HOME > 書籍詳細

書籍詳細

診断と治療社 内分泌シリーズ

内分泌代謝疾患クリニカルクエスチョン100 改訂第2版診断と治療社 | 書籍詳細:内分泌代謝疾患クリニカルクエスチョン100 改訂第2版

医仁会武田総合病院内分泌センター・臨床研究センター

成瀬 光栄(なるせ みつひで) 編集顧問

国立国際医療研究センター病院糖尿病内分泌代謝科

田辺 晶代(たなべ あきよ) 編集

聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院代謝・内分泌内科

方波見 卓行(かたばみ たくゆき) 編集協力

奈良県立医科大学糖尿病・内分泌内科学

髙橋 裕(たかはし ゆたか) 編集協力

国立病院機構京都医療センター内分泌・代謝内科

田上 哲也(たがみ てつや) 編集協力

虎の門病院内分泌センター

竹内 靖博(たけうち やすひろ) 編集協力

改訂第2版 B5判 並製 232頁 2023年06月12日発行

ISBN9784787826121

定価:5,940円(本体価格5,400円+税)
  

立ち読み機能は、ただ今準備中です  


電子版はこちらからご購入いただけます.
※価格は書店により異なる場合がございます.


(外部サイトに移動します)

(外部サイトに移動します)

内分泌代謝専門医をめざす若手医師らにアンケートをとり,特にここが知りたい,わかりにくいという点を100選出し,ChapterごとにCQ形式でまとめ,エキスパートの執筆陣がわかりやすく簡潔に解説.改訂第2版では18のCQを入れ替え,すべての項目で最新のガイドラインや診療指針の最新版の反映.内分泌の専門医をめざす医師のみならず,内分泌疾患の診療にたずさわっている医師がつねに手元において,日常診療に活用できる!

関連書籍

ページの先頭へ戻る

目次

カラー口絵
推薦のことば(改訂第2版)
序  文(改訂第2版)
執筆者一覧
略語一覧表

Chapter1 下垂体
 CQ1 先端巨大症の薬物療法を具体的に教えてください  髙橋 裕
 CQ2 Cushing病,偽性Cushing症候群,異所性ACTH症候群の鑑別診断法は?  福岡秀規,髙橋 裕
 CQ3 下錐体静脈洞サンプリングの実施適応・方法と判定法は?  山田正三
 CQ4 Cushing病の薬物療法のコツは?  山本直希,福岡秀規
 CQ5 原発巣不明の異所性ACTH症候群の病変検索法は?  山本雅昭
 CQ6 高プロラクチン血症の鑑別診断と治療は?  大月道夫
 CQ7 下垂体疾患のトランジション治療のポイントは?  安藏 慎,長谷川奉延
 CQ8 成長ホルモン分泌不全性低身長症の診断基準と治療は?  上牧 務,長谷川奉延
 CQ9 成人成長ホルモン分泌不全症の診断基準と治療は?  髙橋 裕
 CQ10 自己免疫性下垂体炎の病態と診断,治療は?  坂東弘教,髙橋 裕
 CQ11 中枢性尿崩症の診断と治療は?  有馬 寛
 CQ12 低ナトリウム血症の鑑別診断における検査手順と治療は?  藤沢治樹,椙村益久
 CQ13 SIADHの病態と治療法は?  石原裕己
 CQ14 下垂体MRIの読み方のポイントは?  藤澤一朗
 CQ15 下垂体腫瘍の鑑別診断と手術適応は?  西岡 宏
 CQ16 どんなときに下垂体癌を疑う必要がある?  藤尾信吾
 CQ17 免疫チェックポイント阻害薬関連下垂体炎の特徴は?  紙谷史夏,髙橋 裕
 CQ18 TSHomaの診断と治療のポイントは?  磯﨑 収,吉原 愛

