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書籍詳細

脳血管内治療の進歩-ブラッシュアップセミナー2020診断と治療社 | 書籍詳細:脳血管内治療の進歩-ブラッシュアップセミナー2020
分岐部脳動脈瘤のすべて/再開通療法-複数機器時代を迎えて最短のD2Rをいかに得るか/特別企画 COVID-19時代の血管内治療

神戸市立医療センター中央市民病院脳神経外科部長

坂井 信幸(さかい のぶゆき) 編集

国立病院機構仙台医療センター臨床研究部長

江面 正幸(えづら まさゆき) 編集

筑波大学脳神経外科脳卒中予防治療学講座教授

松丸 祐司(まつまる ゆうじ) 編集

愛知医科大学脳神経外科主任教授

宮地 茂(みやち しげる) 編集

兵庫医科大学脳神経外科学講座主任教授

吉村 紳一(よしむら しんいち) 編集

初版 B5判 並製 200頁 2021年05月01日発行

ISBN9784787824745

定価:5,940円(本体価格5,400円+税)
  

立ち読み機能は、ただ今準備中です  


脳血管内治療の普及とレベルアップを目的に開催される「脳血管内治療ブラッシュアップセミナー2020」の演題をまとめたイヤーブック.エキスパートの基本技術から応用テクニック満載のセミナー演題に加え,実臨床に山積する課題をテーマにをとりあげた充実の内容.今版では,分岐部脳動脈瘤のすべて,複数機器時代の再開通療法で最短のD2Rをいかに得るか,特別企画としてCOVID-19時代の血管内治療を盛り込みました.最新のデバイスと治療技術を知るための定番書籍です.

