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頭部MRマスターガイド診断と治療社 | 書籍詳細:頭部MRマスターガイド

東京都済生会中央病院内科医長(神経内科)

星野 晴彦(ほしの はるひこ) 著

初版 A5判 並製 108頁 2005年01月25日発行

ISBN9784787813794

定価:本体4,500円+税
  

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臨床とMRI診断の両者を専門とする星野先生にしか書けない実践的 な内容の本となった.また無駄の嫌いな星野先生らしく,簡潔明 瞭でポイントが明快に記載されている

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目次

第1章 MRの基礎理解
 A.MRの基本となる原理
 B.MR機器

第2章 MRの基本画像と撮影法
 A.MRの基本画像
 B.MRの基本的な撮影法
  1.スピンエコー(spin echo)法
  2.グラディエントエコー(gradient echo:GRE)法
  3.エコープラナー(echo planar)法
  4.TOF(Time of Flight)法

第3章 臨床実地で留意すべき事項
 A.撮影上の指示
  1.解像度
  2.断層の向き
  3.撮影の指示
  4.禁 忌
 B.MRとCT─違いは何か?

第4章 解剖学的な基礎知識
 A.軸位断層像
 B.矢状断層像
 C.冠状断層像
 D.主な神経路
 E.脳神経系
 F.血管灌流域
 G.MRアンギオ

第5章 脳血管障害のMR所見
 A.脳血管障害を疑ったら
 B.急性期の脳梗塞の診断
  1.超急性期の脳梗塞(発症直後)
  2.急性期脳幹梗塞
  3.多発性陳旧性病巣がある急性期脳梗塞
  4.静脈閉塞による脳梗塞
  5.MELAS
 C.慢性期の脳梗塞の診断
 D.急性期以降(亜急性期,慢性期)の 脳出血 の診断
  1.発症数日以内の脳出血
  2.発症から約1週間後の脳出血
  3.陳旧性脳出血
  4.MBS(微小出血)
 E.くも膜下出血 の診断
  1.くも膜下出血のMR
  2.動脈瘤のMR
 F.血管奇形
  1.動静脈奇形
  2.静脈血管腫
  3.海綿状血管腫

第6章 脳腫瘍(転移性脳腫瘍を含む)
 A.転移性脳腫瘍
 B.髄膜腫
 C.聴神経腫瘍
 D.下垂体腺腫

第7章 脱髄疾患

第8章 変性疾患

第9章 特徴的画像を呈する疾患
 A.Wernicke脳症
 B.眼窩・副鼻腔病変
 C.海綿静脈洞硬膜動静脈奇形

索 引

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序文

出版によせて

 本書の著者である星野晴彦先生は昭和58年に慶応義塾大学医学部
を卒業し,直ちに済生会中央病院の内科研修医となり,その後も一
貫して同院で内科,神経内科の臨床医としての道を歩んできた.こ
の間,外来・入院患者の診療,研修医・専修医の教育にあたるとと
もに,脳血管障害を中心とした臨床研究に積極的に取り組み,その
成果は学会発表,原著論文,そして総説や講演などの形で多くの実
を結んできた.
 星野先生が内科研修医として済生会中央病院に就職した時,星野
先生の4年先輩にあたる私は同院で一足先に高木康行先生(当時の
神経内科医長)のご指導のもと神経内科の勉強を始めた頃であった.
星野先生は医学部を正真正銘の金時計で卒業した俊才で,なおかつ
勤勉誠実,小説ばかり読んでいる私とは違って常に新しい医学文献
に目を通している勉強家でもある.したがって怠け者の私も兄弟子
として恥ずかしくないように,刺激を受けて少しは勉強するように
なったわけで,星野先生には感謝の気持ちで一杯である.
 以来星野先生とは20年以上にわたって一緒に仕事をしてきた.高
木康行先生からはよく「高木は文科系の頭,星野は理科系の頭」と
言われていたように,二人の頭の構造には大きな違いがあるようで,
これが長年うまくやってこれた理由かもしれない.星野先生はその
理科系の頭で私には何度読んでも理解できなかったMRIの原理も難
なくマスターし,当院のMRIが本格稼働を始めた平成3年以来の頭
部MRIの診断責任者の役目を果たしておられる.その結果が本書に
結実したわけで,放射線診断の専門家が書かれたものとはひと味違
って,臨床とMRI診断の両者を専門とする星野先生にしか書けない
実践的な内容の本となった.また無駄の嫌いな星野先生らしく,記
載は簡潔明瞭でポイントが明快にされている点も嬉しく,初学者の
ための教科書,指南書として本書を広く推薦したい.

 折しも本書の出版とほぼ時期を同じくして,星野先生は慶応大学
神経内科の鈴木則宏教授の招請により大学のスタッフに異動するこ
とになった.これも長年にわたる星野先生の地道な努力が報われた
結果であり,すばらしいことではあるが,残されたわれわれには大
変なことになった.本書は星野先生からの得難い置きみやげと考え
て,もう一度MRIを一から勉強し直してみるつもりである.
今後の星野先生のますますの活躍を心から期待するものである.

平成17年1月
高木 誠
東京都済生会中央病院 副院長(神経内科)