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診断と治療社 | 雑誌詳細:診断と治療

診断と治療

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わが国の内科総合誌のパイオニアで,数ある総合誌のなかでも抜群の安定性と評価を誇る.

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連載「視診で見抜く!皮膚疾患の診かた」「注目の新薬」など.

増刊号も毎回シャープな切り口と実際的な内容が大好評.

2色刷のビジュアルな誌面.

2024年 Vol.112 No.7 2024-07-04

スキルアップ心不全治療-診断からフォローまで

定価:2,970円(本体価格2,700円+税)

冊 

電子版はこちらからご購入いただけます.
※価格は書店により異なる場合がございます.

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https://www.m2plus.com/content/isbn/9784015011207
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次号予告

2024年 Vol.112 No.8 2024年08月発売予定
特集/健康長寿社会に向けた疾患予防と治療戦略


今後の特集(予定)

Vol.112 No.9 特集/ここが知りたいアルコール性肝疾患

Vol.112 No.10 特集/総合的な診療能力を高める 診断推論戦略Up To Date

Vol.112 No.11 特集/外来で見逃さない危険な疾患,相談すべき症例

Vol.112 No.12 特集/これでわかる高齢者COPD診療

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掲載論文

ねらい  阿古潤哉

総論
 心不全とは  砂山 勉,堂垂大志,末永祐也

心不全の評価と管理
 うっ血の評価と管理  石原里美
 在宅心不全患者の診療のコツ  鈴木 豪

疾患別の専門医紹介のタイミング
 左室駆出率の低下した心不全(HFrEF)  高麗謙吾
 左室駆出率の保たれた心不全(HFpEF)  石井奈津子,久保 亨
 弁膜症  佐藤希美
 肺高血圧症  石井俊輔

逆紹介後の適切な心不全治療
 HFrEFの従来の薬物療法 ―ACE阻害薬/ARB,β遮断薬,MRA―  近藤喜代太,近藤 徹
 HFrEFの新規薬物療法 ―ARNI,SGLT2阻害薬,イバブラジン,ベリシグアト―  松本新吾
 心臓再同期療法(CRT)  佐藤宏行
 TAVI,MitraClip®,ASD閉鎖栓  古賀将史,桒田真吾,田邉康宏

併存症への対処・再入院予防
 貧血  生駒剛典
 慢性腎臓病  藤城奈奈,齋藤秀輝
 フレイル  堀内 優
 心不全療養指導士の役割  眞茅みゆき
 地域の診療所における外来心臓リハビリテーションの実際  山下真司,神谷健太郎,野田千春

トピックス:Destination TherapyとACP
 Destination Therapy 時代の重症心不全医療  渡邉琢也
 アドバンス・ケア・プランニング  岡部浩太,柴田龍宏

連載
ジェネラリストのための咽頭のみかた
 骨がのどに刺さった!  田中茉奈美
注目の新薬
 レクビオ®皮下注(インクリシランナトリウム)  斯波真理子
弁護士が答えます!法律相談クリニック
 診察内容の録音・録画への対応は?  笹山桂一

臨床例
 多重リングを有する弾性糸を使用した内視鏡的粘膜下層剥離術における新たな内部牽引法  藤田欣也

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ねらい

 心不全は,心臓の機能が低下し,全身が要求する心拍出量を保てなくなり,肺や全身のうっ血などをきたす症候群である.心不全の疾患概念はここ数十年の間に大きく様変わりし,心臓のみの疾患という理解から全身の神経体液性因子の破綻という理解に変わりつつあり,それに伴い薬物療法が大きな変貌を遂げてきた.特に左室駆出率の低下した心不全は治療法の大幅な進歩により大幅な予後の改善が望めるようになり,左室駆出率が保たれた心不全においてもようやく治療に進歩がみられるようになった.心不全治療においては,薬物療法のみならず非薬物療法も選択肢に加わってきつつある.
 治療は進歩しつつある心不全であるが,実は心不全患者は増加の一歩をたどっている.特に,超高齢社会の到来により予想された通り,心不全患者の大幅な増加はすでに現実のものとなりつつある.一般医家の臨床のなかにおいても心不全と無縁でいることはほぼ不可能となっている.
 さて,本特集では実臨床に即した心不全治療をテーマに据えることとした.まずは一般医家の読者にもわかりやすいように,心不全の評価法および専門医紹介のタイミングをまとめている.また,専門医に紹介した患者がどのような治療を受けて再び一般医家にもどってくる可能性があるか,またその際に行われる治療あるいは服薬にはどのような意味合いが込められているのかなどをまとめて示している.心不全とは増悪と寛解を繰り返して,そして次第にADLが低下していくという疾患である.このように再入院を繰り返すことがままあるのであるが,これを予防するためにどのような併存疾患に対する介入が考えられるのかなどを薬物療法や非薬物療法も含めて解説している.最後にはトピックスとして最近の話題であるDestination Therapyや,アドバンス・ケア・プランニングといった少し未来の医療の方向性についても紹介している.執筆者は比較的若手の第一線で活躍中の先生方にお願いした.いずれも読み応えのある項となっており,最初から読み進めてもよいし,まずは興味のあるところから飛ばしながら読んでも十分に楽しめる内容になったのではないかと自負している.本書で心不全の今と未来に関して理解を深めていただければ幸いである.

