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連載 「症例を俯瞰する総合診療医の眼」 「人気の診療科紹介」 「注目の新薬」.

増刊号も毎回シャープな切り口と実際的な内容が大好評.

2色刷のビジュアルな誌面.

2017年 Vol.105 No.10 2017-10-06

妊婦さんへの内科治療―リスクと安全を考える―

定価:本体2,500円+税

冊 

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掲載論文

ねらい 穂苅量太
◆妊婦さんへの内科治療の考え方
 母性内科と基礎知識 村島温子
 妊娠時の医療行為の胎児への影響―薬物療法・放射線検査― 宮越 敬,他
 妊婦が内科医に尋ねる困りごとQ&A 菊地恵理子,他 
 妊娠時治療のトラブル―弁護士の立場から― 大平雅之 
◆合併症を伴った妊婦さんの治療法
 膠原病 森 雅亮 
 炎症性腸疾患 穂苅量太,他 
 腎疾患 三戸麻子,他 
 小児がん経験者 早川 晶 
 てんかん・神経疾患 柴田 護 
 喘息 相良博典,他 
 糖尿病 柳澤慶香 
 甲状腺 荒田尚子 
 心疾患・高血圧 丹羽公一郎 
◆妊娠合併症の治療法
 血圧 江口和男 
 肝臓病 留野 渉,他 
 妊娠糖尿病 和栗雅子 

◆連 載
◎症例を俯瞰する総合診療医の眼
 第33回 原因不明の発熱,意識障害,ALP上昇を呈した85歳女性 難波雄亮,他
◎人気の診療科紹介
 がん・感染症センター都立駒込病院感染症科 今村顕史 
◎注目の新薬
 ゼンタコート®(ブデソニド) 横山 正

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ねらい

 妊婦さんへの内科治療ほど困ったことはないのではないでしょうか.「できれば投薬しないで治らないかな?」と誰しもが思うかと存じます.母体への影響,胎児への影響を同時に考えないといけない問題です.もちろん薬を使わないに越したことはありませんが,胎児への影響を考えて投薬をしなかった結果,母体が不健康になってしまっても胎児に悪影響が出ます.そこで治療の有益性が投薬のリスクを上回る,いわゆる相対的利益の概念が出てまいります.
 妊娠中の薬物治療の安全性に関して,従来から引用されてきたFDAの胎児危険度分類基準(A,B,C,D,X)は2015年6月をもって廃止されました.これは,一元的に薬剤を使ってよい,悪いと判断する時代の終焉を意味するかと存じます.しかし,ご存知のように倫理的な配慮から,一般に医薬品の臨床試験では妊婦さんは除外されるため,胎児への毒性に関する情報は少ないといえます.高いエビデンスレベルの情報は期待できず,疫学調査や症例報告をもとにした情報を頼りに,個々の症例を事細かく分析し,最良の方法を探っていく方策が求められます.
 今回,産婦人科診療ガイドラインが2017年版に改定され,そこではかつては妊婦さんに禁忌であった免疫調整剤について,特殊な状況下では継続されるべきだと記載されました.これらの状況に鑑み,今後厚生労働省はいくつかの禁忌に分類された薬剤を容認する方向で調整しています.こうした背景から,妊婦さんへの内科治療の特集を組ませていただきました.
 母体の胎児への影響も,妊娠初期と後期では異なります.催奇形性も全く気にする必要のない時期もあります.ですので,妊婦さんといっても,あえて治療のための投薬がよりよい結果を期待できるという状況も少なくないといえます.複雑な病態のために,専門病院にお願いするべき時もあるでしょうし,あえて心配する必要がない時もあるかと存じます.昨日の外来の患者さんが,次回には妊娠して再受診するかもしれません.そこで,疾患合併妊娠治療の考え方,投薬の考え方,検査の考え方に加えて,疾患ごとの治療法についての項目も設けました.しかしながらすべてがマニュアル化されているわけではないため,この領域はガイドラインが作りにくいのが現状です.
 個々の患者さんに向き合って治療方針の決定をする必要がありますが,本特集は現場の先生が治療方針を決めるうえで大変貴重な指針になると信じています.

