HOME > 雑誌詳細

雑誌詳細

診断と治療社 | 雑誌詳細:診断と治療

診断と治療

最新の医学情報を最高の執筆陣でお届けする内科総合雑誌のパイオニア!

わが国の内科総合誌のパイオニアで,数ある総合誌のなかでも抜群の安定性と評価を誇る.

新進気鋭の編集委員を迎え,最新情報を盛り込み読みごたえ満点.

連載 「症例を俯瞰する総合診療医の眼」 「人気の診療科紹介」 「注目の新薬」.

増刊号も毎回シャープな切り口と実際的な内容が大好評.

2色刷のビジュアルな誌面.

2015年 Vol.103 No.増刊号 2015-03-25

心不全のすべて

定価:本体7,500円+税

冊 

ページの先頭へ戻る

掲載論文

カラー口絵
巻頭言/今井 靖

I 総論
1 日本人・海外における心不全の実態/吉田賢司・他
2 心不全における病態生理―分子生物学から得られた新しい考え方/八木宏樹・他
3 心不全の診断―症状,身体所見,基本的検査/川崎雅規・他
4 心不全のステージ―ステージA~Dにおける治療の考え方/猪又孝元
5 急性心不全の初期評価と治療/波多野 将
6 慢性心不全に対する治療戦略/絹川真太郎
7 収縮不全を伴う心不全/髙濱博幸・他
8 収縮能が保たれた心不全HFpEF/大門雅夫

II 心不全評価のための検査
1 胸部X線所見の読み方とコツ/大石展也
2 心電図診断―読み落としをなくす工夫/假屋太郎
3 心不全診療のための心エコー図検査
 1)基本的な読み方,とり方/安田理紗子・他
 2)拡張能をいかにとらえるか/中尾倫子・他
4 血液検査の使い方,読み方
 1)BNP,NT-proBNPを用いた心機能評価,他疾患と心疾患の鑑別/石田純一・他
 2)トロポニンTなどの心筋逸脱酵素およびそのほかの評価すべき検査/牛越博昭
5 心臓CTの活用/船橋伸禎
6 心臓MRIの活用/新保昌久
7 右心カテーテル検査および留置による血行動態評価/新田大介・他
8 冠動脈造影,心臓カテーテル検査/福冨基城
9 心臓核医学―心不全評価のためにいかなる検査を選択するか/益田淳朗・他

III 治療薬(基本的治療薬・新しい注目の治療薬)
1 利尿薬―サイアザイド,ループ利尿薬,アルドステロン拮抗薬/廣井透雄
2 アンジオテンシン変換酵素阻害薬,アンジオテンシン受容体拮抗薬/米倉 剛・他
3 β遮断薬療法の実践/犬塚康孝・他
4 ジゴキシン/速水紀幸
5 静注強心薬―ドブタミン,ドパミン,ノルアドレナリンおよびPDE III阻害薬・ピモベンダン/富田康弘・他
6 hANPの使い方/上村史朗・他
7 硝酸薬,ニコランジルの使い方/川崎雅規
8 カルシウム拮抗薬/相澤健一
9 抗不整脈薬/上嶋 亨・他
10 バソプレシン拮抗薬/今村輝彦
11 心不全と糖尿病治療薬/大西由希子
12 心不全患者における脂質管理/矢作直也
13 新しい薬剤・イバブラジン―心拍数減少によって心不全は改善するか?/小島敏弥

IV 各背景疾患の診断と治療戦略
1 高血圧治療ガイドライン2014からみた高血圧診療/星出 聡
2 高血圧性心疾患・心肥大/藤田崇志・他
3 虚血性心疾患:陳旧性心筋梗塞,虚血性心筋症に対する治療戦略
 1)カテーテルインターベンションを中心に/高橋祐司・他
 2)冠動脈バイパスを主体とした心臓外科の立場から/齋藤 綾・他
4 大動脈弁狭窄症の診断と治療/樋口亮介・他
5 大動脈弁閉鎖不全症の診断と治療/山内治雄・他
6 僧帽弁閉鎖不全症の診断と治療/菅野康夫
7 僧帽弁狭窄症の診断と治療/鈴木健吾
8 三尖弁・肺動脈弁弁膜症の診断と治療/山中祐子・他
9 肥大型心筋症への非薬物治療―中隔縮小治療の概念と特にPTSMAについて/高山守正
10 拡張型心筋症/奥村貴裕
11 心サルコイドーシス・心アミロイドーシス/江口和男・他
12 先天性心疾患の内科管理―特に成人期に認められるものを中心に/村岡洋典・他
13 先天性心疾患のカテーテル治療・外科治療/赤木禎治
14 心不全に合併する睡眠時無呼吸の診断と治療―無呼吸の評価とASV治療の有効性を中心に/永井道明・他
15 和温療法の有効性・可能性/豊田 茂・他
16 心不全患者に対する心臓リハビリテーションの効用と実際/長山雅俊

