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小児科診療

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2014年 Vol.77 No.8 2014-07-11

日常診療に活かす小児の漢方

定価:本体2,600円+税

冊 

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掲載論文

序文  /黒木春郎

Ⅰ 総論
医学史の中の漢方  /黒木春郎
小児漢方の考え方  /山口英明
漢方薬の作用機序−五苓散の作用とアクアポリン  /礒濱洋一郎
漢方を学ぶために  /杉原 桂
服薬の工夫  /武井克己

Ⅱ 各論
麻黄湯・葛根湯  /成相昭吉
小青竜湯  /木村康子
柴胡桂枝湯  /吉田政己
小柴胡湯・桔梗石膏・白虎加人参湯  /伊藤晴通
麦門冬湯  /野中善治
ヨクイニン  /高橋邦明
甘麦大棗湯  /川嶋浩一郎
小建中湯  /中野康伸
大建中湯  /村松俊範
黄耆建中湯  /坂口直哉
十全大補湯  /大谷俊樹
五苓散  /森 蘭子

論説
幸せって何だっけ?  /勝沼俊雄

原著
入院加療を要した肺炎マイコプラズマ感染症患者の後方視的検討  /五十嵐麻依子・他

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ねらい

黒木春郎  /外房こどもクリニック

 日常診療では,西洋医学の枠組みでは対応不能な病態にしばしば遭遇する.西洋医学で対応しきれないとき,臨床医であれば何とかしたいと思う.そこで漢方薬に出会う.「感冒」治療はその端的な例である.「感冒」すなわちウイルス性上気道炎に対して,西洋医学では原因療法は存在しない.一方,漢方薬は「感冒」への対応が可能であり,原因療法となり得る.また,「冷え」「易疲労」「易感冒」など,日常生活でよく遭遇する訴えも西洋医学では説明不可能である.「疲れやすい」という訴えは,西洋医学的枠組み内で説明不可能である.説明不能であると,その訴えは存在しないかのように扱われてしまう.漢方薬-東アジア伝統医学では,こうした訴えについてその治療体系から説明可能である.
 漢方薬-東アジア伝統医学には「証」という考え方がある.これは各々の人が薬剤に対して有する感受性を意味する.「証」は西洋医学的診断とは異なる概念である.しかし,この「証」に沿う治療を日常診療に活かすべく,今回の企画を行った.漢方薬-東アジア伝統医学は患者志向(patient orientated)であり,個別医療(personalized medicine)である.
 今回の企画では,日本の医学史から現在の漢方薬の位置づけを説いた.現在のわが国の医療が東アジア伝統医学と現代西洋医学の統合されたものであることが,歴史からご理解いただけるであろう.総論では,東洋医学的考え方を西洋医学の文脈に近い形で記載した.この論考から漢方薬の使用方法を体得できる.また,分子薬理学的視点からの漢方薬の作用機序を,五苓散を中心に解説した.さらに,実際の臨床での服薬指導,医師の学習方法を総論に入れた.また,各論では漢方薬別に記載をお願いした.これらの論考では,各薬剤(方剤)の特徴と臨床研究も踏まえ,西洋医学を基盤とする医師による東洋医学の考えを取り入れた診療が可能となることを目標とした.
 各論では東洋医学の古典から引用がなされている.この古典の文章(条文)を精読すれば,これが現在と同じ現象を異なる文言と理論体系で述べていることがよくわかる.これらは,いずれ西洋医学のパラダイム拡大に伴い,現在の西洋医学の言葉に置き換えることが可能であろう.例えば,最近になり,経絡(鍼,灸,指圧などの考え方)は“筋骨格系のネットワーク”と提案されている.さらには,「漢方薬の作用機序の中には,難治性疾患に対する新たな治療法を考えるうえでの重要な概念が隠されているとも考えられる」と提言されている.漢方薬の魅力的な世界が広がる.
 現代西洋医学と東アジア伝統医学が統合されているのが,わが国の臨床医療の優位点である.私たちはこの優位点を日常診療に活かすことができる.今回の論考はいずれも漢方薬-東アジア伝統医学に精通した著者が,現在の医療を踏まえて解説したものである.多忙の折に執筆をお引き受けいただいた著者の皆さんに感謝申し上げます.
 本企画が読者諸兄姉の明日の診療に役立ち,さらに漢方薬-東アジア伝統医学の広い世界の獲得の一助となれば幸いである.

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2017年 Vol.80
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No.5 特集/研修医が知っておくべき境界領域疾患
No.増刊号 特集/小児科ケースカンファレンス
No.4 特集/今ここでステロイドを再考する-common diseaseから専門領域まで-
No.3 特集/乳幼児期発症神経疾患のファーストタッチから専門診療へ
No.2 特集/抗菌薬療法UP-TO-DATE
No.1 特集/小児循環器のファーストタッチから専門診療へ
2016年 Vol.79
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No.6 特集/先天代謝異常症-エキスパートによる最新情報-
No.増刊号 特集/小児の症候群
No.5 特集/研修医のための乳幼児健診のすすめ
No.4 特集/これからどうなる!? 日本の予防接種
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