防衛医科大学校内科学(消化器)
穂苅量太

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2017年 Vol.105
No.11 特集/肺がんアップデート―基礎から最新トピックスまで―最新号
No.10 特集/妊婦さんへの内科治療―リスクと安全を考える―
No.9 特集/脂質管理を一歩深める
No.8 特集/不整脈診療 初期対応から先端治療まで
No.7 特集/一般臨床医に必要なてんかんの基礎知識とトピックス
No.6 特集/プライマリケアで知っておきたい漢方診療のコツ
~日常診療に役立つ臨床スキル~
No.5 特集/急増中!大人の食物アレルギー
No.4 特集/内科系医師のための災害医療エッセンシャル
No.増刊号 特集/これ一冊でわかる 消化器 診断基準と分類法
No.3 特集/そのお腹,大丈夫? 肥満症のトピックス
No.2 特集/Beyond the textbook 心電図 実践診療で役立つコツ
No.1 特集/実践! 神経救急(neurocritical care)
2016年 Vol.104
No.12 特集/知っておきたい関節リウマチの診断から治療まで
No.11 特集/痛み治療の「いま」に迫る
 メカニズムから評価・治療の最前線
No.10 特集/よくわかる,臨床で使える「骨粗鬆症」アップデート
No.9 特集/カテーテルを使った最新の治療
No.8 特集/浮腫 ―そのむくみ,放っておいて大丈夫?―
No.7 特集/頭痛診療が得意になる 基礎から最新トピックスまで
No.6 特集/いま知っておきたい,感染症診療最新の動向
No.5 特集/「抗血栓療法の今」を語る
No.4 特集/あの病態ってもしや……? ダイジェスト“IgG4関連疾患”
No.増刊号 特集/糖尿病治療の現在と未来
No.3 特集/高血圧 予後,臓器・血管保護を見据えた治療戦略
No.2 特集/腸内細菌叢からみた臨床の最前線
――ベールを脱いだ体内パートナーの機能
No.1 特集/めまい診療の最先端
2015年 Vol.103
No.12 特集/知っておくべき総合診療の現在(いま) 
実戦と教育・研究から未来を展望する
No.11 特集/成人の予防接種はどうあるべきか? 
―予防医療推進の観点から―
No.10 特集/睡眠障害診療の進歩
No.9 特集/内科が使う自己注射薬
No.8 特集/機能性消化管障害
―気のせいでない科学の裏付けと最新治療―
No.7 特集/ここが知りたい認知症診療
No.6 特集/肺高血圧症・肺血栓塞栓症 見逃すことなく最適の治療へ
No.5 特集/アレルギー疾患の診療のpitfalls 好酸球の臨床
No.4 特集/COPDの診断と最新の治療
No.増刊号 特集/心不全のすべて
No.3 特集/時代とともに広がる「糖尿病合併症」の概念
No.2 特集/ここまで変わった 実地診療の食道がん・胃がん・大腸がん
No.1 特集/知っておくべき脳卒中最新治療
2014年 Vol.102
No.12 特集/病院と地域の診療所をつなぐ在宅医療
No.11 特集/肝臓病診療のアップデート
No.10 特集/移植療法の現況と今後の展望
No.9 特集/糖尿病診療2014
No.8 特集/内科医のための更年期症候群診療
No.7 特集/消化管アップデート
No.6 特集/医療関連感染をめぐる最近のトピックス
No.5 特集/日常診療でできる がん検診・がん予防
No.4 特集/実地医家のための渡航医療
No.増刊号 特集/内科救急のファーストタッチ
No.3 特集/ここまで進んだリハビリテーション
No.2 特集/高齢者医療 そのポイントと最新知見
No.1 特集/臨床検査―ここまで進んだ検査の世界
2013年 Vol.101
No.増刊号 特集/主訴から診断へ―臨床現場の思考経路