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食物アレルギーの治療と管理改訂第2版診断と治療社 | 書籍詳細:食物アレルギーの治療と管理改訂第2版

大阪総合保育大学児童保育学部教授

小林 陽之助(こばやし ようのすけ) 監修

関西医科大学小児科学講座主任教授

金子 一成(かねこ かずなり) 監修

改訂第2版 B5判 並製 276頁 2008年12月01日発行

ISBN9784787816825

定価:本体5,500円+税
  

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臨床経験豊富な医師と,アレルギー対応に取り組む企業や学校関係者等が,食物アレルギーを多角的に解説.外来治療や最新の知見に加え,患児の日常生活面から学校生活における注意点,心の問題までを具体的に網羅した.医師はもちろん,コメディカルや患児の家族,学校関係者の方々へも是非読んでいただきたい一冊.

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目次

口絵カラー
改訂第2版の「はじめに」
初版の「はじめに」
執筆者一覧

Ⅰ 食物アレルギーの概念

1 食物アレルギー総論
 …………………………………西野昌光
2 経口免疫寛容と腸管免疫
 …………………………………南野昌信
3 食物アレルギーの診断とその注意点
 …………………………………安達克郎

Ⅱ 食物アレルギーの検査方法の現況と課題

1 加工食品中の食物アレルギーを誘発する食品の検査方法
 …………………………………油谷賢一
2 アレルゲンと交差性
 …………………………………田中 昭
3 食物アレルギー診断のための検査とその評価方法
 …………………………………小島崇嗣

Ⅲ 食物アレルギーの治療

1 食物アレルギー治療総論
 …………………………………木村彰宏
2 食物アレルギーの除去食療法
 ………………………………… 木村彰宏
3 除去食療法の解除
 …………………………………木村彰宏
4 食物アレルギー患児の生活指導
  1) 食物アレルギーと集団生活
 …………………………………木村彰宏
  2) 入学前の注意点と学校現場の問題点
 …………………………………佐守友仁
  3) 食物アレルギー患児の栄養指導と食育
    ―小児科サイドから―
 …………………………………木村彰宏
    ―保育者サイドから―
 …………………………………木梨洋子
  4) 食物アレルギーと学校給食の考え方
 …………………………………田路永子
  5) 兵庫方式による学校給食の食材管理
 …………………………………神戸哲雄
5 アレルゲン性低減食品の現況
  1) 特定原材料等表示の課題
 …………………………………太田裕見
  2) アレルギー用ミルク
 …………………………………岩本 洋
  3) アレルギー代替食品について
 …………………………………笹井みさ
6 おもなアレルゲンとその対策
  1) 卵
 …………………………………伊藤節子
  2) 牛乳
 …………………………………小野 厚/森岡芳雄
  3) 大豆
 …………………………………足立厚子/森山達哉
  4) ピーナッツ・ナッツ類
 …………………………………黒田英造
  5) コメ
 …………………………………笹川秋彦/田原義和
  6) 小麦
 …………………………………田辺創一/谷内昇一郎
  7) ソバ
 …………………………………黒坂文武
  8) エビ・カニ・軟体動物
 …………………………………森岡芳雄
  9) 魚類
 …………………………………西野昌光
 10) 食肉
 …………………………………山本明美
 11) 果物アレルギーと花粉
 …………………………………足立厚子
 12) ラテックスアレルギー・ラテックス-フルーツ症候群
 …………………………………矢上晶子/赤松浩彦/松永佳世子
 13) 食事中の金属によるアレルギー
 …………………………………足立厚子
7 母乳哺育と食物アレルギー
 …………………………………成田宏史

Ⅳ 食物アレルギー関連疾患とその対策

1 乳幼児アトピー性皮膚炎のスキンケアと治療
 …………………………………亀好良一
2 小児アトピー性皮膚炎の漢方療法
 …………………………………佐守友仁
3 食物アレルギーと気管支喘息
 …………………………………谷内昇一郎
4 食物依存性運動誘発アナフィラキシー
 …………………………………谷内昇一郎
5 食物アナフィラキシーの診断と治療
 …………………………………黒坂文武
6 食物アレルギー児の親の願い
 …………………………………赤城智美

column

■食物アレルギー対応商品の取り組み
 …………………………………浦田 豊
■食物アレルギーとアトピー性皮膚炎の関係
 …………………………………木村彰宏
■食物アレルギーと予防接種
 …………………………………冨永弘久

索引

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序文

本書の初版を刊行してからはや4年が経過した.この間の食物アレルギーに関する研究の進歩や社会の認知度の向上はめざましく,食物アレルギーの診断と治療に関するガイドラインが作成され,食品中のアレルギー物質の表示義務が法律で制定された.
 このような社会背景のなかで,今回の改訂にあたっては,二つの点に重点を置いた.
 まずその一つとして,初版の目的であった「実地臨床医の実践に役立つ内容」を継承するのみならず,ここ数年の食物アレルギー研究の進歩をわかりやすく紹介することを心がけた.そのため,初版の執筆に携わった先生方に加えて,新たに多くの執筆者に参画いただいた.今回執筆に加わっていただいた先生方は食物アレルギーの基礎研究,臨床研究の最先端でご活躍の方ばかりである.その結果,この改訂第2版では食物アレルギー領域の最新の知見を余すところなく網羅することができたと自負している.
 本書初版のもう一つの目的は,「医療従事者のみならず,食物アレルギーの患者さん自身がその理論と実践を体系的に学べる内容」であった.すなわち食物アレルギーの治療を実践する際に生じうるあらゆる疑問・問題に対して,納得できる理論的解答を用意することである.そこで改訂第2版では,この初版の目的をさらに発展させ,「共同社会における食物アレルギーの対応」を主軸に患児の心の問題にも言及して論説の展開を試みるとともに,食品表示や食品中の含有成分の検出方法の問題点についても新たに書き加えた.さらにアレルゲン食品の解説では,各分野の第一人者の先生方に最新の知見を紹介いただくと同時に,食物アレルギーと関連の深い母乳栄養に秘められた謎についても論述した.
 したがって本書は食物アレルギーの患者さんの診療に関わるすべての医療従事者のみならず,学校関係者,調理師・栄養士の方々,食物アレルギーで悩んでおられる患者さんやそのご家族にとって必ずやお役に立てるものと確信している.

2008年10月

関西医科大学小児科学講座主任教授
金子一成