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診断と治療社 | 雑誌詳細:診断と治療

診断と治療

最新の医学情報を最高の執筆陣でお届けする内科総合雑誌のパイオニア!

わが国の内科総合誌のパイオニアで,数ある総合誌のなかでも抜群の安定性と評価を誇る.

新進気鋭の編集委員を迎え,最新情報を盛り込み読みごたえ満点.

連載 「症例を俯瞰する総合診療医の眼」 「人気の診療科紹介」 「注目の新薬」.

増刊号も毎回シャープな切り口と実際的な内容が大好評.

2色刷のビジュアルな誌面.

2016年 Vol.104 No.3 2016-03-07

高血圧 予後,臓器・血管保護を見据えた治療戦略

定価:本体2,500円+税

冊 

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掲載論文

focal point――特集のねらい /今井 靖
◆高血圧の基本的な考え方
高血圧診断基準 JSH2014および海外のガイドラインから /上竹勇三郎,他
家庭血圧,24時間血圧(ABPM)に基づく血圧管理と血圧変動の意義 /星出 聡
メタボリックシンドロームのなかの高血圧 /宮下和季,他
降圧薬の使い方 /大蔵隆文,他
◆高血圧の評価・診断と治療
高血圧における生活指導 減塩指導・運動を中心に /土橋卓也
高齢者の高血圧 /飯島勝矢
脳血管障害と高血圧 /松原知康,他
糖尿病に合併する高血圧 /大西由希子
慢性腎臓病・透析患者における血圧管理 /石光俊彦,他
虚血性心疾患・心不全・不整脈に合併した高血圧 /山下尋史
二次性高血圧の診断と治療 /高野幸路
血管エコー・血管機能評価 /山科 章
高血圧に関わる睡眠障害・睡眠時無呼吸とその治療 /永井道明,他
妊娠高血圧症候群 /鈴木洋通
◆高血圧に関する最近のトピックス
血圧変動性Up-To-Date 全身血行動態アテローム血栓症候群 /苅尾七臣
高血圧治療における自律神経への非薬物的介入の意義 /奥山裕司,他
NEP(中性エンドペプチダーゼ)・アンジオテンシン受容体阻害薬―新規降圧薬としてのポテンシャル /莖田昌敬,他
血圧の新しいモニタリング技術と遠隔監視 /西澤匡史
MRIにおける心血管評価 /寺島正浩
◆連載
◎症例を俯瞰する総合診療医の眼
急性の悪寒,発熱と顔面,体幹部の皮疹を訴える62歳男性 /北 啓一朗,他
◎人気の診療科紹介
国立国際医療研究センター 国際感染症センター /大曲貴夫
◎注目の新薬
ザファテック®(トレラグリプチンコハク酸塩) /小畑淳史

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ねらい

 わが国において高血圧患者は4,000万人前後といわれており,高血圧はいわば国民病です.高血圧治療は適正な血圧管理が大切ですが,その血圧値も診察室血圧が基本でありつつも,家庭血圧,24時間血圧が重要視され,日本における高血圧ガイドラインJSH2014でも診察室外血圧の管理が強調されています.わが国において現在,高性能の家庭血圧計が普及しており,高血圧管理において家庭血圧測定(朝および眠前)と減塩・運動療法といった生活指導が根本として大切です.
 降圧薬もレニン・アンジオテンシン(RA)系阻害薬,カルシウム拮抗薬,サイアザイド系利尿薬が第一選択薬として使用され,β遮断薬は心保護,抗虚血・不整脈効果のために心不全,不整脈,虚血性心疾患などの病態に積極的に使用されます.降圧目標には様々な基準値がありますが,大前提として140/90 mmHg未満が基本的な目標であり,糖尿病,肥満を基本としたメタボリックシンドローム,腎機能障害,高齢者,脳血管障害などの合併症,患者背景に応じて管理目標をそれぞれの目標値にあわせて,合併疾患の管理と並行しつつ進める必要があります.この点について各分野の第一人者の先生方からご解説いただいており,理解を深めていただければと思います.
 高血圧治療の最終目標は心血管イベントの抑制・予後改善にあります.その実現においては降圧が第一ですが,血圧変動性を忘れてはなりません.一心拍毎から月・年に至る様々な時相の血圧変動性(血圧サージ)の重畳がトリガーとなり,臓器障害・心血管イベントに寄与することを示唆するエビデンスが集積してきており,苅尾七臣先生がご執筆されている“全身血行動態アテローム血栓症候群”という考え方がキーコンセプトとして重要です.また血管という視点からは,血管機能/解剖学的評価としてFMD,EndoPATなどの内皮機能評価,脈波伝播時間(PWV),CAVI,AI(augmentation index),頸動脈を代表とする全身の動脈エコー,血管のみならず心筋・心機能および冠動脈の解剖学的・機能的評価としてのMRI等と,多くの生理学的検査・画像検査などが,高血圧領域の診断・検査のモダリティとして現在われわれの手中にあります.今後,日常臨床でのコスト・ベネフィットのバランスを考慮しつつさらに活用されることと思います.最近のトピックスとして,腎デナベーション・自律神経修飾,NEP阻害薬・新しいミネラルコルチコイド阻害薬といった新規薬剤開発,災害時にも活用されましたが新しい血圧・生体情報モニタリングおよび遠隔監視,MRIによる血管機能評価など,新技術がすぐ身近なところまでに来ていることが分かります.
 すべての内科医がその診療に関わる高血圧というテーマに,国内の第一人者の先生方にご執筆いただきました.この特集が明日からの高血圧診療の一助になれば幸甚に存じます.なお本特集は自治医科大学の苅尾七臣先生をはじめとして星出聡先生,江口和男先生など多くのスタッフの先生方からご指導・ご助言を賜りました.ここに厚く御礼申し上げます.

