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書籍詳細

リハビリテーションと地域連携・地域包括ケア診断と治療社 | 書籍詳細:リハビリテーションと地域連携・地域包括ケア

公益社団法人日本リハビリテーション医学会 監修

日本リハビリテーション医学会診療ガイドライン委員会・リハビリテーション連携パス策定委員会 編集

初版 A4判 並製 260頁 2013年06月10日発行

ISBN9784787820228

定価:本体3,800円+税

急性期・回復期から維持期(生活期)へ,超高齢社会で果たすべきリハ提供の在り方を,背景となる知識を整理し,現場からの最新情報と活動事例を紹介した.パスが結ぶ急性期と回復期の連携はもちろん,使用ツールや社会資源や人材活用例を含め,地域のケアシステムを後押しし,さらなる連携推進を模索するための重要なヒントを収載.

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目次

委員一覧
執筆者一覧
序 文  /生駒一憲
はじめに  /橋本茂樹


総 論
第1章 医療政策・介護政策とリハビリテーション  /竹内孝仁

第2章 高齢社会とリハビリテーション
 A 高齢化の現状と今後の推移  /川越雅弘
 B 高齢社会におけるリハビリテーションの役割と課題  /浜村明徳

第3章 ステージ別リハビリテーションの現状と課題
 A 急性期:早期リハビリテーションの意義とすすめ方  /前島伸一郎,大沢愛子
 B 回復期:集中的リハビリテーション  /石川 誠
 C 維持期(生活期):ケア・生活への視点  /横串算敏 

第4章 リハビリテーションと医療・介護連携
 A 医療・介護連携の意義  /猪飼哲夫
 B 高齢社会におけるチーム医療,連携のあり方  /栗原正紀 

第5章 地域連携クリティカルパスとリハビリテーション
 A 地域連携クリティカルパスの実際  /橋本洋一郎,徳永 誠
 B 地域連携クリティカルパスとリハビリテーションの継続性  /豊田章宏
 C 循環型地域連携クリティカルパスとその意義  /中川原譲二

第6章 地域包括ケア(システム)とリハビリテーション
 A 地域包括ケアとコーディネート  /逢坂悟郎
 B 地域リハビリテーションの課題  /柳 尚夫
 C 地域包括ケアとリハビリテーション医・専門職の役割  /平田好文


各論1 リハビリテーションの提供
第1章 急性期リハビリテーションの現状と課題
 A 急性期リハビリテーションの現状の課題と地域包括ケアに向けた課題  /井手 睦
 B-1 急性期総合病院 ①  /藤谷順子
 B-2 急性期総合病院 ②  /原 寛美
 C-1 大学病院 ①  /隅谷 政
 C-2 大学病院 ②  /岩永 勝,佐伯 覚,蜂須賀研二

第2章 回復期リハビリテーションの現状と課題
 A-1 都市部病院 ①  /近藤国嗣
 A-2 都市部病院 ②  /菅原英和
 B-1 地方病院 ①  /藤田正明
 B-2 地方病院 ②  /岡本隆嗣

第3章 維持期(生活期)リハビリテーションの現状と課題
 A-1 概説:訪問リハビリテーション  /伊藤隆夫
 A-2 訪問リハビリテーションの現状と今後の課題  /菅田忠夫
 A-3 ① 訪問看護ステーションにおける訪問リハビリテーション  /山永裕明,野尻晋一
 A-4 ② 医療機関における訪問リハビリテーション  /角田 賢
 B-1 概説:通所リハビリテーション  /長谷川 幹
 B-2 通所リハビリテーション ① 短時間型  /鵜飼泰光,岡田壮市
 B-3 通所リハビリテーション ② 長時間型  /川上千之
 C-1 外来リハビリテーション ①  /森 英二,友清直樹
 C-2 外来リハビリテーション ②  /畑野栄治
 D 介護老人保健施設におけるリハビリテーション /山田和彦


各論2 脳卒中地域連携クリティカルパスとリハビリテーション
第1章 脳卒中地域連携クリティカルパスとリハビリテーションの実際
 A 千葉県共用脳卒中地域医療連携パス  /古口徳雄,近藤国嗣
 B 東京都脳卒中地域連携クリティカルパス  /門脇親房
 C 道南脳卒中地域連携クリティカルパス  /堀口 信
 D 鹿児島脳卒中地域連携クリティカルパス  /堂園浩一朗
 E 八重山医療圏(離島)での脳卒中地域連携クリティカルパス  /社本 博

第2章 リハビリテーション医療における急性期・回復期と維持期(生活期)の連携
 A 概説:地域リハビリテーションとネットワークづくり  /山鹿眞紀夫
 B 急性期から維持期(生活期)  /宮田和信
 C-1 回復期から維持期(生活期) ①  /渡邊 進
 C-2 回復期から維持期(生活期) ②  /梅津祐一
 D 保健所のかかわりによる維持期(生活期)への連携の推進  /兼子芳文


