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連載 「症例を俯瞰する総合診療医の眼」 「人気の診療科紹介」 「注目の新薬」.

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2色刷のビジュアルな誌面.

2015年 Vol.103 No.5 2015-05-08

アレルギー疾患の診療のpitfalls 好酸球の臨床

定価:本体2,500円+税

冊 

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掲載論文

focal point――特集のねらい /岡崎仁昭
◆好酸球の基礎から臨床へ
好酸球 /岡山吉道
アレルギー疾患の関連遺伝子 /中山次久,他
末梢血好酸球増多の鑑別診断 /楢崎雅司
◆全身性アレルギー疾患
アナフィラキシー /粒来崇博
重症薬疹:薬剤性過敏症症候群 /出光俊郎,他
食物アレルギー 食物依存性運動誘発アナフィラキシー /浅海智之,他
職業性アレルギー 職業性アレルギー疾患ガイドラインについて /土橋邦生
PM2.5とアレルギー疾患 /小田嶋 博
◆皮膚・粘膜アレルギー疾患
アレルギー性鼻炎のUp To Date /鈴木元彦
蕁麻疹 /森田栄伸
アトピー性皮膚炎のUp To Date /中村晃一郎
血管性浮腫 遺伝性血管性浮腫,好酸球性血管性浮腫 /釜田康行
木村病 /長嶋孝夫
◆呼吸器アレルギー疾患
気管支喘息に対する抗IgE抗体療法 /多賀谷悦子,他
好酸球性肺疾患(アレルギー性気管支肺アスペルギルス症を除く) /上出庸介,他
真菌とアレルギー疾患(アレルギー性気管支肺アスペルギルス症を中心に) /松瀬厚人
◆臓器病変を伴う好酸球増多症
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 /有村義宏
好酸球増多症候群(HES)の新分類と腫瘍性HESの分子標的治療 /定 明子,他
二次性腫瘍性好酸球増多症 /山口祐司
好酸球性胃腸炎 /大嶋直樹,他
好酸球性筋膜炎 /桑名正隆
好酸球性心筋炎 /猪又孝元
◆連載
◎症例を俯瞰する総合診療医の眼
 腹部から腰部への強い痛みが突然出現した57歳男性 /松村正巳,他
◎人気の診療科紹介
 公益財団法人天理よろづ相談所病院内分泌内科 /辻井 悟
◎注目の新薬
 エフィエント®(プラスグレル) /神崎 綱
◆臨床例
自然退縮が疑われた肝腫瘤の1例 /桑野哲史,他

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ねらい

 今回の特集は「アレルギー疾患の診療のpitfalls好酸球の臨床」である.
 編者の好酸球増多症との遭遇は卒後3年目に遡る.悪性胸膜中皮腫の症例で,経過中に著明な好中球と好酸球増多とをきたしたのである.当時の分子生物学的手法には限界がありCSF産生腫瘍として報告したが1),考察ではGM-CSFやIL-5を産生していた可能性にも言及した.またHodgkinリンパ腫の症例には末梢血好酸球増多や蕁麻疹様皮疹がしばしば観察されたが,その機序は不明で「反応性好酸球増多」などと説明されていた.1990年にBloodの表紙を飾った,Samoszuks MらのHodgkinリンパ腫でみられるReed-Sternberg細胞がIL-5を産生していることを証明した2)ことで,その機序が明らかになった.それに先立つ1988年には執筆者の一人である山口祐司先生が,世界で最初にIL-5が好酸球増殖因子であることを報告した3).木村病がわが国からの報告であることやIL-5の基礎研究などに鑑み,好酸球の研究においてわが国の果たした役割は極めて大きいことが分かる.
 日常臨床ではルーチンの血液検査で観察される末梢血好酸球増多が,全身性疾患の診断の糸口になることがある.今回はアレルギー炎症の主役である好酸球に焦点を合わせ,好酸球増多の鑑別を軸に,他科にまたがる疾患で,また臨床上のpitfallsに陥りやすい,見逃されやすい疾患の解説を特集した.
 本特集は好酸球の基礎から臨床への流れで構成される.
●好酸球の基礎から臨床:好酸球の基礎的事項,アレルギー疾患の関連遺伝子および末梢好酸球増多の鑑別診断のポイントを概説した.
●全身性アレルギー疾患:アナフィラキシー,薬物アレルギー,そして過去のアレルギー疾患の特集で紹介されていない職業性アレルギーと,最近話題になったPM2.5とアレルギー疾患を概説した.
●皮膚・粘膜アレルギー疾患:アレルギー性鼻炎,蕁麻疹,アトピー性皮膚炎のUp To Dateの解説と見逃されやすい疾患として血管性浮腫と木村病を追加した.
●呼吸器アレルギー疾患:Up To Dateな内容として,気管支喘息に対する抗IgE抗体治療,好酸球性肺疾患を含めた.
●臓器病変を伴う好酸球増多症:好酸球性多発血管炎性肉芽腫症,好酸球増多症候群(HES)の新分類と腫瘍性HESに対するチロシンキナーゼ阻害薬(イマチニブ)等の分子標的治療,二次性腫瘍性好酸球増多症,好酸球性胃腸炎,好酸球性筋膜炎および好酸球性心筋炎を含めた.
 本書が研修医,一般開業医および実地医家の先生方の日常臨床と生涯教育とに対する一助として,少しでも寄与できれば幸いである.
 最後となったが,執筆者は,アレルギー学会や各研究班などでご活躍の大変,お忙しい先生方である.快く原稿を引き受けて下さった先生方にこの場をお借りして深謝申し上げる.

自治医科大学医学部医学教育センター/
同内科学講座アレルギー膠原病学部門
岡崎仁昭

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