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これだけは知っておきたい透析クリニックマニュアル診断と治療社 | 書籍詳細:これだけは知っておきたい透析クリニックマニュアル

大阪厚生年金病院内科主任部長

藤井 正満(ふじい まさみつ) 編集

大阪府立病院腎臓内科部長

椿原 美治(つばきはら よしはる) 編集

大阪大学大学院病態情報内科学講師

今井 圓裕(いまい えんゆう) 編集

初版 B5判 並製 172頁 2001年05月22日発行

ISBN9784787811752

定価:本体3,500円+税
  

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現代の透析医療の問題点を取り上げ,透析の標準治療に関してより実践的・実用的に知っておくべきことをまとめた.一般透析施設で勤務する看護婦(士),臨床工学士必携!

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目次

序文

1 透析療法の現況と社会的問題
 1 透析療法の現況
 2 社会的問題と社会資源の利用

2 慢性透析療法の適応
 1 慢性透析導入基準
 2 慢性透析療法の導入に際し考慮すべき事項

3 透析療法におけるインフォームド・コンセント
 1 インフォームド・コンセントとは
 2 インフォームド・コンセントの手順
 3 透析導入でのインフォームド・コンセント取得に際する留意点

4 保険医としての留意点
 1 医療経済と透析医療
 2 検査
 3 薬剤
 4 診療報酬請求時の留意点

5 血液透析の原理と方法
 1 血液透析の原理
 2 血液透析の設備
 3 血液透析の実例と管理体制
 4 透析膜の種類・特徴とダイアライザーの選びかた
 5 抗凝固療法
 6 ブラッドアクセス
 7 透析処方,透析量

6 CAPD療法
 1 腹膜透析の原理
 2 CAPDの方法
 3 CAPDの利点と適応
 4 CAPDの合併症
 5 CAPDの変法:APD(automated peritoneal dialysis)

7 透析療法の選択−血液透析とCAPD−47

8 透析室におけるリスクマネジメント
 1 血液透析中の事故
 2 災害時の対策
 3 透析室の感染対策
 4 透析室スタッフの感染対策
 5 日常業務におけるリスクマネジメント
 6 事故の際の対応

9 透析合併症とその対策
 1 不均衡症候群
 2 高K血症
 3 心血管系合併症
 4 脳血管障害
 5 高血圧
 6 低血圧(常時・透析時・起立時)
 7 腎性貧血
 8 腎性骨異栄養症
 9 後天性腎囊胞疾患(acquired cystic kidney disease:ACKD)と腎癌
 10 感染症・不明熱
 11 尿毒症性末梢神経障害
 12 中枢神経障害
 13 内分泌異常
 14 脂質代謝異常
 15 消化器系疾患
 16 搔痒症
 17 シャント合併症

10 透析患者の検査と管理
 1 採血時の留意点
 2 おもな検査と施行頻度
 3 慢性透析の管理

11 栄養管理
 1 概念
 2 栄養障害の要因
 3 食事療法
 4 栄養評価
 5 栄養療法

12 透析患者での注意すべき薬剤
 1 一般的な留意点
 2 注意すべき代表的な薬剤

13 特殊な血液浄化療法
 1 糖尿病透析患者の特徴と管理上の注意点
 2 手術時の対策,注意
 3 小児透析
 4 在宅血液透析
 5 急性腎不全の透析療法
 6 血液吸着療法
 7 血漿交換療法
 8 薬物・毒物中毒の血液浄化療法

14 腎移植療法
 1 腎移植とは
 2 移植の現況
 3 適応
 4 日本臓器移植ネットワーク
 5 腎移植を受けるには
 6 腎移植療法の実際

附表
 表1 腎機能低下時の薬剤の投与量調節
 表2 透析液の種類
 表3 ダイアライザーの種類

索引

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序文

 透析医療は1968年にわが国に導入され次第に普及していったが,1970年代はまだ腎不全という不治の病を治療する革新的医療であり,死亡する患者も少なくなかった.その後1990年代中ごろまでに,透析医療に関するいくつかの発明,改良が重ねられた.ホローファイバー型ダイアライザーの発明,ハイパーフォーマンス膜の導入による透析膜の改良,活性型ビタミンDの開発,CAPD療法の開発と普及,重曹透析の開発と普及,エリスロポエチンによる貧血治療などがおもな歴史的エポックである.また,この間新規透析導入患者数も,維持透析患者の数も年々増加し,その導入年齢も60歳を超え,透析患者の高齢化が顕著となってきた.これらの歴史的経緯を経て,2001年の現在では維持透析療法はスタンダードな治療法となり,いわゆる標準治療が確立したといえる.
 このような透析の標準治療に関して,一般的な透析クリニックで従事するスタッフが知っておくべきことをまとめたものが本書である.対象を一般透析施設で勤務する看護婦(士),臨床工学士に置いたが,医師にも十分活用していただける内容となっている.本書の中で特に重点を置いたのは,透析療法のインフォームドコンセントの取りかた,保険医療としての透析医療,透析室におけるリスクマネージメント,透析患者の栄養管理,薬剤の使用法の実際など,従来の成書になくかつ現代の透析医療に要求される問題点である.また,内容は実践的,実用的になっており,陥りやすいピットホールについてもMEMOとして強調した.透析クリニックのナースステーションや臨床工学士の技師室において活用していただきたい.

2001年4月
藤井 正満
椿原 美冶
今井 圓裕