V 心不全に関連する不整脈
1 心不全に合併する不整脈/今井 靖・他
2 心房細動のマネジメント/蜂谷 仁
3 心不全に関連する心室頻拍のマネジメント/有本貴範・他
4 徐脈に対するマネジメント/中井俊子
5 ICD(植え込み型除細動器),CRT(心臓再同期療法)の適応と実際/谷本耕司郎
6 デバイス植え込み症例における遠隔監視を活用した心不全の包括的管理/真中哲之

VI 重症心不全に対する考え方
1 IABP,PCPS,Impella―経皮的循環補助の選択と実践/山中一朗
2 LVAD/絹川弘一郎
3 心臓移植―適応評価と移植前・移植後の管理の実際/塚本泰正・他
4 機械補助,移植の適応とならない重症・末期心不全に対するアプローチ/柴 信行

VII 心不全に関連する他臓器疾患,遺伝的素因・原因遺伝子
1 心不全を発症する内分泌疾患の診断,病態と治療/髙野幸路
2 心不全に関わる膠原病・関連疾患/神田浩子
3 心腎連関―心不全と腎不全併発症例の管理/長谷弘記
4 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診断と管理/長尾大志
5 心不全に合併するカヘキシア・サルコペニアに対するアプローチ/網谷英介
6 心不全,心筋症に関連する遺伝的素因・原因遺伝子/森田啓行

索引

ページの先頭へ戻る

ねらい

 現在,日本は未曽有の高齢化社会を迎えようとしています.2025年頃には就労世代2人が1人の高齢者を支える時代となりますが,比例して心不全患者はさらに著増することは疑いない事実です.心不全は「心筋障害により心臓のポンプ機能が低下し,末梢主要臓器の酸素需要量に見合うだけの血液量を絶対的にまた相対的に拍出できない状態であり,肺,体静脈系または両系にうっ血を来たし日常生活に障害を生じた病態」と定義されており,高血圧,虚血性心疾患,弁膜症,心筋症など種々の心臓・血管病の進行像と考えることができます.心収縮能が低下した心不全のみならず,最近では心収縮能が保たれていながら心不全をきたすHFpEFの遭遇機会が増えており,それらに対するエビデンスの集積が現在の急務となっております.
 診断において,BNP,NT-proBNPに代表されるバイオマーカーが日常臨床の診療指標となり,エコーをはじめ種々のイメージング技術の進歩により,心不全に対する多彩な病態評価が可能となりました.薬物療法においては,慢性期のレニン-アンジオテンシン-アルドステロン系阻害薬,β遮断薬を主体とした心保護薬が普及する一方で,水利尿を図るバソプレシン拮抗薬など新しい薬剤も心不全治療の武器としてわれわれは手にすることができております.急性心不全の折のNIPPVによる呼吸管理,また心不全に関連する睡眠時無呼吸に対する呼吸補助といった非薬物療法も非常に有効であり,積極的に導入されるようになりました.植込み型電子デバイスも心不全治療における大きな役割を有しており,植込み型除細動器(ICD)による突然死回避が行われ,またQRS幅が広い高度心機能低下例に対する心臓再同期療法(CRT)も日本で認可されて早10年以上が経過しております.それらのデバイス植込み症例では遠隔監視の普及により,迅速に患者さんの心不全の病勢把握ができつつあります.さらに,従来の治療に反応しない重症・末期心不全においては,若年例では心臓移植が治療のオプションですが,移植へのブリッジとしての左室補助装置についても植込み型左室補助の普及により在宅で移植待機も可能となってきました.この植込み型左室補助装置の日本における治療成績は海外に比して極めて好成績であり,医療コストの問題,高齢者に対するdestination therapyの問題など議論すべき点があるものの,さらなる普及が期待されます.
 多くの進歩があるなかで,忘れてはならない根本として,心不全診療はチーム医療であり,医師のみならず看護師,栄養士,検査技師・臨床工学技士,ソーシャルワーカーなど病院,かかりつけ医,地域の様々な医療資源に関わる方々の力の結集,そして心不全患者さん自身・ご家族を含めた患者さんの傍におられる方々の協調によって実現するものです.今回,心不全に関わる第一線の先生方に執筆をご依頼し,最新のエッセンスが詰まったテキストに仕上がりました.common diseaseとしての心不全に対する基本的・一般的な考え方から,エキスパートの先生方への最新情報・専門的情報の提供まで,“心不全のすべて”が凝集されたこの一冊を,日々の心不全の診療のガイドとしてご活用いただければ幸甚に存じます.

