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書籍詳細

リンパ浮腫と生きる診断と治療社 | 書籍詳細:リンパ浮腫と生きる

市川 和子(いちかわ かずこ) 訳

Joan Swirsky,RN  原著

Diane Sackett Nannery 原著

初版 A5判 並製 306頁 1999年10月08日発行

ISBN9784787811288

定価:本体2,000円+税
  

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リンパ浮腫とはどのようなものなのか,その実体を紹介した.そして,リンパ浮腫の防止,治療,管理対策について熱意を込めて記述している.

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目次

カラー口絵
第1部 リンパ浮腫概論
序説
第1章 リンパ浮腫とは何か
第2章 リンパ浮腫になりやすい体質とは
第2部 治療
序説
第3章 慣例的療法
第4章 代替治療法
第5章 患者のリンパ浮腫は誰が診るか?
第3部 ライフスタイルの変化
序説
第6章 日常の生活と行動
第7章 食養生と運動
第4部 自己,自己をめぐる人々とともに生きる
序説
第8章 家族,友人と仕事の仲間
第9章 患者の感情
第10章 保険の問題
第11章 差をつける
結論
References
Resources

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序文

訳者序説
 この本に出会ったのは松永 龍氏のリンパ浮腫発症がきっかけである.氏は同疾病の先進国であるアメリカに治療の道を求め,エミリー アイカー医師に巡り会った.そして,アイカー医師の患者に対するひたむきな診療姿勢と,現地での専門治療クリニックを目にし,日本でもこのような,クリニックが存在すれば,多くの患者の悩みが緩和されるだろうと考えたと言う.残念ながら,氏の症状は不可逆性であり,完治の見込みなしとの診断を下されたが,日常の管理により悪化を防ぐ方法の懇切な指導を受けたのであった.そして,アメリカの患者に対する指導や,診療体制の具備を見て,現今の日本医療体制改革の必要性を痛感したと言う.
 同じ頃,米国の知人から紹介を受けたジョン・スワルスキーとダイアン・ナンネリー共著の「Coping with Lymphedema」が手に入った.松永氏は訳してみたらどうかと私に提案した.読み始めたところ,著者のリンパ浮腫防止,治療,管理対策への積極的な意気込みが随所に読みとられ,両著者が序説で説明したように,リンパ浮腫の実体をまず認識してもらうことが,日本でも必要であると理解した.そして,医学には無縁の私が悪戦苦闘をする翻訳の日々が始まったのである.
 幸いなことには,医学博士山崎善弥医師のご好意により,ボランティアとして訳文の校正,監修をお引き受け頂き,同医師の長年の臨床経験の目を通してのチェックにより,必要な資料内容を備えた本に仕上がったと自負する次第である.
 この本に対し,貴重な助言を頂いた,杏林大学病院泌尿器科,東原教授,学術的にも興味のある写真を提供して下さった,アイカー医師,「診断と治療社」編集部長久次武司氏の数々の助言,そして,改めて,監修をお引き受け頂いた山崎先生に深甚の感謝をささげます.
 尚,この本の内容はあくまでもリンパ浮腫をめぐる,米国での実績であり,日本の現状には,そぐわない点も多々ありますが,医療先進国の実情を学ぶ事が主眼であることにご理解を寄せてお読み頂ければ幸いである.また,日本ではまだ,取り上げられていない応用治療法等は,必ず,担当医に相談されてから実施するようにお願いします.
 1999年7月
 市川 和子