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糖尿病学の進歩2012第46集診断と治療社 | 書籍詳細:糖尿病学の進歩2012第46集

日本糖尿病学会(にほんとうにょうびょうがっかい) 編

初版 B5判 並製 376頁 2012年09月20日発行

ISBN9784787819451

定価:本体7,800円+税

日本糖尿病学会が卒後教育の一環として毎年開催しているシンポジウムの中から,糖尿病の診療および研究に関する内容をまとめたイヤーブック.糖尿病に携わる医師,研究者,糖尿病専門医を目指す若手医師向けに,基礎から臨床研究まで最新のトピックスを収載.目覚ましく進展する糖尿病学の現状と今後の展望について理解を深めるためには必携の一冊.

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目次

目次 糖尿病学の進歩 第 46 集


【レクチャー:糖尿病診療と療養指導に必要な知識 1】
1   糖尿病の概念と診断基準………門脇 孝
2   1 型糖尿病とその亜型………今川彰久  
3   その他の糖尿病の見分け方………谷澤幸生 

【レクチャー:糖尿病診療と療養指導に必要な知識 2】
1   インスリン分泌促進薬………佐倉 宏
2   インスリン抵抗性改善薬………前川 聡
3   インクレチン関連薬………山田祐一郎  
4   最新のインスリン療法―2 型糖尿病を中心に………河盛隆造 
5   CSII………西村理明 
6   持続血糖モニターを糖尿病診療に活かす………長坂昌一郎 
7   本邦における膵臓・膵島移植の現況と展望………伊藤壽記,他   
8   Metabolic Surgery………佐々木 章  
9   周術期の血糖管理………馬屋原 豊 

【レクチャー:糖尿病診療と療養指導に必要な知識 3】
1   糖尿病網膜症の成因………鈴間 潔
2   糖尿病網膜症の管理と治療戦略………山﨑 舞,他  
3   1 型糖尿病における膵島関連自己抗体の考え方………川﨑英二 

【レクチャー:糖尿病診療に必要な知識 1】
1   心血管疾患発症阻止を見据えた良質な血糖管理………森 豊
2   血圧の管理   片山茂裕
3   糖尿病に合併する脂質異常の管理………芳野 原 

【レクチャー:糖尿病診療に必要な知識 2】
1   C ペプチドインデックスを用いた最適治療の選択………戸邉一之  
2   インスリン抵抗性の評価………松田昌文 
3   内分泌疾患と糖尿病………須田俊宏 
4   免疫抑制剤と糖尿病………中村直登 
5   向精神病薬と糖尿病………渥美義仁 
6   糖尿病と骨粗鬆症―骨折は糖尿病の合併症である   岡崎 亮  
7   糖尿病と癌のリスク………能登 洋  
8   糖尿病治療薬と癌………寺内康夫 
9   メタボリックシンドロームと糖尿病:最近の知見………益崎裕章,他
0   肝臓由来生理活性分子(ヘパトカイン)が形成する 2 型糖尿病の病態   篁 俊成  
11   睡眠時無呼吸と 2 型糖尿病………佐藤 誠  

【レクチャー:臨床医がわかる糖尿病研究の進歩】
1   インスリン抵抗性の分子機構………春日雅人  
2   アディポネクチンの作用機序………山内敏正,他   
3   全身における代謝調節と臓器間神経ネットワーク………片桐秀樹  
4   慢性炎症と生活習慣病………小川佳宏  
5   β細胞の再生研究―現状と展望………宮崎早月,他  
6   1 型糖尿病の遺伝子………池上博司
7   2 型糖尿病の遺伝子………安田和基 
8   1 型糖尿病研究最近の話題………小林哲郎 
9   新しい治療薬(1)
   Na+/グルコース共役輸送担体 2 阻害薬(SGLT2 阻害薬)………柏木厚典
10   新しい治療薬(2)新しいインスリン-インスリンデグルデク………加来浩平 

【ワークショップ:世界と日本の大規模研究からわかったこと】
1   DCCT,UKPDS………加藤昌之 
2   ACCORD,ADVANCE,VADT の本試験,サブ解析から
   どのようなことがわかったか?………小田原雅人  
3   Japan Diabetes Complications Study(JDCS)………曽根博仁,他 
4   わが国 2 型糖尿病大血管障害対策における多項目危険因子能動コントロール
   (MRFACT)の意義………原納 優,他 
5   JDDM―日本からの大規模研究結果の発信………小林 正
6   J-DOIT3………植木浩二郎