各論3 地域包括ケアとリハビリテーション
第1章 地域リハビリテーションの実際と今後のあり方
 A-1 リハビリテーション専門クリニックにおけるリハ専門医の役割  /森 英二,速水 聰
 A-2 回復期リハビリテーション病棟の地域活動  /黒澤崇四
 B-1 「摂食・嚥下コーディネーター」の育成  /山部一実
 B-2 「摂食・嚥下コーディネーター」と「摂食・嚥下サポーター」  /池田 薫
 C 千葉県における認知症高齢者への対応  /旭 俊臣
 D 介護予防への取り組み:茨城県シルバーリハビリ体操指導士養成事業  /大田仁史

第2章 地域リハビリテーションにおける多職種連携とコーディネート
 A-1 地域包括支援センターによる多職種連携のコーディネート  /浅井智恵美
 A-2 地域包括支援センターの役割と実際:大阪府大東市   /北川美由紀
 A-3 地域リハビリテーション広域支援センターの役割と実際:倉敷圏域  /阿部泰昌
 A-4 茨城県央・県北脳卒中地域連携パス研究会の取り組み  /大仲功一,寺門 貴
 B-1 在宅医療連携拠点事業「とよひら・りんく」  /五十嵐知文,中嶋 豪 
 B-2 リハビリテーションスタッフからみた地域連携  /木村幸博
 C-1 多職種連携へ向けたコーディネート技術  /逢坂悟郎
 C-2 コーディネート技術の実践編―2次医療圏レベルでの病院・介護連携  /逢坂悟郎 

第3章 地域包括ケアの実現に向けた先駆的な実践例
 A 在宅での医療・介護連携をみすえた脳卒中連携パス:香川県  /藤本俊一郎,大原昌樹
 B まちづくりと地域包括ケアシステムづくり:北海道北見市  /関 建久
 C 県がリードする地域包括ケアシステムづくり:広島県地域包括ケア推進センター
   /山口 昇,林 拓男

Column 元気者同士の輪を広げよう―高知県口のリハビリテーション研究会の活動―  /宮本 寛
附  説 日本の将来推計人口の推移の特徴―2010年と2040年の比較―  /川越雅弘

索  引

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序文

 わが国の人口ピラミッドは急速に形を変えつつあり, 65歳以上1人に対する20~64歳人口は,1965年に9.1人であったが,2012年は2.4人に減少した.さらに2050年には,1.2人にまで低下すると推計されている.このような状況において,認知症高齢者の増加,高齢者の一人暮らしや高齢者夫婦のみの世帯の増加,都市部での急速な高齢化などが起こっており,団塊の世代が75歳以上の高齢者になる2025年を目処に医療・介護の大きな変革が迫られている.本書はこのような変化を理解し,地域連携,地域包括ケア,地域リハビリテーションの将来構想を描いていただくのに役立つものと確信している.
 ここで本書に至る経緯を振り返りたい.日本リハビリテーション医学会では,2006年8月に診療ガイドライン委員会の中に「リハビリテーション連携パス策定委員会」を設置した.この策定委員会で最初に作成したのが,「脳卒中リハビリテーション連携パス―基本と実践のポイント」1)で,2007年6月に刊行された.地域連携が普及しようとしていたときであり,連携パス構築の参考にしてもらうことが目的であった.その後2008年4月に連携パスが診療報酬に算定され全国的に普及した.実際に動き始めた連携パスであるが,その問題点を洗い出し,日本リハビリテーション医学会が連携パスの進むべき方向性を明確に示すことが重要であるとの認識から,同策定委員会で議論が行われ,「脳卒中リハビリテーション地域連携パスに関する指針」2)が2010年7月に発行された.診療連携をリハビリテーション医学の面から検証し,指針を提言したものである.それから3年が経った訳であるが,急速な高齢化の問題とともに地域連携の形は変わりつつあり,地域包括ケアを見据えたリハビリテーション医療のあり方を早急に検討する必要が生じてきた.これに応えたのが本書である.
 本書は多くの先生方に分担して執筆をいただいた.短期間での執筆をお願いすることになったが,それによく応えていただき,しかも力作揃いの内容には驚くばかりである.日頃からいかに地域連携に真摯に取り組まれているのかが伺える.執筆いただいた先生方には敬意を表するとともに,厚く御礼を申し上げる.また,一般社団法人日本リハビリテーション病院・施設協会からは委員をご推薦いただく形でご協力を仰いでおり,多くの貴重なご意見をいただいた.改めて御礼を申し上げたい.最後に,リハビリテーション連携パス策定委員会の委員長・委員諸氏ならびに診断と治療社には編集に多くの時間を割いていただいたことに感謝申し上げる.本書が多くの読者に受け入れられることを願うばかりである.
 
文 献
1) 日本リハビリテーション医学会診療ガイドライン委員会リハビリテーション連携パス策定委員会:脳卒中リハビリテーション連携パス-基本と実践のポイント.医学書院,2007
2) 日本リハビリテーション医学会診療ガイドライン委員会リハビリテーション連携パス策定委員会:脳卒中リハビリテーション地域連携パスに関する指針(ダイジェスト版).Jpn J Rehabil Med 47:420-442, 2010


 2013年5月
生駒一憲