Chapter2 甲状腺
 CQ19 妊娠に伴う甲状腺機能の変動は?  荒田尚子
 CQ20 潜在性甲状腺機能亢進症の鑑別診断と治療方針は?  伊藤 充
 CQ21 甲状腺機能亢進症で抗TSH受容体抗体が陰性の場合はどうする?  田上哲也
 CQ22 抗甲状腺薬によるANCA関連血管炎の診断と治療のポイントは?  渡邊奈津子
 CQ23 Basedow病における131I内用療法の適応と投与線量の決定法は?  山瀬喬史
 CQ24 甲状腺クリーゼの診断基準と治療は?  西原永潤
 CQ25 甲状腺眼症におけるステロイドパルス療法の具体的なプロトコールは?  村上 司
 CQ26 アミオダロン誘発性甲状腺機能異常症の診断と治療は?  豊田長興,丸岡あずさ,野村惠巳子
 CQ27 免疫チェックポイント阻害薬による甲状腺機能異常の種類と診断法は?  立木美香
 CQ28 亜急性甲状腺炎と橋本病の急性増悪の鑑別のポイントは?  田上哲也
 CQ29 亜急性甲状腺炎の治療はNSAIDsでよいか?  田上哲也
 CQ30 どんなときにIgG4関連甲状腺炎を考えるか?  覚道健一
 CQ31 SITSHの鑑別診断の進め方は?  林 良敬
 CQ32 潜在性甲状腺機能低下症の治療方針は?  田上哲也
 CQ33 粘液水腫性昏睡の診断基準と治療は?  大野洋介,田中祐司
 CQ34 10 mm以下の甲状腺腫瘤は細胞診をすべき?  伊藤康弘
 CQ35 甲状腺穿刺吸引細胞診で不適正となった場合の対処法は?  菅間 博
 CQ36 甲状腺の内視鏡手術の適応は?  北村守正
 CQ37 放射線被ばくと甲状腺疾患の関連についての説明方法は?  志村浩己
 CQ38 甲状腺がんにおける分子標的薬の適応は?  正木千恵
 CQ39 遺伝性甲状腺癌とは?  筒井英光
 CQ40 先天性甲状腺機能低下症の治療方針は?  阿部清美,長谷川奉延
 CQ41 小児発症Basedow病の治療方針は?  南谷幹史
 CQ42 どんなときに中枢性甲状腺機能低下症を疑うか?  菅原 明

Chapter3 副甲状腺・骨代謝
 CQ43 原発性副甲状腺機能亢進症の内科的治療は?  槙田紀子
 CQ44 画像で副甲状腺腫大を確認できない原発性副甲状腺機能亢進症の治療方針は?  遠藤逸朗
 CQ45 腎機能低下を伴う高カルシウム血症の鑑別診断は?  鈴木敦詞
 CQ46 血中intact PTH濃度は高値,血清Ca濃度は基準値内のとき,診断の進め方は?  鈴木敦詞
 CQ47 PTH非依存性の高カルシウム血症の鑑別診断の進め方は?  髙士祐一
 CQ48 悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症の初期治療は?  井上大輔
 CQ49 高カルシウム血症クリーゼの治療は?  井上玲子,井上大輔
 CQ50 副甲状腺機能低下症では活性型ビタミンD3とカルシウム製剤を併用すべき?  福本誠二
 CQ51 骨粗鬆症の薬物治療の開始時期は?  山内美香
 CQ52 骨粗鬆症治療における注意すべきビスホスホネート製剤やデノスマブの有害事象は?  山本昌弘
 CQ53 骨粗鬆症においてビスホスホネート製剤はいつまで続けるのか?  山本昌弘
 CQ54 骨粗鬆症においてデノスマブ休薬が必要となった場合の対処法は?  山内美香
 CQ55 骨粗鬆症におけるテリパラチドの適応は?  髙士祐一
 CQ56 骨粗鬆症におけるロモソズマブの適応と注意点は?  遠藤逸朗
 CQ57 Cushing症候群における骨粗鬆症の術前・術後の治療方針は?  岡田洋右
 CQ58 ステロイド治療中の骨粗鬆症の評価と治療は?  岡田洋右
 CQ59 どんなときに骨軟化症を疑う必要がある?  竹内靖博
 CQ60 骨軟化症の症候・画像の特徴的所見と診断の進め方は?  伊東伸朗
 CQ61 FGF23依存性低リン血症性くる病・骨軟化症におけるブロスマブの適応は?  後藤広昌

