HOME > 書籍詳細

書籍詳細

アンエイジング診断と治療社 | 書籍詳細:アンエイジング
4つの予備能を生かして老いを防ぐ方法 鍵をにぎる腸内細菌

順天堂大学大学院医学研究科認知症診断・予防・治療学講座 客員教授/医療法人社団カワムラヤスオメディカルソサエティ河村病院 医師/くどうちあき脳神経外科クリニック 医師/メモリ―クリニックお茶の水 医師

田平 武(たびら たけし) 訳

初版 B5判 並製 204頁 2023年12月28日発行

ISBN9784787826381

定価:3,960円(本体価格3,600円+税)
  

立ち読み機能は、ただ今準備中です  


電子版はこちらからご購入いただけます.
※価格は書店により異なる場合がございます.

https://www.m2plus.com/content/isbn/9784787881397
(外部サイトに移動します)
https://store.isho.jp/search/detail/productId/2406412250
(外部サイトに移動します)

「老化は避けられないものではなく,むしろチャンス」――ケンブリッジ大学出版局の造語「アンエイジング」のテーマで,健康で長生きする方法を紹介.脳神経内科医の筆者が老化のプロセスを説明し,「4つの予備能」を生かすことで,認知症などの加齢に伴う神経変性疾患や機能低下などへ対応する方法を示す.古今の名言や映画などの話題も交え,知的読み物として読むことができる一書.

ページの先頭へ戻る

目次

訳者序文
書評,推薦文
はじめに

第1部 基礎編 最善の老いについて知るべきこととは?
第1章 老いは避けられないものではなく,チャンスである
第2章 複数の予備能説
第3章 脳は臓器ではなく,すべての世界の長である
第4章 記憶と認知
第5章 加齢に伴う神経変性疾患
第6章 脳卒中と血管性認知障害
第7章 その他の認知症
第8章 私たちの微生物叢と,台所でできる遺伝子治療
第9章 身体の健康と身体的予備能
第10章 うつ病,不安症,気分が悪いことは何の役に立つのか?
第11章 遺伝子がすべてではない

第2部 応用編 老いというチャンスに対して,私たちは何ができるのか?
第12章 オーバービュー
第13章 身体活動
第14章 全身の健康
第15章 精神活動
第16章 心理的対策
第17章 社会的要因
第18章 ストレス対応
第19章 睡眠
第20章 食事
第21章 微生物に関する考察
第22章 口腔ケア
第23章 医師と薬との付き合い方
第24章 危険な行動
第25章 有害物質への曝露

第3部 結論 
第26章 社会と老いの未来について考える
第27章 私たちの姿勢と老いのチャンス


謝 辞
用語集
文 献
索 引



図1 加齢に伴う機能の低下
図2 加齢とともに増加するばらつき
図3 認知的予備能
図4 4つの予備能とAlzheimer病
図5 鼻・口・腸から脳へ,脳から鼻・口・腸への伝播経路
図6 白人におけるアポE遺伝子型と年齢に応じたAlzheimer病の相対的オッズ比


表1 加齢に伴う身体と脳の変化
表2 「並外れた老い」を実現するための3つの目標
表3 微生物叢の影響を受ける疾患とプロセス
表4 微生物叢が身体に及ぼす影響の例

ページの先頭へ戻る

序文

訳者序文

Alzheimer病では初めての疾患修飾薬として,レケンビ®の使用がわが国でも始まろうとしています.これはアルツハイマーによる最初の報告から120 年弱の歴史において,大変大きな一歩です.しかし,まだまだ不十分で,これからもっともっとよい治療方法が開発されていくものと思われます.それにはまだ10 年,20 年という年月が必要です.この間,私たちは何もせず待っているというのはあまりにも無知な振る舞いです.本書は何をどう考え,どう行動するかという確固とした指針を私たちに与えてくれます.それは老い(老化)が避けられないものと捉ええるのではなく,変化に導くチャンスと捉えるのだという明確なメッセージです.
私たちの体には4 つの予備能(リザーブ)というものが備わっています.①身体的,②認知的,③心理的,④社会的予備能です.これらを強化することで,たとえ脳にAlzheimer病の病変が出現しても,認知症を発症せず健康で長生きできることがわかってきました.その鍵をにぎっているのが私たちの体,特に腸に共生している微生物(腸内細菌)です.私たちの腸には縄文時代から受け継いできた細菌がいますが,その種類や数が減少し,今や大ピンチです.私たちが健康で長生きできるよう支えてくれる微生物を取り戻す方法を,この本は教えてくれます.最近,遺伝子治療の技術が進歩し,いろいろな難病に応用され成果を上げていますが,腸内細菌をよくすることは,台所でできる手軽で安全な遺伝子治療であると説かれています.
また,著者ロバート・P・フリードランド先生はとても知識が豊富で,有名人の名言,寓話,逸話や映画,テレビの話題が随所にちりばめてあります.Alzheimer病と命名されたエミール・クレペリンの逸話も私は初めて知りました.その領域で特に貢献された科学者の名前も,要所々々に見られ,これらを読むだけでも私たちを豊かにしてくれます.本書は数十年にわたる研究の集大成であり,医療従事者,研究者はもとより,老いをチャンスと考え生きる意味を探ろうとされている一般の方々にとっても,とても参考になる一冊であると確信します.
このようなすばらしい一冊を書かれたフリードランド先生,シワニ・ナンディ夫人,初版を出版されたケンブリッジ大学出版局の方々,日本語の翻訳本の出版にご努力頂いた診断と治療社の皆様,特に妹尾英一さん,そして表紙のデザインや言葉の使いまわしに惜しむことなく助言をくれた田平洋子さんに感謝します.

2023年10月
訳者  田平 武
順天堂大学大学院医学研究科認知症診断・予防・治療学講座 客員教授
医療法人社団カワムラヤスオメディカルソサエティ河村病院 医師
くどうちあき脳神経外科クリニック 医師
メモリ―クリニックお茶の水 医師