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目次

序 文 坂井信幸・他
執筆者一覧

脳血管内治療ブラッシュアップセミナー2020

I 分岐部脳動脈瘤のすべて

   1 分岐部動脈瘤治療に役立つセッティングはあるのか?/伊藤 靖
   1 頭部固定,angulationの工夫
   2 中間カテーテルの使用とその注意
   2 分岐部脳動脈瘤の治療「鋭角な分岐を選択するための工夫」/大島共貴
   1 はじめに
   2 マイクロガイドワイヤーの先端形状
   3 マイクロカテーテルの先端形状
   4 まとめ
   3 分岐部動脈瘤塞栓術に対するadjunctive techniqueの功罪/滝川知司
   1 分岐部動脈瘤塞栓術に対するadjunctive technique
   2 分岐部動脈瘤塞栓術に対するadjunctive techniqueの利点と欠点
   3 分岐部動脈瘤塞栓術に対するadjunctive techniqueのtips
   4 分岐部脳動脈瘤の困難性/石橋敏寛
   1 はじめに
   2 分岐部脳動脈瘤の困難性――再治療率
   3 症例提示
   4 分岐部脳動脈瘤の治療困難性
   5 まとめ
   5 分岐部動脈瘤に対するballoon assisted techniqueの有用性と限界/佐藤 徹
   1 はじめに
   2 BATの多様化
   3 BATの有用性について
   4 BATの安全性について
   5 Stent-assisted coilingの到来
   6 Low profile stentの登場による末梢分岐部動脈瘤でのSACの普及
   7 現時点での分岐部動脈瘤におけるBATの立ち位置
   8 考察・結語
   6 前交通動脈瘤に対するステント併用コイル塞栓術―ステント留置血管の選択とテクニックの詳細―
     /長谷川 仁
   1 はじめに
   2 動脈瘤のプロジェクションとワーキングアングルの設定
   3 カテーテルの誘導
   4 ネックブリッジステントと留置血管の選択
   5 応用テクニック
   6 おわりに
   7 分岐部動脈瘤に対するsingle neck-bridging stent & coilの適応と限界/村井 智,胡谷侑貴,杉生憲志
   1 はじめに
   2 SNBT成功のための3つのルール
   3 症例提示
   4 結語
   8 大型分岐部動脈瘤はYまたはT-ステントで根治できるか?/津本智幸
   1 適応
   2 基本方針
   3 手技のポイント
   4 代表症例
   5 問題点
   6 まとめ
   9 中大脳動脈瘤塞栓術における適応と限界/竹内昌孝
   1 はじめに
   2 症例提示
   3 中大脳動脈瘤における塞栓術の適応
   4 中大脳動脈瘤における塞栓術の限界
   5 まとめ
  10 Basilar top大型動脈瘤に対するanatomical flow diversionを意識した段階的治療戦略/鶴田和太郎
   1 はじめに
   2 Anatomical flow diversionの考え方
   3 段階的治療戦略
   4 治療の実際
   5 まとめ
   11 分岐部微小脳動脈瘤に対するコイル塞栓術/中村 元
   1 はじめに
   2 微小脳動脈瘤に対するコイル塞栓術のリスク
   3 微小脳動脈瘤に対するコイル塞栓術のコツ
   4 バルーンの使用方法について
   5 まとめ
   12 分岐部動脈瘤に対するステント留置後の抗血小板薬マネージメント/東 登志夫
   1 はじめに
   2 ネックブリッジステントやフローダイバーターにおけるこれまでの抗血小板薬マネージメント
   3 新しいワイドネック型分岐部動脈瘤治療デバイスの抗血小板薬マネージメント
   13 分岐動脈瘤の解剖学的考察 Anatomical consideration of the bifurcation aneurysms/田中美千裕
   1 はじめに
   2 脳槽の解剖(anatomy of the cisternal space)
   3 内頚動脈分岐部(IC terminal)動脈瘤の周辺解剖
   4 脳底動脈先端部動脈瘤(BA top)の周辺解剖
   5 まとめ
   14 分岐部動脈瘤の血行力学的特徴―Bifurcation vs Sidewall/庄島正明
   1 はじめに
   2 Bifurcation vs Sidewall
   3 流入流量比による脳動脈瘤の分類
   4 まとめ
   15 外科医が血管内治療医に任せたい分岐部動脈瘤/飯原弘二,有村公一,西村 中,黒木亮太,連 乃駿
   1 はじめに
   2 2011~2017年の報告症例のシステマティックレビューとメタアナリシス
   3 未破裂中大脳動脈瘤に対する血管内治療
   4 脳動脈瘤に対するクリッピング後の瘤残存リスク
   5 わが国における脳動脈瘤治療
   16 分岐部動脈瘤に対するダブルカテーテルテクニックを用いた塞栓術/泉 孝嗣
   1 はじめに
   2 塞栓密度の向上のためのDCT
   3 ワイドネック型動脈瘤に対するDCT
   4 おわりに
   17 PulseRiderの使用経験/今村博敏,坂井信幸
   1 はじめに
   2 PulseRider
   3 症例提示
   4 まとめ
   5 おわりに
   18 WEBデバイスの使用法とエビデンス/金子直樹,立嶋 智
   1 はじめに
   2 WEBとは
   3 形状,サイズ選択
   4 留置方法
   5 抗血小板療法および術後のフォローアップ
   6 報告されている成績
   7 利点と欠点
   8 おわりに
   19 動脈瘤の形状と分岐部解剖を考慮したWEB,PulseRiderの使い分け/立嶋 智
   1 既存の分岐部動脈瘤治療と,新たなデバイスの必要性
   2 分岐部動脈瘤専用デバイス
   3 瘤内留置型メッシュデバイス,WEB
   4 分岐部専用ステント,PulseRider
   5 従来型ステントを用いた支援コイル塞栓術の役割
   6 まとめ