自治医科大学内科学講座循環器内科学部門
今井 靖

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2017年 Vol.105
No.10 特集/妊婦さんへの内科治療―リスクと安全を考える―最新号
No.9 特集/脂質管理を一歩深める
No.8 特集/不整脈診療 初期対応から先端治療まで
No.7 特集/一般臨床医に必要なてんかんの基礎知識とトピックス
No.6 特集/プライマリケアで知っておきたい漢方診療のコツ
~日常診療に役立つ臨床スキル~
No.5 特集/急増中!大人の食物アレルギー
No.4 特集/内科系医師のための災害医療エッセンシャル
No.増刊号 特集/これ一冊でわかる 消化器 診断基準と分類法
No.3 特集/そのお腹,大丈夫? 肥満症のトピックス
No.2 特集/Beyond the textbook 心電図 実践診療で役立つコツ
No.1 特集/実践! 神経救急(neurocritical care)
2016年 Vol.104
No.12 特集/知っておきたい関節リウマチの診断から治療まで
No.11 特集/痛み治療の「いま」に迫る
 メカニズムから評価・治療の最前線
No.10 特集/よくわかる,臨床で使える「骨粗鬆症」アップデート
No.9 特集/カテーテルを使った最新の治療
No.8 特集/浮腫 ―そのむくみ,放っておいて大丈夫?―
No.7 特集/頭痛診療が得意になる 基礎から最新トピックスまで
No.6 特集/いま知っておきたい,感染症診療最新の動向
No.5 特集/「抗血栓療法の今」を語る
No.4 特集/あの病態ってもしや……? ダイジェスト“IgG4関連疾患”
No.増刊号 特集/糖尿病治療の現在と未来
No.3 特集/高血圧 予後,臓器・血管保護を見据えた治療戦略
No.2 特集/腸内細菌叢からみた臨床の最前線
――ベールを脱いだ体内パートナーの機能
No.1 特集/めまい診療の最先端
2015年 Vol.103
No.12 特集/知っておくべき総合診療の現在(いま) 
実戦と教育・研究から未来を展望する
No.11 特集/成人の予防接種はどうあるべきか? 
―予防医療推進の観点から―
No.10 特集/睡眠障害診療の進歩
No.9 特集/内科が使う自己注射薬
No.8 特集/機能性消化管障害
―気のせいでない科学の裏付けと最新治療―
No.7 特集/ここが知りたい認知症診療
No.6 特集/肺高血圧症・肺血栓塞栓症 見逃すことなく最適の治療へ
No.5 特集/アレルギー疾患の診療のpitfalls 好酸球の臨床
No.4 特集/COPDの診断と最新の治療
No.増刊号 特集/心不全のすべて
No.3 特集/時代とともに広がる「糖尿病合併症」の概念
No.2 特集/ここまで変わった 実地診療の食道がん・胃がん・大腸がん
No.1 特集/知っておくべき脳卒中最新治療
2014年 Vol.102
No.12 特集/病院と地域の診療所をつなぐ在宅医療
No.11 特集/肝臓病診療のアップデート
No.10 特集/移植療法の現況と今後の展望
No.9 特集/糖尿病診療2014
No.8 特集/内科医のための更年期症候群診療
No.7 特集/消化管アップデート
No.6 特集/医療関連感染をめぐる最近のトピックス
No.5 特集/日常診療でできる がん検診・がん予防
No.4 特集/実地医家のための渡航医療
No.増刊号 特集/内科救急のファーストタッチ
No.3 特集/ここまで進んだリハビリテーション
No.2 特集/高齢者医療 そのポイントと最新知見
No.1 特集/臨床検査―ここまで進んだ検査の世界
2013年 Vol.101
No.増刊号 特集/主訴から診断へ―臨床現場の思考経路