Chapter4 副 腎
 CQ62 副腎偶発腫の鑑別診断の進め方は?  方波見卓行,池田七海
 CQ63 原発性アルドステロン症の機能確認検査の種類と特徴は?  成瀬光栄,立木美香
 CQ64 副腎静脈サンプリング(AVS)の技術的留意点は?  南 哲弥
 CQ65 副腎静脈サンプリング(AVS)の判定基準は?  成瀬光栄,立木美香
 CQ66 デキサメタゾン抑制副腎シンチグラフィの実施方法と診断的有用性は?  田辺晶代
 CQ67 Cushing症候群の周術期および術後のステロイド補充療法は?  方波見卓行,竹本彩夏
 CQ68 副腎性サブクリニカルCushing症候群の手術適応は?  立木美香,成瀬光栄
 CQ69 PMAH(PBMAH)における異所性受容体の検査はどこまで必要?  鈴木佐和子,田中知明
 CQ70 PMAH(PBMAH)によるCushing症候群の治療方針は?  鈴木佐和子,田中知明
 CQ71 副腎皮質機能の評価におけるCRH試験と迅速ACTH試験の使い分けは?  大月道夫
 CQ72 外因性ステロイドが血中ACTH,コルチゾール測定値に及ぼす影響は?  曽根正勝
 CQ73 重症ストレス時の副腎クリーゼの評価・判定法,急性期のステロイド投与量は?  蘆田健二,永山綾子
 CQ74 先天性副腎過形成の移行期・成人期の補充療法は?  柳瀬敏彦
 CQ75 褐色細胞腫・パラガングリオーマ(PPGL)で病変を複数認めた場合の多発性と転移性との鑑別法は?  小笠原辰樹,緒方大聖,武市幸奈
 CQ76 再発・転移リスクが高い褐色細胞腫・パラガングリオーマの臨床像は?  曽根正勝
 CQ77 遺伝性褐色細胞腫・パラガングリオーマのドライバー遺伝子の種類と解析実施の臨床的ベネフィットは?  與那嶺正人,竹越一博
 CQ78 褐色細胞腫・パラガングリオーマにおけるカテコールアミン合成阻害薬の適応は?  立木美香
 CQ79 褐色細胞腫における高血圧クリーゼの診断と治療は?  立木美香,成瀬光栄
 CQ80 両側副腎褐色細胞腫の手術適応と手術術式は?  滝澤奈恵,木下秀文
 CQ81 Bartter症候群とGitelman症候群の違いは?  谷口義典,寺田典生

Chapter5 膵消化管ホルモン,神経内分泌腫瘍,多腺性・遺伝性内分泌疾患
 CQ82 グルカゴンの生理的役割と糖尿病における意義は?  北村忠弘
 CQ83 インクレチンの生理作用と治療応用は?  加藤俊祐,山田祐一郎
 CQ84 低血糖の鑑別:インスリノーマの診断プロセスおよび反応性低血糖の鑑別のポイントは?  辻野元祥
 CQ85 どんなときにIGF?Ⅱ産生腫瘍を疑う?  福田いずみ
 CQ86 高ガストリン血症を示す病態や薬剤にはどのようなものがある?  土井隆一郎
 CQ87 どんなときにグルカゴノーマを疑う必要があるか?  辻野元祥
 CQ88 多発性内分泌腫瘍症(MEN)の鑑別診断と治療は?  櫻井晃洋
 CQ89 膵消化管神経内分泌腫瘍の分類,診断のポイントは?  伊藤鉄英
 CQ90 膵消化管神経内分泌腫瘍の治療アルゴリズムは?  伊藤鉄英
 CQ91 カルチノイド腫瘍と神経内分泌腫瘍(NET)はどう違うか?  覚道健一
 CQ92 自己免疫性多内分泌腺症候群の主要な疾患は?  伊藤光泰
 CQ93 代表的な遺伝性内分泌代謝疾患の遺伝子異常と病態は?  伊澤正一郎

Chapter6 性 腺
 CQ94 中枢性性腺機能低下症の原因と鑑別のポイントは?  田島敏広
 CQ95 女性におけるHRTの実施方法は?  岩下光利
 CQ96 無月経をみた場合に内科医がすべき検査は?  福田いずみ
 CQ97 男性の性腺機能低下の検査の進め方は?  北原聡史
 CQ98 性染色体異常による代表的疾患とその診断法は?  福田いずみ
 CQ99 男性低ゴナドトロピン性性腺機能低下症の補充療法は?  石坂和博
 CQ100 男性低ゴナドトロピン性性腺機能低下症における骨粗鬆症の治療法は?  石坂和博

付 録
索 引

ページの先頭へ戻る

序文

推薦のことば(改訂第2版)

