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小児科診療

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2014年 Vol.77 No.12 2014-11-12

発達障害の臨床-子どもの心の診療として

定価:本体2,600円+税

冊 

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掲載論文

序 文  /齊藤万比古
 
Ⅰ 診断・評価
広汎性発達障害(PDD)の臨床における診断・評価のあり方  /本田秀夫
注意欠如・多動症(ADHD)の臨床における診断・評価のあり方  /太田豊作・他
学習障害の臨床における診断・評価のあり方  /若宮英司
DSM—5における発達障害の新たな枠組み  /齊藤卓弥

Ⅱ 鑑別をめぐる問題
ASDとADHDの鑑別と併存  /根來秀樹・他
PDDと統合失調症の鑑別と併存  /新井 卓

Ⅲ 治療・支援
ASDのライフサイクルに沿った治療・支援のあり方  /内山登紀夫
ADHDのライフサイクルに沿った治療・支援のあり方  /田中康雄
学習障害のライフサイクルに沿った治療・支援のあり方  /小林朋佳・他
ADHDとASDの薬物療法のあり方  /岡田 俊
PDDの青年期における精神療法の可能性と困難性  /半田 聡
発達障害の児童精神科における入院治療  /牛島洋景
発達障害の家族支援  /齊藤万比古

Ⅳ 関連する諸問題
発達障害としてのチック障害-その病態と治療  /稲井 彩・他
PDDの子どもの摂食障害の評価と治療  /高橋雄一
‌PDDを背景とする思春期ひきこもりケースの臨床的特徴と支援  /近藤直司・他
発達障害の子どもの反社会的展開への介入  /桝屋二郎

論説
耳学問のすすめ  /長谷川行洋

原著
行動実況中継賞賛法による自閉症児の発達  /小沢 浩・他

症例報告
好酸球性胃腸炎による蛋白漏出性胃腸症の9歳女児例  /奈良井哲・他

症例報告
早産・超低出生体重が主因と考えられた慢性腎疾患の1例  /櫻谷浩志・他

小児科診療/第77巻(2014年)総目次

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ねらい

齊藤万比古  /総合母子保健センター愛育病院小児精神保健科

 わが国の発達障害をもつ子どもに対する医療は,Asperger障害概念が社会的に急速に認知されてきたこと,注意欠如・多動性障害(ADHD)に対する適応薬が登場したことなどが追い風となって,近年めざましい普及ぶりを示している.以前は精神遅滞と自閉症を主たる診療対象とする発達障害医療であったが,現在ではより広い対象を得たことで,新たな水準へと飛躍しつつある.
 2012年5月にアトモキセチン塩酸塩カプセル,そして2014年4月に塩酸メチルフェニデート徐放錠の2種類のADHD治療薬が成人への使用を承認されたことで,発達障害の1つであるADHDはAsperger障害とともに一般精神科のごく日常的な診療対象となっている.それに伴い,適切な医療的支援が年代を越えて多くの発達障害当事者に提供できるようになりつつあるという望ましい変化がみられている.しかしその反面で,「何でも発達障害」という安易な診断と,ほとんど投薬のみという発達障害医療が広まりつつあることも,また直視しなければならない現実である.
 発達障害は,誕生~老年期までの人生全体という長い時間感覚で捉えるべき課題であり,その臨床では発達段階に応じて,診断・評価と治療・支援の枠組みを修正し,適合させるという柔軟な姿勢を求められる領域である.加えて,発達障害支援は医療機関だけで完結するものではなく,むしろ医療は支援の脇役にまわるべきであることもあって,障害の種類と重症度に応じた関連諸機関との連携を常に意識して実践されなければならない.
 本特集は,プライマリケアを担う小児科医を読者と想定し,児童精神科医と精神科医,そして小児科医からなる執筆者陣がそれぞれの発達障害について,各発達障害の診断・評価と治療・支援の基本的な考え方や留意点を解説し,適切なアドバイスを行うことを目指した.いうまでもなく,発達障害医療は発達障害という疾患そのものの治癒を目標とするものではなく,発達障害をもつ子どもの日々の生活の質の改善に始まり,こころの発達や生き方の全体を改善の目標とする総合的な支援を構築し,それを継続することに大きな意義がある.そうした総合的な支援には,発達障害の当事者の苦痛や困難を理解し,彼らの生きにくさに寄り添い,支援の手を尽くそうとする専門家の姿勢が前提になる.本特集は,そのような姿勢の医療的支援者たらんと欲する小児科医や児童精神科医に,基本的で良質な情報を提供することを目指して企画された.
 なお,本特集では発達障害の各疾患名を米国精神医学会の「DSM-IV-TR」およびWHOの「ICD-10」に準拠した.いうまでもなく,米国精神医学会は2013年5月に「DSM-5」を公表しており,2014年5月にはその邦訳も出版されている.しかし,2015年に公表される予定の「ICD-11」が世に出るまでは,従来の疾患概念が臨床場面では用いられることになるだろうと予測されるため,本特集では「DSM-5」で発達障害の概念がどのように変化するのかについて解説した章を置くにとどめ,その他の章ではどちらで記述するかは各執筆者に任されている.

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