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産婦人科漢方研究のあゆみNo.28診断と治療社 | 書籍詳細:産婦人科漢方研究のあゆみNo.28

産婦人科漢方研究会(さんふじんかかんぽうけんきゅうかい) 編集

初版 B5判 並製 128頁 2011年04月05日発行

ISBN9784787818614

定価:本体2,000円+税
  

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第30回産婦人科漢方研究会学術集会の講演内容をまとめたもの.ランチョンセミナー「産婦人科医のための漢方よもやま話」,特別講演「漢方薬による癌転移阻害のメカニズム」ほか.

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目次

目  次

巻頭言 /齋藤  滋

ランチョンセミナー座長 /齋藤  滋

 産婦人科医のための漢方よもやま話
/嶋田  豊
 はじめに
 Ⅰ 漢方薬
 Ⅱ 漢方診療
 Ⅲ 陰陽・虚実・寒熱
 Ⅳ 気血水
 Ⅴ 五 臓
 Ⅵ 婦人科領域の漢方治療

特別講演座長 /星合  昊
 漢方薬による癌転移阻害のメカニズム
/済木 育夫
 はじめに
 Ⅰ 漢方医学における証と証診断
 Ⅱ 十全大補湯および関連方剤
 Ⅲ 十全大補湯の経口投与による癌の悪性化進展
 (プログレッション)の抑制
 Ⅳ 十全大補湯による癌転移の抑制効果とその作用機序
 Ⅴ 十全大補湯関連方剤の経口投与による癌転移の抑制効果と
 構成生薬の組み合せ
 Ⅵ 漢方方剤のハーモナイゼーション効果
 Ⅶ 漢方方剤の効果発現は臓器選択性(反応の場)
 あるいは体質(系統差)が関係しているか?
 Ⅷ 現行の治療と漢方方剤との併用による転移抑制効果の増強
 おわりに

シンポジウム 女性のライフステージにおける漢方治療
 /座長 久保田俊郎  千石 一雄
 子宮頸管粘液顆粒球エラスターゼ陽性切迫早産に
 対する“柴苓湯”の有用性に関する検討
/髙田 杏奈  賀来 宏維  金杉 知宣
三浦 史晴  西郡 秀和  熊谷 晴介
福島 明宗  吉崎  陽  杉山  徹
 はじめに
 Ⅰ 切迫早産の背景
 Ⅱ 抗炎症薬としての漢方
 Ⅲ 柴苓湯を用いた検討対象と方法
 1.対象
 2.方法
 Ⅳ 結 果
 Ⅴ 考 察
 おわりに

 妊婦の便秘に伴う腹部症状に対するツムラ“大建中湯”の
  有用性に関する検討
/武市 和之  野村 真司  高梨子篤浩
吉田 史子  飯沢 禎之 
 はじめに
 Ⅰ 対象と方法
 1.除外基準
 2.方法
 3.被験薬物
 4.観察項目
 5.統計学的処理
 Ⅱ 結 果
 Ⅲ 考 察

 月経関連症候群(PMS,PMDD)における
  精神行動障害に対する“抑肝散”の効果について
/藤井絵里子
 はじめに
 Ⅰ 方 法
 1.診断基準に関して
 2.PMS, PMDDの診断
 3.アンケート調査
 4.アンケート結果の解析方法
 Ⅱ 結 果
 Ⅲ 結 論
 Ⅳ 考 察

 婦人科癌治療患者における漢方治療に対する
  意識調査と不安状態に関する検討
/武田  卓  吉永 浩介  伊藤  潔
築地 謙治  李   賓  山口 拓洋
八重樫伸生
 はじめに
 Ⅰ 対象と方法
 Ⅱ 結 果
 1.漢方薬・サプリメント・健康食品服用の実態
 2.婦人科癌治療中・治療後患者における漢方治療に
 対する意識
 3.漢方薬服用の有無による比較検討
 4.状態・特性不安についての漢方薬服用の有無による
 比較検討
 5.漢方薬服用の予測因子検討
 Ⅲ 考 察

