第 I 編「総復習編」では,言語聴覚士国家試験の出題範囲となる分野の参考書として知識を整理できるようになっている.第 II 編「過去問題編」では,国試第19回,20回(2017,2018)の最新2年分の過去問を解説とともに掲載.第 III 編「頻出問題理解編」では,過去9年間(2008~2016)の全問題1,800題から執筆者が精選した頻出160題を分野別に収載した.国試の傾向をつかみ,ぜひ合格を!
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目次
著者紹介
はじめに
本書の概要・特長
本書の使い方
第Ⅰ編 ファイナルチェック! 総復習編
1 聞こえ
Ⅰ.聴覚系の構造と機能
Ⅱ.聴覚の生理
Ⅲ.聴覚検査
Ⅳ.聴覚心理学
Ⅴ.聴覚障害疾患学
Ⅵ.聴覚障害学
Ⅶ.補聴器・人工内耳
2 話 す
Ⅰ.発声と構音のための構造と機能
Ⅱ.喉頭の検査
Ⅲ.音声障害
Ⅳ.構音障害
Ⅴ.形成外科学・臨床歯科医学・口腔外科学
Ⅵ.言語発達障害
Ⅶ.失語症
Ⅷ.吃音(stutter)
3 音響学・音声学
Ⅰ.音響学
Ⅱ.音声学
4 言語学
5 嚥下障害
6 知的障害
7 心の領域
Ⅰ.精神医学
Ⅱ.臨床心理学
Ⅲ.生涯発達心理学
Ⅳ.学習・認知心理学
Ⅴ.心理測定法
Ⅵ.言語心理学
8 中枢神経系
Ⅰ.臨床神経学
Ⅱ.認知症
Ⅲ.高次脳機能障害
9 リハビリテーション,その他
Ⅰ.リハビリテーション医学
Ⅱ.社会福祉・教育
Ⅲ.その他
10 資 料
第Ⅱ編 チャレンジ! 過去問題編
● 第20回(2018)過去問題
□ 問題(午前) □ 解答・解説(午前)
□ 問題(午後) □ 解答・解説(午後)
● 第19回(2017)過去問題
□ 問題(午前) □ 解答・解説(午前)
□ 問題(午後) □ 解答・解説(午後)
第Ⅲ編 傾向をつかむ! 頻出問題理解編
● A 中耳・内耳・聴覚路
● B 感音難聴
● C 幼児難聴・先天性難聴
● D 人工内耳・補聴器
● E 喉頭の臨床(気管・肺)
● F 発声・発声障害
● G 構音・構音障害
索 引
解答一覧
解答用紙
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序文
1999年3月28日,長い間待ち望まれていた言語聴覚士の国家試験が,全国一斉に実施されました.欧米先進国に遅れをとったとはいえ,多くの関係者の努力により,わが国にもスピーチ・セラピストの制度が正式に誕生したのです.桜便りがちらほらと聞こえ始めた頃でした.
国家試験はすでに20回行われ,言語聴覚士は確実にその地位を築いています.言語聴覚士の試験では,聴覚・音声・言語障害などは当然としても,内科,小児科,耳鼻咽喉科,口腔外科,形成外科の臨床から心理学,精神医学,リハビリテーションにまで及ぶ,他に類をみないほどの広範囲な知識と経験を要求されます.試験に合格するには,幅広く,しかも専門家であるために深く勉強しなければなりません.
本書は,このようないささか取り組みにくい受験に対応するために,初版のみならず改訂のたびに何人もの専門家のサポートを得て「実戦」に則した内容で書き上げま
した.
今回は,第19回(2017)と第20回(2018)国家試験問題のほかに,過去(第10回~第18回)の分野別の頻出問題&解説を7つの項目でまとめました.きっと皆様のお役に立つことでしょう.
なお,本書ではあまりにも広範囲に及ぶ内科・小児科領域の総論は割愛しました.
言語聴覚士は,今後さらに社会が必要とする職業です.本書によって学ぶことで,一人でも多くの受験生が合格通知を手にし,今以上に充実したスペシャリストであり続けてください.
上梓に際し,本書の企画の段階からご助力を賜った,診断と治療社の皆様に心からの謝意を表します.
2018年秋 本郷にて
梅田悦生