自治医科大学内科学講座循環器内科学部門

今井 靖

ページの先頭へ戻る

当社発行の雑誌は発行から1年後に論文単位でPDFファイルの
ダウンロード購入が可能です.詳細はメディカルオンラインへ

2017年 Vol.105
No.10 特集/妊婦さんへの内科治療―リスクと安全を考える―最新号
No.9 特集/脂質管理を一歩深める
No.8 特集/不整脈診療 初期対応から先端治療まで
No.7 特集/一般臨床医に必要なてんかんの基礎知識とトピックス
No.6 特集/プライマリケアで知っておきたい漢方診療のコツ
~日常診療に役立つ臨床スキル~
No.5 特集/急増中!大人の食物アレルギー
No.4 特集/内科系医師のための災害医療エッセンシャル
No.増刊号 特集/これ一冊でわかる 消化器 診断基準と分類法
No.3 特集/そのお腹,大丈夫? 肥満症のトピックス
No.2 特集/Beyond the textbook 心電図 実践診療で役立つコツ
No.1 特集/実践! 神経救急(neurocritical care)
2016年 Vol.104
No.12 特集/知っておきたい関節リウマチの診断から治療まで
No.11 特集/痛み治療の「いま」に迫る
 メカニズムから評価・治療の最前線
No.10 特集/よくわかる,臨床で使える「骨粗鬆症」アップデート
No.9 特集/カテーテルを使った最新の治療
No.8 特集/浮腫 ―そのむくみ,放っておいて大丈夫?―
No.7 特集/頭痛診療が得意になる 基礎から最新トピックスまで
No.6 特集/いま知っておきたい,感染症診療最新の動向
No.5 特集/「抗血栓療法の今」を語る
No.4 特集/あの病態ってもしや……? ダイジェスト“IgG4関連疾患”
No.増刊号 特集/糖尿病治療の現在と未来
No.3 特集/高血圧 予後,臓器・血管保護を見据えた治療戦略
No.2 特集/腸内細菌叢からみた臨床の最前線
――ベールを脱いだ体内パートナーの機能
No.1 特集/めまい診療の最先端
2015年 Vol.103
No.12 特集/知っておくべき総合診療の現在(いま) 
実戦と教育・研究から未来を展望する
No.11 特集/成人の予防接種はどうあるべきか? 
―予防医療推進の観点から―
No.10 特集/睡眠障害診療の進歩
No.9 特集/内科が使う自己注射薬
No.8 特集/機能性消化管障害
―気のせいでない科学の裏付けと最新治療―
No.7 特集/ここが知りたい認知症診療
No.6 特集/肺高血圧症・肺血栓塞栓症 見逃すことなく最適の治療へ
No.5 特集/アレルギー疾患の診療のpitfalls 好酸球の臨床
No.4 特集/COPDの診断と最新の治療
No.増刊号 特集/心不全のすべて
No.3 特集/時代とともに広がる「糖尿病合併症」の概念
No.2 特集/ここまで変わった 実地診療の食道がん・胃がん・大腸がん
No.1 特集/知っておくべき脳卒中最新治療
2014年 Vol.102
No.12 特集/病院と地域の診療所をつなぐ在宅医療
No.11 特集/肝臓病診療のアップデート
No.10 特集/移植療法の現況と今後の展望
No.9 特集/糖尿病診療2014
No.8 特集/内科医のための更年期症候群診療
No.7 特集/消化管アップデート
No.6 特集/医療関連感染をめぐる最近のトピックス
No.5 特集/日常診療でできる がん検診・がん予防
No.4 特集/実地医家のための渡航医療
No.増刊号 特集/内科救急のファーストタッチ
No.3 特集/ここまで進んだリハビリテーション
No.2 特集/高齢者医療 そのポイントと最新知見
No.1 特集/臨床検査―ここまで進んだ検査の世界
2013年 Vol.101
No.増刊号 特集/主訴から診断へ―臨床現場の思考経路