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小児科診療

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2016年 Vol.79 No.2 2016-01-14

小児在宅医療のエッセンス
-必要な知識・技術から緩和ケアまで-

定価:本体2,700円+税

冊 

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掲載論文

序 文  /‌‌前田浩利
 
Ⅰ 在宅医療総論
わが国の現状と方向性-厚生労働省小児等在宅医療連携拠点事業の成果と課題  /‌‌中村知夫
対象となる子どもの特徴  /‌‌前田浩利
小児の地域包括ケア  /‌‌大山昇一
小児在宅医療における地域中核病院の役割  /‌‌小保内俊雅・他
病院から地域への移行の進め方  /‌‌山崎和子・他
小児救急医療における小児在宅医療の位置づけ  /‌‌梅原 実
特別支援教育との関係  /‌‌丹羽 登

Ⅱ 在宅医療に必要な技術・管理方法
呼吸管理  /‌‌緒方健一
人工呼吸器の種類と特徴  /‌‌松井 晃
摂食・嚥下障害のケア  /‌‌田中総一郎
栄養管理   /‌‌小沢 浩
感染予防の手技  /‌‌髙田栄子・他
気管切開の管理  /‌‌近藤陽一
経管栄養の管理(経鼻チューブ,EDチューブ,胃瘻)  /‌‌吉野浩之

Ⅲ 在宅医療における緩和ケア
緩和ケア  /‌‌前田浩利
痛みの管理  /‌‌天野功二
終末期の症状コントロール(呼吸困難とせん妄を含む)  /‌‌朴 明子
グリーフケア  /‌‌福田裕子

論 説
小児医療の変化と小児在宅医療  /‌‌井田博幸

原 著
小児小腸小腸型腸重積症17例の後方視的検討  /‌‌日馬由貴・他

第23回川崎病全国調査成績  /‌‌屋代真弓・他

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ねらい

前田浩利  /‌‌医療法人財団はるたか会

 私の運営する医療法人は現在,東京と千葉をあわせ360名以上の小児期発症の慢性疾患の患者に在宅医療を行っている.その中には,海外国籍の方もおられる.彼らの中には,母国,あるいは世界中の主要な病院をあたり,治療法がないといわれ,日本でやっと治療ができたお子さんもおられる.あるいは,母国から家族の仕事の都合で日本に来て,子どもの治療を継続し,状態が非常に安定した方もおられる.彼らは「子どもを育てるなら日本がよい」あるいは「日本はまるで別の惑星のように子どもにとって環境がよい」とまでいわれる.確かに,わが国は,世界でもトップクラスの低出生体重児の出生率(10人に1人が低出生体重児)と高齢出産の増加にもかかわらず,新生児の救命率は世界一である.遅れているといわれていたPICUも全国で増えつつある.私は,日本は世界で最も子どもが死なない国になったと感じている.それは,私たちが世界に誇るべき素晴らしい成果であろう.
 しかし,一方で,進歩した小児医療は,私たち小児科医が予想しなかった課題に直面している.それは,救命したものの人工呼吸器や気管切開,胃瘻,中心静脈栄養などの医療機器と医療ケアがなければ生きていけない子どもたちの出現である.現在,このような子どもたちが急激に増加し,病院から地域への移行が進んでいるが,このような子どもたちが全国でどのくらいいるのか,その実態は把握されていない.しかも,地域での生活を支える社会制度も十分整っていない.このような子どもたちの中には,気管切開,人工呼吸器をつけながら歩ける子ども,話せる子どもも出てきたが,奇異なことだが,現在のわが国の障害児の支援において,話せる子どもや歩ける子どもは,たとえ生きるために気管切開や人工呼吸器が必要でも,障害があると認識されない.人工呼吸器,気管切開しながら,歩けて話せる子どもはごく最近出現してきた,いわゆる医療技術の進歩が生み出した子どもたちである.すなわち,医療技術の進歩が子どもたちの病態を変えていくが,法律や社会制度がそれに追いついていないのである.
 現在,わが国が直面しようとしている未曽有の超高齢社会において,医療システムが死亡者の増加に耐えきれないことが懸念される中,最期まで自宅,地域で支える在宅医療の重要性が広く認識されてきている.成人医療においても,小児医療においても,わが国の医療は今大きな分岐点に立っている.病院と地域が協働し,ともに開かれたシステムとして連携する新しい医療システムの必要性が高まっている.また,小児在宅医療は,子育て支援であり,誰もが安心して子どもを産み,育むための社会のインフラづくりをその中に包含する.
 そのようなときであるからこそ,今回の特集において,小児在宅医療を取り巻く状況と今後の方向性を展望することの意義は深いと考える.今回,お忙しい中御執筆くださった先生方に心からの感謝をもって,はじめの言葉を結ばせていただきたい.

