HOME > 書籍詳細

書籍詳細

稀少部位子宮内膜症診療ガイドライン診断と治療社 | 書籍詳細:稀少部位子宮内膜症診療ガイドライン

「難治性稀少部位子宮内膜症の集学的治療のための分類・診断・治療ガイドライン作成」研究班 編集

初版 B5判 並製 66頁 2018年10月20日発行

ISBN9784787823762

正誤表はPDFファイルです.PDFファイルをご覧になるためにはAdobe Reader® が必要です  
定価:本体3,200円+税

稀少部位子宮内膜症のうち、臨床的に問題となることの多い稀少部位子宮内膜症である、腸管子宮内膜症、膀胱子宮内膜症・尿管子宮内膜症、胸腔子宮内膜症、臍部子宮内膜症について、総論とクリニカルクエスチョン(CQ)で構成されている。CQは各疾患の手術療法と薬物療法について検討。
これまでの子宮内膜症のガイドラインでは取り上げられてこなかった稀少部位子宮内膜症の初めてのガイドラインとなる。

関連書籍

ページの先頭へ戻る

目次

CQ・推奨一覧
本ガイドラインの作成について
用語解説

第1章  総 説
総論 稀少部位子宮内膜症総論
1.腸管子宮内膜症
2.膀胱子宮内膜症・尿管子宮内膜症
3.胸腔子宮内膜症
4.臍部子宮内膜症

第2章  各 論
CQ1 腸管子宮内膜症に対する薬物療法は推奨されるか
CQ2 腸管子宮内膜症に対する手術療法は推奨されるか
CQ3 膀胱子宮内膜症・尿管子宮内膜症に対する薬物療法は推奨されるか
CQ4 膀胱子宮内膜症・尿管子宮内膜症に対する手術療法は推奨されるか
CQ5 胸腔子宮内膜症に対する手術療法は推奨されるか
CQ6 胸腔子宮内膜症に対する薬物療法は推奨されるか
CQ7 臍部子宮内膜症に対する手術療法は推奨されるか
CQ8 臍部子宮内膜症に対する薬物療法は推奨されるか

索 引

ページの先頭へ戻る

序文

 稀少部位子宮内膜症は病理形態学的には子宮内膜症が稀な部位に発生した疾患として分類されるが,臨床病態学的には一般の子宮内膜症と大きく異なる.稀少部位子宮内膜症は発生部位ごとに特異的な症状を呈し,その症状は生活の質を著しく低下させる.本疾患の治療の選択肢とその適応は一般の子宮内膜症と異なるのみならず,そのような治療を行っても難治性のことが多い.一方で,本疾患は症例数が稀少であるため臨床の現場で経験することが少なく,診療経験を積むことは困難である.さらに,本疾患は複数の診療科での対応が必要なことが多いが,まとまった情報が少ないことが診療科間の連携の支障となっている.このように,稀少部位子宮内膜症は重要な難治性疾患であるにもかかわらず,研究や臨床的対応が非常に遅れている疾患といえる.対照的に,一般の子宮内膜症は過去半世紀ほどの間に頻度の増加などにより産婦人科で最も重要な疾患の一つとなっており,臨床・研究の両面において注目され,ガイドラインも発刊されている.しかしながら発刊されたガイドラインでは稀少部位子宮内膜症は対象とされておらず,残念ながら抜け落ちている感を否めない.そこで,われわれは稀少部位子宮内膜症の診療の向上を目的として平成27~29年度の厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患政策研究事業)により難治性稀少部位子宮内膜症(肺・胸膜子宮内膜症,尿管・膀胱子宮内膜症,腸管子宮内膜症,臍子宮内膜症)の集学的治療のための分類・診断・治療ガイドライン作成の班研究を行った.その成果を受けて本ガイドラインが作成された.稀少部位子宮内膜症には本ガイドラインに含まれる部位以外のものも存在するが,ここでは稀少部位子宮内膜症のうち比較的頻度が高く,かつ,臨床においても問題となることが多い部位に絞らせていただいた.本ガイドラインは複数の診療科のエキスパートの先生方との協力により作成されており,多診療科連携による診療にも役立つことが期待される.なお,本ガイドライン作成において研究協力者の平田哲也氏の献身的な作業があったことを申し添えておく.本書が稀少部位子宮内膜症を診療する関係各科の医師の道標となり,また,本疾患に悩む患者さんの光明となれば幸甚である.

2018年10月

厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業)
「難治性稀少部位子宮内膜症(肺・胸膜子宮内膜症,尿管・膀胱子宮内膜症,腸管子宮内膜症,臍子宮内膜症)の
集学的治療のための分類・診断・治療ガイドライン作成」研究班
研究代表者:大須賀 穣(東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座)