II 再開通療法-複数機器時代を迎えて最短のD2Rをいかに得るか

   1 複数デバイス時代のガイディングカテーテル・マイクロカテーテルの選択/木村尚人
   1 はじめに
   2 手技によるデバイス選択
   3 血栓の閉塞部位によるデバイス選択
   4 おわりに
   2 P2R短縮のためのアクセス困難症例に有効な4Frカテーテルのデザインの工夫
     /キッティポン スィーワッタナクン
   1 はじめに
   2 ニュートンTカテーテルの開発の経緯とデザインのコンセプト
   3 実際の使用法と適応範囲
   4 今後の展望
   3 フレームワークを活用したDoor to Puncture time短縮の工夫/太田貴裕
   1 はじめに
   2 ビジネスフレームワーク
   4 Modified spiral shape techniqueを用いたSOFIA flowの有用性/佐藤慎祐,新見康成
   1 はじめに
   2 SOFIA flowの特徴
   3 SOFIA flowの形状付け
   4 Modified spiral shape technique(新規SOFIA flow の形状付け)について
   5 Modified spiral shape techniqueを用いての血栓回収療法
   5 Multi-aspiration catheter時代,larger is betterか?/榎本由貴子
   1 はじめに
   2 各大口径吸引カテーテルの特徴
   3 吸引カテーテル選択のヒント
   6 P2R短縮のためのステントと吸引のcombined therapyを第一選択とした血栓回収
     /坂本 誠,宇野哲史,中島定男,清水 剛,桑本雄平,黒崎雅道
   1 はじめに
   2 対象と方法
   3 実際の手技
   4 結果
   5 考察
   7 血栓病理から考える血管内再開通療法の手技選択/早川幹人
   1 はじめに
   2 血栓病理の解析手法と問題点
   3 血栓組成と臨床病型,術前画像所見,血栓回収療法の効果との関連
   4 血栓病理から考える血管内再開通療法の手技選択
   5 おわりに
   8 初期画像診断にもとづくデバイス選択/山上 宏
   1 はじめに
   2 アクセスルート
   3 血管閉塞部位と性状
   4 まとめ
   9 DSA(Flat-panel detector CT)perfusion studyはD2R短縮の切り札になるのか?/堀江信貴
   1 はじめに
   2 CT Perfusion study
   3 Direct TransferとFlat-panel detector CT perfusion studyの試み
   4 Flat-panel detector CT perfusion studyとRAPIDの組み合わせ
   5 おわりに
   10 症例提示(Contact aspiration)/今井啓輔,徳田直輝
   1 はじめに
   2 1 pass目にACを用いるMT
   3 症例提示:1 pass目にASTを選択した右内頚動脈(ICA)塞栓例
   4 ASTから他手技への切り替え
   5 おわりに
   11 症例提示(modified ASAP法)/大島共貴
   1 はじめに
   2 症例
   3 まとめ
   12 症例提示(ステントリトリーバー)/太田貴裕
   1 ステントリトリーバー(Stent retriever:SR)の特徴
   2 おわりに
   13 症例提示(Combined)/進藤誠悟

III 特別企画 COVID-19時代の血管内治療

   1 COVID-19による血栓症:脳卒中医が知っておくべき病態と臨床/金子直樹,立嶋 智
   1 はじめに
   2 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)について
   3 血栓症
   4 脳血管障害
   5 おわりに
   2 Protected Code Stroke対応例での急性血行再建術~プロトコルに基づくzoning・PPE・エアロゾル対策~
     /今井啓輔,徳田直輝
   1 はじめに
   2 COVID-19の地域差とプロトコルの策定
   3 PCS-ENER運用の際の注意点
   4 アンギオ室におけるエアロゾル対策
   5 おわりに

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序文

序 文

 脳血管内治療ブラッシュアップセミナー(Brushup Seminar of Neuroendovascular Therapy:BSNET)は,脳血管内治療技術と機器研究会が運営する脳血管内治療の最新情報の提供と教育を目的としたセミナーで,2010年にそれまで代表幹事(発足当時,坂井信幸,瓢子敏夫,宮地 茂)が運営してきた3つのセミナーをまとめて発足しました.2014年から仙台セミナーの合流を受けて瓢子敏夫先生に代わって江面正幸が加わって現体制になりました.
 2020年はCOVID-19の影響を受けWEB配信となりましたが,「分岐部脳動脈瘤のすべて」と「再開通療法―複数機器時代を迎えて最短のD2Rをいかに得るか」をテーマとして例年通りライブ供覧とレクチャーを展開し,セミナーで行われた講演がこの講演集に収められています.
 「分岐部脳動脈瘤のすべて」では,PulseRiderとWEBが承認され,血管内治療の弱点の再開通を克服する新しい機器として期待されています.一方,従来の開頭手術や血管内治療でも安全に根治を得ることができる症例もあります.エキスパートの経験と意見を参考に,新たな機器をどう使っていくかを学んでいただきました.さらに「再開通療法-複数機器時代を迎えて最短のD2Rをいかに得るか」では.エビデンスの確立により爆発的な発展を遂げてきた急性再開通療法は,複数の大口径吸引カテーテルとステントリトリーバーが使えるようになりました.良好な結果を得るためには,短時間で有効な再開通を得る必要があることはいうまでもありません.エキスパートにそのコツを披露していただき,適応と技術を学ぶ機会を提供させていただきました.
 また,特別企画として「COVID-19時代の血管内治療」も取り上げました.
 これから脳血管内治療に積極的に取り組もうとされる先生はもちろんのこと,すでに経験を積んだ先生方にも大いに参考になる企画となったと思います.このイヤーブックが脳血管内治療の発展に少しでも貢献できることを願っています.すべての関係各位に厚く御礼を申し上げます.

2021年3月
脳血管内治療ブラッシュアップセミナー 代表幹事
江面正幸,坂井信幸,宮地 茂
同 運営幹事
松丸祐司,吉村紳一,石井 暁,今村博敏