 婦人科癌化学療法(パクリタキセル,カルボプラチン,
  シスプラチン)時の副作用に対する漢方治療の効果
/米澤 理可  日高 隆雄  齋藤  滋
 はじめに
 Ⅰ 上皮性卵巣癌患者におけるパクリタキセル投与後の
 筋肉痛に対する芍薬甘草湯の効果
 1.対象と方法
 2.結果
 3.結論
 Ⅱ プラチナ製剤投与後の悪心・嘔吐,食欲不振に対する
 六君子湯の効果
 1.対象と方法
 2.結果
 3.結論
 4.考察
 おわりに

論文 ① /座長 堂地  勉
 妊娠中の母体の体重増加や浮腫,蛋白尿に対する
  “防已黄耆湯”の効果
/中山  毅  石橋 武蔵  田中 一範
 はじめに
 Ⅰ 対象と方法
 Ⅱ 結 果
 Ⅲ 考 察
 おわりに

 稽留および不全流産に対する漢方治療の
  その後の経過と流産手術をした症例との比較
/佐野 敬夫  郷久 鉞二
 はじめに
 Ⅰ 対象と方法
 Ⅱ 結 果
 Ⅲ 考 察
 おわりに

 精子無力症に対する“補中益気湯”の有効性に
  関する検討
/宮崎 綾子  辻   勲  網  和美
藤浪菜穂子  渡部  洋  星合  昊
 はじめに
 Ⅰ 対象と方法
 Ⅱ 結 果
 おわりに
  
 黄体機能不全に対するクロミフェンおよび漢方療法に
  おける妊娠前後の東洋医学的所見の相違
/沖 利通  堂地 勉
 はじめに
 Ⅰ 対象と方法
 Ⅱ 成 績
 1.症例背景
 2.漢方療法群と西洋療法群の証の相違
 3.妊娠前後の証の変化
 4.方剤別の妊娠前後の証変化
 Ⅲ 考 察
 おわりに

論文 ② /座長 村上  節
 心身のストレスに対し“四逆散”を処方した
  不妊女性37例の検討
/志馬 千佳  蔭山  充  中井 恭子
中西 美保  志馬 裕明  西田 慎二
越田 光伸
 はじめに
 Ⅰ 方 法
 Ⅱ 結 果
 Ⅲ 考 察
 1.ストレスと妊娠
 2.ストレスと四逆散
 3.症例の考察
 おわりに

 月経随伴症状に対する漢方薬投与の腸内細菌叢に
  及ぼす影響のT-RFLPによる検討
/伊田 英恵  早川  智  木下 優子
村上 正人  松岡  俊  鉄   堅
江角真理子
 はじめに
 Ⅰ 対象と方法
 Ⅱ 結 果
 Ⅲ 考 察
 おわりに 

 月経前の『情緒不安定』な症状に“甘麦大棗湯”が
  劇的に有効であったPMS14例の検討(続編)
/中井 恭子  森下 真成  蔭山  充
福田 武史  浮田 勝男  中西 美保
志馬 千佳  高畠 桂子  平井 光三
今中 基晴  西田 愼二  石河  修
 はじめに
 Ⅰ 症 例
 Ⅱ 考 察
 1.PMS
 2.原典より
 3.甘麦大棗湯の特徴など
 4.効能書き・使用目標
 5.有効でなかった症例の検討より
 6.副作用など
 7.他処方との鑑別など
 8.まとめ
 おわりに

 精神神経症状を持つ症例への“抑肝散”エキス顆粒の
  有用性の検討
/加藤 育民  千石 一雄
 はじめに
 Ⅰ 対象と方法
 1.Kupperman 指数の精神神経症状項目に対する検討
 2.自己評価式抑鬱尺度(SRQ-D)
 3.抑肝散の副作用有無
 Ⅱ 結 果
 1.症例
 2.Kupperman指数の変化(精神神経系関連)
 3.SRQ-Dの変化
 4.著効症例:症例1ならび症例3に関して
 5.副作用
 Ⅲ 考 察
 おわりに

 Visual Analogue Scale(VAS)を用いた
  “呉茱萸湯”の片頭痛に対する治療効果の検討
/堀場 裕子  牧田 和也  松村 聡子
平沢  晃  青木 大輔  吉村 典
 はじめに
 Ⅰ 対象と方法
 Ⅱ 結 果
 1.呉茱萸湯エキス顆粒の片頭痛に対する効果
 2.呉茱萸湯エキス顆粒内服後のVAS値の推移
 3.NSAIDs・トリプタン製剤の使用錠数の変化
 Ⅲ 考 察
 おわりに