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2017年 Vol.80
No.10 特集/日常生活にひそむ小児血液・腫瘍性疾患最新号
No.9 特集/症例から学ぶ感染症診療のコツ
No.8 特集/新しいガイドラインに基づいた最新の夜尿症診療
No.7 特集/新・発達障害支援~小児科医へのメッセージ
No.6 特集/そうだったのか! 今すぐ役立つ小児内分泌のコツ
No.5 特集/研修医が知っておくべき境界領域疾患
No.増刊号 特集/小児科ケースカンファレンス
No.4 特集/今ここでステロイドを再考する
-common diseaseから専門領域まで-
No.3 特集/乳幼児期発症神経疾患のファーストタッチから専門診療へ
No.2 特集/抗菌薬療法UP-TO-DATE
No.1 特集/小児循環器のファーストタッチから専門診療へ
2016年 Vol.79
No.12 特集/先天異常症候群の新しい展開
No.11 特集/特大号/学校保健パーフェクトガイド
No.10 特集/日本発アレルギー研究最新情報
No.9 特集/ベテラン小児科医が伝授する入院管理・診療のコツ
No.8 特集/小児救急で求められる単純X線写真
No.7 特集/小児循環器治療の最前線-クスリとデバイス
No.6 特集/先天代謝異常症-エキスパートによる最新情報-
No.増刊号 特集/小児の症候群
No.5 特集/研修医のための乳幼児健診のすすめ
No.4 特集/これからどうなる!? 日本の予防接種
No.3 特集/症例から学ぶ小児心身症
No.2 特集/小児在宅医療のエッセンス
-必要な知識・技術から緩和ケアまで-
No.1 特集/子どもの外傷~小児科医でもできること,
小児科医だからこそできること~
2015年 Vol.78
No.12 特集/小児血液・腫瘍性疾患の診断と治療のトピックス
No.11 特集/特大号/見てわかる小児の皮膚疾患
No.10 特集/より良いプライマリ・ケアのための最新「かぜ」情報
No.9 特集/実地臨床に役立つ食物アレルギーの最新情報
No.8 特集/小児リウマチ性疾患の最新治療
No.7 特集/小児呼吸器疾患をあなどるな!
No.6 特集/小児の輸液・栄養管理の基礎と実践
No.5 特集/よくわかる 小児感染症の基礎知識
No.増刊号 特集/疾患からみる画像診断の進め方・読み方
No.4 特集/日常診療で役立つ小児整形外科の知識
No.3 特集/症例から学ぶ川崎病の診断・治療・管理のエッセンス
No.2 特集/けいれん性疾患の最新の治療
No.1 特集/新生児室のルーチンとトピックス
2014年 Vol.77
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No.11 特集/特大号/保護者への説明マニュアル
No.10 特集/アレルギー疾患におけるアレルゲン再考
No.9 特集/知っておきたい小児保健のエッセンス
No.8 特集/日常診療に活かす小児の漢方
No.7 特集/小児科医の疑問に答える-耳鼻咽喉科の知識
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No.5 特集/若手小児科医のための臨床研究入門
No.増刊号 特集/小児の治療指針
No.4 特集/感染症ケースカンファレンス
No.3 特集/一般小児科医のための新生児対応パーフェクトガイド
No.2 特集/ベテラン小児科医が伝授する外来診療のコツ
No.1 特集/災害医学とpreparedness-子どもたちを護るために
2013年 Vol.76
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2012年 Vol.75
No.増刊号 特集/小児の診療手技100
2011年 Vol.74
No.増刊号 特集/子どもの臨床検査―症候から診断・治療へ
2008年 Vol.71
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2007年 Vol.70
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