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書籍詳細

日常診療にすぐに活かせる
喘息・アレルギーのテーラーメイド治療診断と治療社 | 書籍詳細:喘息・アレルギーのテーラーメイド治療

岐阜大学大学院医学系研究科小児病態学

近藤 直実(こんどう なおみ) 著

岐阜大学大学院医学系研究科小児病態学

松井 永子(まつい えいこ) 著

初版 B5判 並製 208頁 2013年03月22日発行

ISBN9784787820037

定価:本体4,200円+税
  

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テーラーメイド治療とは何か?という基礎的な解説から,アレルギー(特に喘息)の診療におけるテーラーメイド治療(個別化治療)の最新の研究成果まで,豊富な図表をまじえて解説.日常のアレルギー診療にすぐに活かせるよう,具体的な処方例も掲載.見やすさを追求したレイアウトのこの本を読めば,テーラーメイド治療が身近なものになる.

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目次

1.テーラーメイド医療
―喘息・アレルギー医療におけるその必要性―
近藤直実

テーラーメイド医療(治療)とは /喘息・アレルギーにおけるテーラーメイド医療の必要性 /喘息・アレルギーと遺伝子多型・変異 
Column薬理遺伝学と薬理ゲノム学とテーラーメイド医療 /対症療法と根治療法の違い /フェノタイプ,エンドタイプと分子標的,テーラーメイド医療(個別化医療)との違い 

2.喘息・アレルギー疾患における分子標的治療と
免疫療法とテーラーメイド治療の位置付け
―治癒獲得のための新たな提言-両輪療法(近藤ら)―
近藤直実

喘息・アレルギー疾患の寛解と治癒を獲得するために /喘息・アレルギー疾患の治癒を獲得するための新たな戦略―両輪療法(近藤ら) 

3.テーラーメイド医療(個別化医療)の確立のために
近藤直実

テーラーメイド医療(個別化医療)の確立のために必要なこと /コンパニオン診断 /日本におけるテーラーメイド医療の現状と喘息・アレルギー医療での方向性 

4.小児気管支喘息の治療管理とテーラーメイド治療
近藤直実

定義 /発症頻度 /病因・病態 /気管支喘息の発症機序 /症状・診断 /治療管理 /気管支喘息のテーラーメイド治療管理 /現時点で即,使える喘息のテーラーメイド治療のまとめ 
●実践的ポイント(処方例) 

5.喘息のテーラーメイド治療のガイドライン
松井永子

アレルギー(特に気管支喘息)のテーラーメイド治療管理ガイドライン(試案)の作成 /喘息のテーラーメイド治療のためのマーカーとテーラーメイド治療の実際 /喘息のテーラーメイド治療管理ガイドラインの活用における流れ(チャート) 

6.喘息のテーラーメイド治療の実際(成績)と症例
松井永子

喘息のテーラーメイド治療の実際 /症例の検討による成績 /考察 

7.喘息のテーラーメイド予知・予防
近藤直実

「喘息のテーラーメイド予知・予防マニュアル」の作成 /気管支喘息発症のテーラーメイド予知・予防マニュアル /気管支ぜん息発症予防のための客観的かつテーラーメイド的予知のスクリーニング基準(案) 

8.アトピー性皮膚炎の治療管理とテーラーメイド治療
近藤直実

定義 /病因・病態 /症状 /診断 /治療管理 /アトピー性皮膚炎のテーラーメイド治療管理 
Columnアトピー性皮膚炎という名 /アトピー性皮膚炎に関連する主な遺伝子 /乳児アトピー性皮膚炎の重症例 /接触皮膚炎 /アトピー性皮膚炎の近未来のテーラーメイド治療管理の例 
●実践的ポイント(処方例) 


9.食物アレルギーの治療管理とテーラーメイド治療
近藤直実

定義 /食物アレルギーの診療はまさにテーラーメイド医療である /病因・病態 /症状・診断 /検査のテーラーメイド診断 /治療・予防 /食物アレルギーのテーラーメイド治療管理 
Column免疫寛容の不成立と食物アレルギー /仮性アレルゲン /食物アレルギーの最近の情報 
●実践的ポイント(処方例) 


10.アレルギー性鼻炎の治療管理とテーラーメイド治療
松井永子

アレルギー性鼻炎の定義 /アレルギー性鼻炎の発症メカニズム /ガイドラインによるアレルギー性鼻炎の治療 /アレルギー性鼻炎のテーラーメイド治療 
●実践的ポイント(処方例・症例) 

11.薬物アレルギーの治療管理とテーラーメイド治療
近藤直実

定義 /病因・病態 /症状 /診断 /治療・管理 /薬物アレルギーの各論と診断・治療管理のポイント /薬物アレルギーなど薬物による不利益な反応に対するテーラーメイド治療管理 

12.他領域におけるテーラーメイド治療
松井永子

がんのテーラーメイド治療 /その他の領域のテーラーメイド治療 /テーラーメイド治療の課題 

13.参考資料

[1]ファーマコゲノミクス検査の運用指針 
[2]ゲノム薬理学を適用する臨床研究と検査に関するガイドライン 
[3]参考文献 

索引

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序文

序文
 近年,気管支喘息,アトピー性皮膚炎などアレルギー疾患の増加が大きな社会問題になっています.したがってこれらに対する的確な対策の確立が急務です.近年,アレルギー疾患の個々に関する治療管理ガイドラインが,世界,わが国で作成され,日常診療で広く普及しており,その効果も上がってきています.しかし,まだ十分とは言えません.たとえば,乳幼児の喘息は入院数などは減少していない,また,症状のコントロールはできても治癒(cure)は獲得できていないなど,多くの課題が残されています.
 一方で,アレルギー疾患は遺伝的要因と環境要因とが絡み合って発症し,その病因,病態は極めて多彩です.残されている課題を解決するためには,アレルギー疾患の各ガイドラインを基盤にして,さらに個々の患者における多彩な病因,病態に対して日常診療の中で個々への的確な対策が可能になることが急務です.すなわちテーラーメイド治療法(個別化治療法)の確立です.
 そこで本書では,現在までに著者らが検討してきた成果や世界からの報告をもとにして,現時点において日常診療で可能な,喘息・アレルギー疾患のテーラーメイド治療につき紹介するとともに,近未来に向けたテーラーメイド治療につき展開します.
 アレルギー疾患,特に気管支喘息やアトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどの日常診療の参考にしていただければ幸いです.
 先生方は,実は日常診療で,ある一定の常識範囲の中で日々個々の患者さんに立派に個々に対応しておられます.改めてテーラーメイド医療であることの意識を十分もつことがさらなる治療管理の効果向上のために大切であると考えます.そしてそれをさらに展開できることになると思います.
 個々の患者さんへの対応,すなわちテーラーメイド医療を行うにあたって,通常の診療と同様に,実際の薬剤の使用にあたっては薬に添付されている説明書を十分確認し,それに沿って投与されることを追記します.
 最後に,ご協力いただいた診断と治療社 編集部長 堀江様,柿澤様,松本様および当教室教授秘書 大鋸さん,國井さんに深謝します.

─標語─
医師にとって使い勝手のよい薬を選ぶのではなく,
患者さんにとって使われ勝手のよい薬を選ぶことを目指す.

平成25年2月
岐阜大学大学院医学系研究科小児病態学
近藤直実
松井永子