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わが国の内科総合誌のパイオニアで,数ある総合誌のなかでも抜群の安定性と評価を誇る.

新進気鋭の編集委員を迎え,最新情報を盛り込み読みごたえ満点.

連載 「症例を俯瞰する総合診療医の眼」 「人気の診療科紹介」 「注目の新薬」.

増刊号も毎回シャープな切り口と実際的な内容が大好評.

2色刷のビジュアルな誌面.

2016年 Vol.104 No.8 2016-08-05

浮腫−そのむくみ 放っておいて大丈夫?−

定価:本体2,500円+税

冊 

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掲載論文

focal point――特集のねらい /穂苅量太
◆総論
浮腫の鑑別疾患・診断マニュアル /内山 聖
浮腫の生理学 /大橋俊夫,他
◆各論
腹水の薬物療法 /小島雄一,他
難治性腹水の非薬物的治療法 /金沢秀典
腎性浮腫の治療法 /山田宗治,他
心不全の薬物治療 ―volume control― /今村輝彦
静脈性浮腫 /田中克典
内分泌性浮腫 /内田豊義
神経疾患に伴う浮腫 /桑原 聡
特発性浮腫 /山本 祐
薬剤性浮腫 /佐藤洋志,他
リンパ浮腫の画像診断と評価 /堀 弘憲,他
リンパ浮腫の保存的治療 /廣田彰男
リンパ浮腫の外科的治療 /光嶋 勲,他
蛋白漏出性胃腸症 /穂苅量太,他
◆連載
◎症例を俯瞰する総合診療医の眼
発熱,咽頭痛が遷延した21歳男性 /村井謙治,他
◎人気の診療科紹介
安城更生病院血液化学療法・細胞療法センター /澤 正史
◎注目の新薬
オプスミット®(マシテンタン) /重歳正尚,他
◆臨床例
下肢屈曲による整復後に待機的に腹腔鏡下修復術を施行した閉鎖孔ヘルニア嵌頓の1例 /寺川裕史,他

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ねらい

 むくみは「健康のバロメーター」と認識されている方が多く,誰でもすぐ自覚する症状です.しかし,原因は様々で大病の印であるものもあれば,放っておいても大丈夫なものまであるのはご存知の通りです.人の体は半分以上水分ですから,緻密な仕組みのうえで浮腫を防いでいるので,ちょっとしたことで軽度の浮腫は現れます.われわれの役割は,いかに二次性を見抜き遅滞なく専門治療に移すかということです.また,リンパ浮腫は以前は治療法がありませんでしたが,近年は外科的治療法が可能になりました.光嶋先生をはじめとする外科医の先生たちが世界をリードしています.しかし残念なことに,重症になってからでは効果がなく,程度が軽いうちの治療が奏功します.そこで一般臨床医の診断能力が試されます.
 まずは巻頭に鑑別診断・診断マニュアルをお願いしました.また,この数年で脈管学が大幅に進歩し,水の管理に対する薬物療法も変化しました.かつては浮腫と腎機能障害は表裏一体で,押すも引くもできないジレンマ状態に陥った経験をおもちの先生も少なくないと思いますが,そのうっぷんを晴らす新薬が登場してきております.もちろんこれらの薬剤は既存の薬剤に置き換わるものではなく,明確な立ち位置があり,使い方にコツが必要です.本特集では各分野から錚々たる専門医に治療法の実際のところを教えていただきました.また新しい薬剤の登場によって,注意しなければならない薬剤性浮腫の知見をリニューアルする必要がございます.肝機能障害や,皮膚には気をつけても浮腫が生じることはちょっとした落とし穴ではないでしょうか.
 この本は興味のあるところから順次読んでいただいたうえで,最後にもう一度,ぜひ総論の「浮腫の生理学」を読んでいただきたいと存じます.リンパを通して全身は繋がっており,このメカニズムを理解することはgeneralistの治療の概念にヒントを与えるはずです.日常で目にすることの多い,浮腫患者の対応も劇的な脈管学の進歩に伴って変える必要があり,一般臨床医の基礎知識として特集を組みました.明日からの診療に役立てば幸いです.

防衛医科大学校内科学(消化器)
穂苅量太

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No.増刊号 特集/内科救急のファーストタッチ