【ワークショップ:動脈硬化の診断の進歩】
1   血管機能と糖尿病(1)―PWV と CAVI………浅原(佐藤)哲子  
2   血管機能と糖尿病(2)―糖尿病診療における FMD と CAVI………白井厚治  
3   頸動脈エコー検査(IMT)………山崎義光  
4   MDCT(multidetector-row CT)………吉岡邦浩

【シンポジウム:糖尿病神経障害臨床の最前線】
1   糖尿病神経障害の症候学:早期診断と予防管理のために………安田 斎 
2   電気生理で捉える糖尿病神経障害………馬場正之 
3   自律神経障害をどのように捉え,どのように対処するか………佐々木秀行
4   神経障害の新しい評価法としての皮膚生検………杉本一博  
5   新しい糖尿病治療薬と神経障害………麻生好正  

【シンポジウム:インクレチンと糖尿病合併症】
1   インクレチン療法 総論………矢部大介,他  
2   インクレチンと糖尿病性神経障害………中村二郎   
3   インクレチン関連薬と糖尿病腎症………井口登與志  
4   インクレチンと動脈硬化………平野 勉
5   インクレチンと骨………月山克史 

【シンポジウム:糖尿病腎症臨床の最前線】
1   糖尿病腎症と CKD―問題点と解決法(新しい CKD 分類を含む)………守屋達美 
2   糖尿病腎症の食事療法―Update………古家大祐,他 
3   糖尿病における高血圧発症と腎血管障害のメカニズムとその治療………小川 晋  
4   顕性腎症はどの程度寛解可能か,その方策は?………赤井裕輝  
5   糖尿病腎不全保存期の対策………馬場園哲也,他

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序文

序 文

 第 46 回糖尿病学の進歩は未曾有の大災害となった東日本大震災と原発事故の被災地である糖尿病学会東北支部の担当でした.幸い会場の盛岡市では大きな被害はなく,予定通り 2012 年 3 月 2 日(金),3 日(土)に岩手県民会館,岩手県公会堂,盛岡グランドホテルで開催されました.
 「糖尿病学の進歩」は日本糖尿病学会によって「臨床医および医療従事者の糖尿病に関する知識の向上および最新の知識の普及を目的とした教育講演会」と位置付けられており,これに沿ってプログラムが組まれました.
 レクチャーでは,「糖尿病診療に必要な知識」,「糖尿病診療と療養指導に必要な知識」,「療養指導に必要な知識」に大別し,糖尿病および急性・慢性合併症の診断,成因,病態,治療や,糖尿病の療養指導などに関する最新の情報を演者の先生方から提供していただきました.
 シンポジウムでは,「コーチング法などを活用したエンパワーメントの実際」,「カーボカウントの理論と実際」,「小児・思春期糖尿病のケアーと問題点」,「糖尿病神経障害臨床の最前線」,「糖尿病腎症臨床の最前線」,「インクレチンと糖尿病合併症」を,ワークショップでは「世界と日本の大規模臨床研究からわかったこと」,「動脈硬化の診断の進歩」などをテーマに専門の先生方から講演と活発な討論をいただきました.
 この他に「研究成果の発信の勧め」のセッションでは,日本糖尿病学会誌の「糖尿病」および「Diabetology International」の編集長による講演,外国人講師による英語の学会発表や英語論文の書き方,医学統計解析の講演など,好評でした.特別セッションとして「東日本大震災から学んだ災害時の糖尿病対策」,「市民講演会」では糖尿病の新しい治療として,インクレチン関連薬,metabolic surgery,野菜の効用,などが紹介されました.
 本書はこれらの講演の中から,糖尿病臨床医向けの話題をまとめたものです.誌面の都合で割愛されたものもありましたが,姉妹本の「糖尿病の療養指導 2012」と合わせて最新の糖尿病情報が得られると思います.
 なお,「糖尿病学の進歩 46 集」は印刷物による最後の出版になりました.記念碑的記録集となりましたので,是非保存版として活用いただければ幸いです.
 最後になりましたが,最新情報を執筆いただいた著者の先生方に,また校正をいただいた糖尿病学会東北支部の先生方に深謝申し上げます.

2012 年 8 月吉日

第 46 回糖尿病学の進歩世話人
岩手医科大学医学部内科学講座糖尿病代謝内科分野

佐藤 譲