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診断と治療社 | 雑誌詳細:産科と婦人科

産科と婦人科

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充実したラインナップ日常診療の場で即役立つ「増刊号」を年各1冊発行.日進月歩で激変する医学界のキーワードを読み解き,読者各位の壮大な負託に応えるべく「産科と婦人科」は微力を注ぎます.

2015年 Vol.82 No.9 2015-08-19

胎盤のバイオマーカー

定価:本体2,700円+税

冊 

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掲載論文

企画 金山尚裕

1.胎盤形成関連因子 /佐川典正
2.癌胎児性フィブロネクチン /最上晴太・他
3.ステロイドホルモン /下平和久
4.hCG・hPL /森田宏紀
5.sFlt–1とPlGF /大口昭英・他 
6.Endoglin /小林祐介・他
7.胎盤蛋白(PP)PP13とPP14を中心に蛋白の概要と測定意義および臨床的意義について /井坂惠一
8.胎盤由来DNA /川嶋章弘・他
9.胎盤由来microRNA:妊娠高血圧症候群との関連 /瀧澤俊広・他
10.母体血漿中胎盤特異的microRNA流入量と陣痛との関連 /三浦清徳・他
11.凝固線溶因子 /里見裕之・他
12.リン脂質 /山㟢香織・他


連載
産婦人科教室 私たちの教室紹介 
 金沢大学医薬保健研究域医学系産科婦人科学教室 /藤原 浩

若手の最新研究紹介コーナー
  /山下宗一
  /中原辰夫

Essay外界事情 
 Antiphospholipid antibody syndrome ② 産科的合併症 /矢沢珪二郎

Essay青い血のカルテ 
 猫舌と唐辛子 /早川 智

症例
卵巣腫瘍茎捻転で手術直後に多発腹腔内再発をきたした卵巣未熟奇形腫の1例 /石垣展子・他
2絨毛膜2羊膜双胎の1児に吻合臍帯動脈を認めた1例 /大多和慶子・他
腟式単純子宮全摘出術後3年目発症し,急速に進行した腟癌の症例 /魚住友信・他

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ねらい

 胎盤を評価することは安全な母児管理に直結し,きわめて重要な検査である.臨床で普及している胎盤の生化学的検査に何がある? と振り返ってみると意外に少ないことに気がつく.すでに保険収載されている胎盤のバイオマーカーとしてhuman placental lactogen(hPL)がある.hPLは胎盤機能不全や胎児発育不全で保険収載され,超音波断層法が普及する前は胎盤機能を包括的にみる検査法として頻用された.超音波断層法による胎盤の形態観察と血流検査が普及し,hPLは以前ほど使用されなくなっている.ステロイドホルモンのエストリオール(E3)は胎児副腎由来のデヒドロエピアンドロステロンサルフェート(DHEA-S)が胎盤でE3に変換され母体血中に放出される.このような機能から胎児胎盤機能検査として汎用されたが,最近は使用頻度が減少している.一方,近年普及したマーカーとして癌胎児性フィブロネクチンがある.癌胎児性フィブロネクチンは絨毛膜細胞が産生する細胞外マトリックス蛋白であり,絨毛に炎症や物理的刺激などが発生すると分解され,腟内に漏出する.癌胎児性フィブロネクチンは早産予知マーカーとして広く普及している.
 今日様々な疾患においてバイオマーカーの研究が発展しているが,周産期疾患の診断や予知においては胎盤のバイオマーカーが注目されている.PlGF,sFlt-1,エンドグリンなどの血管増殖因子および胎盤蛋白のplacental proteinは妊娠高血圧症候群の早期診断,予知マーカーとして注目されている.妊娠高血圧症候群の病因が絨毛傷害であるという観点から胎盤由来DNAや胎盤由来microRNAが鋭敏な妊娠高血圧症候群のマーカーとして検討されている.さらに胎盤由来microRNAは陣痛発来の予知マーカーとしても報告されている.
 本特集では現在使用されている胎盤のバイオマーカーの理解を深め,近い将来臨床に登場する可能性のある胎盤のバイオマーカーを紹介することを目的とした.胎盤のバイオマーカーを通して胎盤の評価法について知識を深めていただければ幸いである.
(浜松医科大学産婦人科 金山尚裕)

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