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診断と治療社 | 雑誌詳細:産科と婦人科

産科と婦人科

精選された情報満載読者各位にとって欠かすことができない情報をタイムリーに提供. 「生殖おもしろ話」・「外界事情」・「青い血のカルテ」・「産婦人科診療 私のコツ」など連載も充実.

抜群の読みやすさオール2色刷り.一目でキーポイントがわかるレイアウト.

充実したラインナップ日常診療の場で即役立つ「増刊号」を年各1冊発行.日進月歩で激変する医学界のキーワードを読み解き,読者各位の壮大な負託に応えるべく「産科と婦人科」は微力を注ぎます.

2016年 Vol.83 No.3 2016-02-18

生殖医療における倫理的問題を考える

定価:本体2,700円+税

冊 

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掲載論文

特集
1.生殖医療における生命倫理を考える /吉村泰典
2.卵子提供 /岡垣竜吾
3.精子提供 /久慈直昭
4.代理懐胎 /久具宏司
5.生殖医療における医療ツーリズム /日比野由利
6.出自を知る権利 /遠矢和希
7.医学的適応による未受精卵子および卵巣組織の凍結保存 /西島千恵・他
8.健康な女性を対象とする未受精卵子の凍結保存 /中塚幹也
9.着床前診断 /末岡 浩
10.生殖補助医療における多胎妊娠防止 /齊藤英和・他
11.生殖医療に関する遺伝カウンセリング /浜之上はるか・他

連載
若手の最新研究紹介コーナー
 炎症に起因する周産期脳障害低減への試み
  ―ミクログリア活性化制御の分子生物学的機構に着目して /今井健史 
 胎生期低栄養環境に引き続く出生後の著しいcatch up growthが成長後のメタボリックシンドロームの
  発症リスクに及ぼす影響―小胞体ストレスとのかかわり /幸村友季子

Essay外界事情 
終末期医療とメディケア /矢沢珪二郎

Essay青い血のカルテ 
コノハナサクヤビメと口噛み酒 /早川 智

原著
都心部における妊産婦の高年齢化とその影響 /末田雅美・他

症例
長期経過観察中に悪性転化した卵巣子宮内膜症性?胞の2症例 /安田美樹・他 
子宮頸部円錐切除術施行後の高度子宮頸管短縮に経腹的子宮頸管縫縮術が有効であった1例 /小野陽子・他
腋窩リンパ節転移をきたした子宮頸癌の1例 /岩見州一郎・他

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ねらい

 1978年のヒト体外受精・胚移植の成功以後,生殖医療技術は急速に進歩,普及し,不妊症で悩むカップルには福音となった.その生殖医療のもたらす光明の影で,様々な倫理的問題にも対応を迫られている.生殖医療で扱うものは,卵子,精子,子宮である.それらが受精し,着床し,成長することを補助すること自体は科学技術であり,問題が生じれば科学的に解決しうる.しかし,それをもつ女性と男性,その社会的立場としての母親と父親,そこから誕生する子ども,それを支える家族と社会のレベルで倫理的問題が発生し,科学だけでは解決不可能である.
 まず,第3者の卵子,精子あるいは子宮を使用することが技術的に可能となると,親子の定義や出自を知る権利などの法的問題,それに伴う倫理的問題が生じる.また,卵子,精子,胚,卵巣を凍結保存することが技術的に可能となると,その必要性を実感していない未婚者や高年妊娠のリスクを十分理解していない未婚者への説明,同意の問題や,保存の期間,条件などの倫理的問題が生じる.また,着床前診断は疾患の発症予防には有効であるが,広汎に用いられた場合には優生思想に結びつく危険を有するという倫理的問題を含んでおり,そこには生殖医療に通じた遺伝カウンセラーが重要な役割を演じる.一方,生殖医療により多胎妊娠が増加し医学的,社会的に問題を生じたが,その予防のために単一胚移植を推奨することにより問題が解決できたという好事例もある.それには,胚の凍結保存技術の進歩が重要な役割を担った.
 生殖医療の進歩に伴うこれらの多様な倫理的問題について,各問題に造詣の深い方々にご執筆いただいた.本特集の内容は社会的な問題であるので,生殖医療に関与する方だけでなく,むしろそれ以外の方にとっても知識の獲得と現状の把握の一助となるべく企画した.多くの方が現代社会に生き未来社会の幸福を作る責務を負った一員として,生殖医療に伴う倫理的問題を考え,議論に参加していただければ幸いである.
(聖路加国際病院女性総合診療部 百枝幹雄)

