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小児科診療

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2021年 Vol.84 No.5 2021-04-13

乳幼児健診実践ガイド

定価:3,080円(本体価格2,800円+税)

冊 

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掲載論文

序 文  /三牧正和

Ⅰ.健診の実際~月齢・年齢ごとに~
1か月児健診  /高橋尚人
3~4か月児健診  /河野由美
7か月児健診  /稲光 毅
9~10か月児健診  /児玉和彦
1歳児健診  /田邉卓也
1歳6か月児健診  /前川貴伸
3歳児健診  /秋山千枝子
5歳児健診  /小枝達也

Ⅱ.専門家からのアドバイス~領域別に~
身体発育  /佐藤詩子
運動発達  /宮田理英
精神発達  /大橋裕子・他
アレルギー  /古川真弓・他
循環器  /北川篤史・他
眼 科  /神部友香
整形外科  /岡田慶太
歯 科  /白瀬敏臣・他
虐待予防・育児不安への対応  /小橋孝介

症例報告
良性特発性新生児けいれんの経過中に生じたミダゾラムによる脳幹解放現象  /渡邉雅慧・他
噴水様嘔吐を契機に胃幽門部消化管重複症と診断した2か月男児  /入江望美・他

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ねらい

乳幼児健診実践ガイド
三牧正和  /帝京大学医学部小児科

 日頃病気をもった子どもの診療にあたる小児科医にとって,健康な子どもたちと接する乳幼児健診はとても楽しい場です.健やかな子どもの成長と発達に対して保護者と一緒に喜びを感じながら診察することで,元気をもらえるような気持ちになる先生方も多いのではないでしょうか.若い先生方にとっては,正常な育ちをたくさんみることで,そこから外れた病的な状態を見抜く力をつける貴重な研鑽の場ともなります.特に乳幼児期は神経系の変化が急速にすすむ時期にあたり,小児の神経発達のマイルストーンに沿って評価する力は,健診によって磨かれるのではないかと思います.
 一方で,何かしらの主訴をもって医療機関を受診する場合と異なり,健康であるはずの乳幼児に隠れた問題を見抜く力が求められるので,健診は経験豊富な医師にとっても怖い場であるともいえます.重要な所見を見逃すのではないかという恐れの気持ちを抱きながら,より良い健診を目指して勉強していかなければならないと常々感じています.
 また,時代とともに乳幼児健診の役割が変化していることも意識すべきだと思います.身体的な問題だけではなく,児の心理的問題,保護者の精神的問題,社会的環境などがもたらす問題に目を向け,健やかな育ちを妨げる要因を排除するのが乳幼児健診の大切な役割となっており,育児環境の変化に伴い,近年その重要性はますます増しています.
 このような背景のもと,小児保健の根幹ともいえる乳幼児健診を担当する医師が,より自信をもって,そして楽しく臨むことができるための助けとなるような特集を組みたいと考え,今回企画させていただきました.健診に関する総論的な話はあえて他書に譲り,健診の際にこっそりそばに置きたくなるような,実践的な1冊とすることを目指しました.前半は各月齢,年齢での健診の実際を,正常な成長・発達を示しながら解説いただいています.また,健診を児の評価だけに終わらせず,育児を支援する場と意識することも大切です.経験豊かな先生方に,保護者への声かけについても助言いただいています.後半の部では,健診で気をつけるべき疾患・病態について,各領域の専門家の先生方に健診医へのアドバイスを届けていただきました.評価のポイント,見逃してはいけない疾患,精密検査が必要な症状や病態について,詳しく解説いただいています.また,虐待の防止や育児不安への対応についても,重要なテーマとして取り上げさせていただきました.健診の際には常に意識していただきたいと思います.本書が,乳幼児健診を担当する先生方のお役に立ち,ひいては子どもたちの健やかな育ちと家族の幸せにつながることを心から願っております.
 最後になりましたが,大変お忙しいなか本特集のために執筆くださった先生方に,心より感謝申し上げます.

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