北里大学医学部循環器内科学
阿古潤哉

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2024年 Vol.112
No.7 特集/スキルアップ心不全治療-診断からフォローまで最新号
No.6 特集/大きく変貌したリハビリテーション医療
No.5 特集/日常診療で診るCKD 乗り遅れないための最新情報
No.4 特集/Choosing Wisely 内科医の賢明な選択とは
No.増刊号 特集/よくわかる!精神疾患対応 これ1冊
No.3 特集/感染症を鑑別したあとは? 非感染性腸炎を見極める!
No.2 特集/ココが変わった 肥満症診療の最前線
No.1 特集/フレッシャーズからベテランまで いま知りたい心房細動治療
2023年 Vol.111
No.12 特集/NASH/NAFLDアップデート:患者数急増時代の実践ガイド
No.11 特集/頭痛診療の新たなステージ
No.10 特集/心筋炎・心膜炎,感染性心内膜炎を診る,治す
No.9 特集/動脈硬化性疾患・脂質異常症Update
No.8 特集/原因不明で経過する発熱,不明熱患者のみかた
No.7 特集/食道癌・胃癌・大腸癌,最近の診療を知る
No.6 特集/知っておきたい関節痛のみかた・考えかた
No.5 特集/甲状腺疾患アップデート:明日から役立つ最新知見
No.4 特集/虚血性心疾患:日常診療から専門医による治療まで
No.増刊号 特集/ポストコロナ時代の感染症診療
No.3 特集/日常診療における内分泌疾患
No.2 特集/外来通院患者に行う検査
No.1 特集/知っておきたい肝胆道疾患診療の最近の話題
2022年 Vol.110
No.12 特集/日常診療でみる二次性心筋症・全身疾患関連の心障害
No.11 特集/今おさえておきたい呼吸器診療
No.10 特集/心血管病の治療薬・予防薬の進歩
No.9 特集/歯周病が及ぼす全身疾患への影響
No.8 特集/患者指導,医師のこの一言が患者を変える
No.7 特集/消化管疾患と感染の最前線
No.6 特集/下部尿路機能障害(排尿障害)へのアプローチ
No.5 特集/認知症を取り巻く現状:バイオマーカー,根本治療薬ってなに?
No.4 特集/知っておきたい血栓予防療法のエッセンス
No.増刊号 特集/明日の診療に役立つ 消化器内視鏡これ1冊
No.3 特集/かかりつけ医からみた糖尿病診療
No.2 特集/続・診断困難な痛みに向き合うケーススタディ
No.1 特集/慢性便秘症診療の最前線
2021年 Vol.109
No.12 特集/一般内科医に役立つ抗リウマチ薬の最新知識
No.11 特集/新型コロナウイルス感染症 理解と対策の現状
No.10 特集/血管炎の診断と治療:エッセンスと今後の展望
No.9 特集/オンライン診療・医療AI最前線
No.8 特集/健康食品・サプリメントを知る
No.7 特集/増えている大人の消化管アレルギー
No.6 特集/大きく進歩した造血器腫瘍の診断と治療
No.5 特集/脳卒中:内科医が知っておくべき最新診療
No.4 特集/一般内科医が知っておきたい最新の心筋症診療
No.増刊号 特集/診断と治療の手技−診察室これ1冊−
No.3 特集/輸液療法の基礎と実践
No.2 特集/最新の花粉症診療
No.1 特集/内科外来で見る急性腹症診療:見落とさないコツ