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書籍詳細

新しい骨粗鬆症治療診断と治療社 | 書籍詳細:新しい骨粗鬆症治療

東京大学大学院医学系研究科加齢医学 教授

大内 尉義(おおうち やすよし) 編集

労働者健康福祉機構 理事長・東京大学 名誉教授

武谷 雄二(たけたに ゆうじ) 編集

国立障害者リハビリテーションセンター自立支援局 局長・東京大学 名誉教授

中村 耕三(なかむら こうぞう) 編集

東京大学大学院医学系研究科加齢医学

小川 純人(おがわ すみと) 編集協力

初版 B5判 並製 136頁 2012年09月30日発行

ISBN9784787819826

定価:本体3,800円+税
  

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骨粗鬆症の最新ガイドラインに基づき,新規骨粗鬆症治療薬の特徴や試験成績,治療戦略など,現時点における骨粗鬆症治療についての知見を凝縮した.また,実際に骨粗鬆症診療を専門に行う整形外科,産婦人科,老年病科の立場からみた考え方・アプローチも盛り込み,横断的な側面をもたせた.超高齢社会を迎えるわが国において,骨粗鬆症・骨折リスクに配慮した診療の実践,研究を行うために読んでおきたい一冊.

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目次

Contents
序文
執筆者一覧

A 骨粗鬆症の評価と指針
 1 『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2011年版』の概要とおもな改訂点 /細井孝之

 2 新規骨粗鬆症治療薬
 ―パラダイムシフトと2011年版ガイドラインにおける推奨グレード― /宗圓 聰

B 新規骨粗鬆症治療薬
 1 経口活性型ビタミンD3誘導体
 エルデカルシトール(ED‐71) /遠藤逸朗,松本俊夫

 2 SERM
 バゼドキシフェン酢酸塩 /太田博明

 3 新規ビスホスホネート
 ミノドロン酸水和物monthly経口製剤 /萩野 浩

 4 副甲状腺ホルモン(PTH)
 テリパラチド(ヒト遺伝子組換えPTH(1‐34)連日皮下投与製剤) /竹内靖博

 5 RANKL阻害薬
 デノスマブ /杉本利嗣

C 治療戦略
 1 既存の骨粗鬆症治療薬のなかでの新規骨粗鬆症治療薬の位置づけ /正木秀樹,三木隆己

 2 骨粗鬆症治療薬の処方のポイント,コツ,注意点 /水野有三

 3 既存の骨粗鬆症治療薬との併用,相互作用,副作用 /森 聖二郎

 4 他疾患治療薬との併用 /岡崎 亮

 5 整形外科の立場から /徳山直人,田中 栄

 6 産婦人科の立場から /大石 元,矢野 哲,武谷雄二

 7 老年病科の立場から /大内尉義


D 骨粗鬆症治療におけるトピックスと展望
 1 骨折リスク評価におけるFRAXRの有用性 /藤原佐枝子

 2 骨粗鬆症の予防 /鈴木隆雄

索引

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序文

序 文
 超高齢社会を迎えるわが国において,高齢者の骨折は生命予後やADL / QOLに及ぼす影響が大きく,骨粗鬆症を含めた予防・治療は重要な課題となっている.高齢者における骨折の発生には,筋力低下をはじめとする転倒予防機能の低下に加えて,骨粗鬆症に伴う骨強度低下が大きな危険因子として知られている.その一方で,また,骨・血管相関をはじめとする新たな臓器連関の解明,治療薬の開発が進み,骨粗鬆症の予防・診断・治療において大きな進展,パラダイムシフトが認められている.こうしたなか,日本骨粗鬆症学会,日本骨代謝学会,骨粗鬆症財団より『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2011年版』が刊行され,骨強度規定因子として骨質の重要性,わが国における「WHO骨折リスク評価ツール(Fracture Risk Assessment Tool:FRAXR)」の活用,骨折リスク評価と薬物開始基準の見直し,生活習慣病骨折リスク,予防・検診の重要性など,同ガイドライン2006年版を改訂するかたちで多くの新しい概念,項目が加えられることとなった.また,新たな骨代謝マーカーの登場に加え,新規骨粗鬆症治療薬としてエルデカルシトール,バゼドキシフェン,ミノドロン酸,テリパラチドなどが保険適用になるなど,骨粗鬆症の診断・治療に対する期待や可能性も広がってきている.
 実際,骨粗鬆症診療を専門に行う医師は整形外科,産婦人科,老年病科をはじめとする多くの診療分野で活躍しており,骨粗鬆症治療戦略,治療薬の位置づけについて各診療科の立場からみた考え方,アプローチが存在する.そこで,本書の企画・編集にあたっては,同時期に東京大学医学部附属病院で整形外科,産婦人科,老年病科の立場から骨粗鬆症の臨床,研究,教育にあたった私共3人がそれぞれの立場からのアプローチを紹介したうえで,各診療科,各分野のエキスパートの方々より解説いただくこととした.その集大成として,『骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2011年版』の概要とおもな改訂点,新規骨粗鬆症治療薬の特徴,各診療科の立場からみた治療戦略,骨粗鬆症診療のトピックスや展望を一冊にまとめることができた.本書を通じて骨粗鬆症の予防・診断・治療について一層理解が深まり,一人ひとりの患者の骨粗鬆症・骨折リスクに配慮した診療の実践,研究の端緒となれば幸いである.


2012年8月

大内 尉義
武谷 雄二
中村 耕三
(五十音順)