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書籍詳細

〈授業・実習・国試に役立つ〉 言語聴覚士ドリルプラス

言語聴覚士ドリルプラス 失語症診断と治療社 | 書籍詳細:言語聴覚士ドリルプラス 失語症

熊本保健科学大学保健科学部リハビリテーション学科言語聴覚学専攻准教授

大塚 裕一(おおつか ゆういち) 編集

熊本保健科学大学保健科学部リハビリテーション学科言語聴覚学専攻准教授

宮本 恵美(みやもと めぐみ) 著者

初版 B5判 並製 88頁 2018年12月25日発行

ISBN9784787823953

定価:本体1,900円+税
  

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言語聴覚士を目指す学生のための『言語聴覚士ドリルプラス』シリーズ,刊行開始! この「失語症」は,歴史,定義や症状などの基礎,評価や訓練などの臨床,環境調整の4章で構成されています.まずは左ページの穴埋め問題にチャレンジ!右ページには「読み解くためのKeyword」として重要用語を解説しているので,より知識を深めましょう.問題は全部で389問収録,何度も繰り返し解くことで理解が深まります.授業の復習から実習,国試にまで,ぜひお役立てください.

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目次

刊行にあたって…大塚裕一
失語症学との出会い…宮本恵美
編集者・著者紹介
本ドリルの使い方
第1章 失語症の歴史
 1 19世紀の歴史
 2 20世紀の歴史
第2章 失語症の基礎
 1 失語症の定義
 2 失語症にかかわる解剖と生理
①脳の構造
②脳の機能
 3 失語症の症状
①流暢性
②言語症状(発話面)
③言語症状(発話面)
④言語症状(聴覚的理解面)
⑤言語症状(読む)
⑥言語症状(書く)
⑦失語の分類
⑧ウェルニッケ失語・超皮質性感覚失語
⑨伝導失語・失名詞失語
⑩ブローカ失語・超皮質性運動失語
⑪超皮質性混合失語・全失語
⑫皮質下性失語・小児失語症
⑬発語失行
⑭純粋語聾・純粋失読
⑮純粋失書・それ以外の失書
⑯交叉性失語・原発性進行性失語
第3章 失語症の臨床
 1 失語症の評価
①総合的失語症検査
②失語症語彙検査ほか
③トークンテストほか
④関連する知能検査
 2 失語症の訓練
①機能回復訓練ほか
②機能再編成法ほか
③文の理解および産生・マッピングセラピー
④実用的コミュニケーション訓練・AAC
第4章 失語症の環境調整
 1 周囲へのアプローチと社会復帰
 2 言語障害友の会

文 献
採点表
索 引

Column
・私と言語障害友の会

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序文

刊行にあたって

 現在わが国には,およそ70校の言語聴覚士の養成校が存在します。言語聴覚士法(1997年)の成立時にはその数は数校程度だったのですが,20年あまりで増加し,県によっては複数校存在しているという状況になっています。言語聴覚士の養成は,さかのぼれば1971年,日本初の言語聴覚士養成校である国立聴力言語障害センター附属聴能言語専門職員養成所での大卒1年課程の開設が記念すべきスタートになるかと思います。その後,開設された養成校の養成課程は,高卒3年課程や高卒4年過程の専門学校,大学での4年課程,大卒を対象とした2年課程などさまざまで,今後これらの課程に加え専門職大学での養成課程が加わろうとしています。
 言語聴覚士法が制定されてから,この約20年間での言語聴覚士にかかわる学問の進歩は著しく,教育現場で修得させなければならない知識・技術は増大する一方です。しかしながら入学してくる学生は,千差万別で従来の教育方法では十分な学習が困難となってきている状況もあります。
 今回,このような状況を改善する方策の1つとして,修得すべき基本知識を体系的に示したドリルを作成してみました。内容は,言語聴覚士の養成校で学ぶべき言語聴覚障害を専門領域ごとにまとめてシリーズ化し,領域ごとのドリルの目次は統一したものとし,目次を統一したことで領域ごとの横のつながりも意識しやすくなるようにしました。
 特徴としては
①すべての養成過程の学生を対象にしたドリルであること
②日々の専門領域講義の復習のみならず,実習,国家試験にも対応できる基本的な内容を網羅していること
③専門領域ごとにまとめたドリルであるが目次が統一されており,領域ごとの横のつながりが意識しやすいこと
などがあげられます。
 対象は学生ということを念頭においてシリーズ化したのですが,臨床現場で活躍されている言語聴覚士にも,基本的な知識の整理という意味で使用していただくことも可能かと考えています。
 最後に,この『ドリルプラス』シリーズが有効活用され言語聴覚士養成校の学生の学びの一助となることを期待します。

平成30年11月
大塚裕一


失語症学との出会い

 私が「失語症学」と出会ったのは,専門学校1年生の頃です。当時,講義を受けても,教科書を読んでも,その頃の私にとっては難解で,気づくと「失語症学」を避けていたように思います。それから,2年次の学外実習で,たくさんの失語症の方と出会い,スーパーバイザーであった大塚裕一先生から失語症の評価法,訓練立案の仕方,環境調整の仕方などの指導を受けながら,「これは,失語症学から逃げていてはSTになれないな……」と腹をくくったことを思い出します。そして,STとなり,臨床8年目から失語症の講義を担当するようになって,早いもので15年以上が過ぎました。失語症学と向きあっている学生さんの様子をみると,実習で担当した患者さんの分析をするときや失語症の定期試験,あるいは,認定試験(今は国家試験ですが……)の勉強のときなどに頭を抱えていた自身の姿と重なります。学生さんのタイプとしては,ノートをきれいにまとめることができて,かつ,理解することが得意な人もいれば,ノートにまとめることは苦手だけど時間をかければ理解ができる人,ノートにきれいにまとめることはできるけど内容がまったく理解できていない人,ノートもまとめることができなければ内容も理解できていない人など,いろいろなタイプの人がいると思います。
 今回の『言語聴覚士ドリルプラス』は,「ノートをきれいにまとめることができて,かつ,理解することが得意な人」以外のタイプの学生に使っていただきたいという目的で製作いたしました。本書では,失語症の歴史や失語症の定義,解剖生理や症状をはじめ,評価法や訓練法など基本的な知識が整理しやすいかたちになっています。失語症学の勉強をはじめたばかりの方,あるいは,国家試験に向けての知識の整理など,ぜひ,多くの養成校の学生さんに活用していただき,患者さんのために「失語症学」と向きあう力の一つとなれば幸いです。

平成30年11月
宮本恵美