論文 ③ /座長 木村  正
 便秘と下腹部痛を目標に処方した“桃核承気湯”が
  劇的に有効であった10例
/福田 武史  中井 恭子  蔭山  充
森下 真成  西本 幸代  浮田 勝男
今中 基晴  石河  修
 はじめに
 Ⅰ 症 例
 Ⅱ 結 果
 Ⅲ 考 察
 おわりに

 産婦人科における“安中散”の使用経験
/木下 哲郎
 はじめに
 Ⅰ 対象と方法
 Ⅱ 結 果
 Ⅱ 考 察
 おわりに 

 「下腹部痛」に対する“当帰建中湯”の使用経験
/栁堀  厚
 はじめに
 Ⅰ 対象と方法
 Ⅱ 結 果
 Ⅲ 考 察
 おわりに

 片頭痛患者における「冷え症」に関する
  アンケート調査
/牧田 和也  北村 重和  稲垣美恵子
 はじめに
 Ⅰ 対象と方法
 Ⅱ 結 果
 1.対象者の背景
 2.「冷え症」を自覚する割合
 3.「冷え症」に関する19症状の頻度
 4.「冷え症」に関する診断
 Ⅲ 考 察
 おわりに

論文 ④
 感染性下痢症に対する漢方治療の効果に関する検討
/三浦 陽子  山岸 由佳  三鴨 廣繁
和泉 孝治
 はじめに
 Ⅰ 対象と方法
 Ⅱ 結 果
 Ⅲ 考 察

 エチゾラムの副作用と臨床用量依存に対して
 漢方治療が有効であった症例
/坂本 能基  内田  学  吉川  徹
 はじめに
 Ⅰ 症 例
 Ⅱ 考 察
 1.医師の誤用による増加
 2.患者の嗜癖性による増加
 3.患者の臨床用量依存による増加
 おわりに

 産婦人科漢方研究会会則
 産婦人科漢方研究会世話人会議事録
 投稿規定

 編集後記 /稲葉 憲之

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序文

巻頭言

第30回産婦人科漢方研究会学術集会を2010年9月12日に富山市富山国際会議場で開催させていただきました.今回は第30回という記念大会ですので,特別に10例以上の症例につき検討するという「しばり」をつけさせていただきました.また,シンポジウムは一般の演題から採用するという方式をとりました.正直,どのくらいの演題が集まるのか不安ではありましたが,おかげ様で紙上発表2題を含む22演題の応募がありました.いずれの演題も内容が素晴らしく,30年間に及ぶ学問の継続の成果を実感いたしました.例年のごとくフロアからの質疑もさかんで,大変活気ある会を主催させていただき,主催者冥利に尽きる会でした.改めて皆様方のご協力とご支援に感謝申し上げます.
さて,富山県は漢方薬で有名であり,富山大学には和漢診療学講座と和漢薬研究所が設置されており,研究もさかんです.このため嶋田 豊教授にはランチョンセミナーで和漢診療を平易に解説していただき,済木育夫副学長には「漢方薬による癌転移阻害のメカニズム」につき特別講演をしていただきました.お二人の講演は素晴らしく,経験に基づく和漢診療の考え方と,現代科学を組み合わせることによって漢方を科学するという2つの考え方をよく理解することができました.
シンポジウムでは産科,生殖内分泌,婦人科領域から2題ずつ選びましたが,それぞれ有意義な発表をしていただきました.演者の先生方に感謝申し上げます.
今回は第30回記念大会ということで症例報告の演題を受けつけませんでしたが,一例一例の貴重な症例の積み重ねは臨床の基本であります.今回は特別の事情があり,症例数を10例以上とさせていただいたことを改めてお詫び申し上げます.次回からは従来の形式になろうかと思います.
 最後になりましたが,富山という遠方まで多くの先生方にお越しいただき,熱い議論が行われましたこと,改めて御礼申し上げます.


富山大学医学薬学研究部産科婦人科学講座 教授
齋藤  滋