 内分泌疾患は高血圧や糖尿病といったcommon diseaseと違い,患者数が比較的少ないうえに多彩な臨床症状を示すために,その診断や治療には専門的な知識や経験が必要とされてきた.従来は膨大な内分泌学の成書や教科書をひも解いて多岐にわたる内分泌疾患を個別に調べて対応していた.しかし近年内分泌疾患の診断技術や治療法が飛躍的に進歩したため,内分泌疾患の診療にはより的確で効率的なアプローチが要求されるようになった.現在,厚労省研究班や専門学会で策定,承認された各種診療ガイドラインは多くの疾患の診断や治療の手引きとして広く利用されている.しかし診断・治療も日進月歩しているため,その都度診療ガイドラインの改訂も必要となる.臨床の現場では対象となる疾患の診断や治療をする場面で,複数の選択肢のうちどれを最適な選択肢にするかの判断が求められる.このような状況で最適な回答を出すべき重要な臨床課題はクリニカルクエスチョン(CQ)とよばれる.CQは医師がしばしば直面する疑問であり,それに対して現時点で得られているエビデンスに基づいて推奨される最適な回答が要求される.したがって最近の診療ガイドラインは,短時間で診療内容を把握できるようにまずCQを提示し,それに対する最適の回答を用意して推奨文を記載する形式が取り入れられるようになってきている.臨床医にとっては特に知りたいポイント・わかりにくいポイントを先にCQで取り上げ,その回答が専門家によりわかりやすく解説してあると効率よい診療が可能になる.
 厳選された100のCQと回答からなる『内分泌代謝疾患クリニカルクエスチョン100』は2014年に刊行され,その間多くの若手医師や内分泌専攻医の間で好評を博した.今回およそ10年ぶりに本書が大幅に改訂され,18のCQを新たに入れ替えてアップデートされている.本書は内分泌疾患の診療にかかわる若手医師や内分泌専攻医に必携の良書として広く活用していただけるものと確信し,推薦する次第である.

2023年5月

公益財団法人兵庫県予防医学協会副会長
健康ライフプラザ健診センター長
東京医科歯科大学名誉教授
平田結喜緒



序  文(改訂第2版)

 内分泌疾患は臓器別に多様な疾患があるが,患者数が比較的少なく,専門医数も多いとはいえない.そのため,実際に症例を経験した場合,系統的かつアップデートされた内容の専門書が必須である.編者らは内分泌代謝疾患の診療水準向上を目的として2007年4月に,シリーズの第1号となる『内分泌代謝専門医ガイドブック』の初版を刊行した.その後,改訂を重ねるとともに,臓器別,病態別の書籍を企画し,これまで合計18編の内分泌シリーズを刊行し,累積刊行数は6万冊を超える.シリーズの一つとして,2014年に刊行したのが『内分泌代謝疾患クリニカルクエスチョン100』である.内分泌代謝専門医をめざす若手医師らにアンケートをとり,特に要望の多かったポイントを100選出し,視床下部・下垂体から消化管までのセクションごとに,クリニカルクエスチョンを整理し,各々をエキスパートの執筆陣に平易に解説いただく形式とした.しかし刊行後約10年が経過し,その間,内分泌疾患の診断・治療も大きく変貌したことから,この度,大幅に改訂し,改訂第2版として出版することとなった.今回の改訂で新規追加したテーマの概要は下記のとおりで,合計18のCQを大幅に入れ替えアップデートを図った.

・下垂体:免疫チェックポイント阻害薬の副作用,TSHomaの診断
・甲状腺:免疫チェックポイント阻害薬の副作用,甲状腺がんの分子標的薬治療,遺伝性甲状腺がん,先天性甲状腺機能低下症,小児発症Basedow病,中枢性甲状腺機能低下症の診断
・副甲状腺・骨代謝:骨粗鬆症の休薬時の対処法,ロモソズマブの適応,FGF23依存性低リン血症性くる病・骨軟化症の治療
・副腎:副腎偶発腫瘍,副腎静脈サンプリングの留意点,褐色細胞腫・パラガングリオーマの再発・転移リスク,カテコールアミン合成阻害薬の適応,両側副腎褐色細胞腫の手術適応
・神経内分泌腫瘍,多腺性・遺伝性内分泌疾患:分類・診断・治療
・その他:ガイドラインや診療指針の最新版の反映,用語やWHO分類の改訂の要点

 内分泌の専門医をめざす医師のみならず,糖尿病・内分泌代謝疾患の診療に従事する医師が,実際の患者で経験するクリニカルクエスチョンの解決の一助となれば幸いである.また,多忙にもかかわらず,改訂および新規項目の執筆を担当いただいた先生方に改めて心より感謝申し上げる次第である.

2023年5月

医仁会武田総合病院内分泌センター・臨床研究センター センター長
国立病院機構京都医療センター臨床研究センター 客員研究員
京都大学大学院医学研究科 客員研究員
成瀬光栄