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2017年 Vol.84
No.12 特集/HRTガイドライン2017年度版 改訂の要点と最近の話題最新号
No.11 特集/子宮腺筋症と稀少部位子宮内膜症の最新の取り扱い
No.10 特集/次世代への予防医療 DOHaDを活かす
No.9 特集/今日からできる 最新の産婦人科ケア
No.8 特集/女性の将来の健康のために
―疾患・病態相互の関連における新しい知見
No.7 特集/産婦人科領域における難病を考える
―新たに成立した難病法の視点から
No.6 特集/他科エキスパートが教える 婦人科医のための合併症管理
No.5 特集/産科出血に立ち向かう
―どこまでできる? 診療所から大学病院まで
No.増刊号 特集/知らなきゃ困る 産婦人科小手術
No.4 特集/骨粗鬆症ベストプラクティス
No.3 特集/Non–ART の不妊症診療—体外受精なしでここまでできる
No.2 特集/ここが知りたい 産婦人科周術期管理
No.1 特集/産科領域における遺伝診療の最前線
2016年 Vol.83
No.12 特集/月経前症候群・月経前不快気分障害の最新知見
No.11 特集/子宮筋腫の最前線
No.10 特集/産婦人科臨床研究最前線
No.9 特集/妊娠と感染症―外来で聞かれてどう説明する?
No.8 特集/骨盤臓器脱と排尿障害Up to Date
No.7 特集/ART最前線
No.6 特集/婦人科がんの診断・治療の最適化を目指して
No.5 特集/不育症 Up to Date
No.増刊号 特集/産婦人科処方実践マニュアル
No.4 特集/中高年女性に多くみられる症候とその対策
No.3 特集/生殖医療における倫理的問題を考える
No.2 特集/OC・LEPガイドライン ポイントの解説
No.1 特集/婦人科がん治療の新機軸
2015年 Vol.82
No.12 特集/分娩管理の新機軸
No.11 特集/婦人科腹腔鏡手術の最前線
No.10 特集/婦人科悪性腫瘍治療に対するドラッグリポジショニングの幕開け―既存薬に秘められた新たな可能性
No.9 特集/胎盤のバイオマーカー
No.8 特集/PIH既往女性の生活習慣病リスクとヘルスケア
No.7 特集/黄体ホルモンの基礎から臨床まで
No.6 特集/遺伝性乳癌卵巣癌のマネージメント
No.5 特集/無痛分娩Up to Date
No.増刊号 特集/よくわかる検査と診断
No.4 特集/OC・LEPの静脈血栓塞栓症リスク Q&A
No.3 特集/女性アスリートを診る ―産婦人科的問題とその対策
No.2 特集/血管新生を標的とした婦人科癌治療
No.1 特集/ワンランク上の妊婦健診
2014年 Vol.81
No.12 特集/よくわかるホルモン補充療法 Q&A
No.11 特集/産婦人科における漢方の理論と実践
No.10 特集/がん・生殖医療の現状と展望
No.9 特集/女性のうつ
No.8 特集/女性と静脈血栓塞栓症
No.7 特集/多囊胞性卵巣症候群(PCOS) Up to Date
No.6 特集/オミックスデータからみた婦人科疾患と遺伝情報の解釈  -システム生物学の理解と通した婦人科腫瘍学の新展開
No.5 特集/妊産婦と脳血管疾患
No.増刊号 特集/産婦人科手術 Up to Date
No.4 特集/女性と感染症Up to Date
No.3 特集/幹細胞と生殖医学
No.2 特集/がん免疫療法の最前線
No.1 特集/新たな早産予防戦略
2013年 Vol.80
No.増刊号 特集/ホルモン療法実践マニュアル