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産科と婦人科

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充実したラインナップ日常診療の場で即役立つ「増刊号」を年各1冊発行.日進月歩で激変する医学界のキーワードを読み解き,読者各位の壮大な負託に応えるべく「産科と婦人科」は微力を注ぎます.

2017年 Vol.84 No.11 2017-10-19

子宮腺筋症と稀少部位子宮内膜症の最新の取り扱い

定価:本体2,700円+税

冊 

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掲載論文

企画 大須賀 穣

[Ⅰ.子宮腺筋症]
1.子宮腺筋症・稀少部位子宮内膜症の歴史 / 本田律生・他 
2.子宮腺筋症の病因・病態 / 楠木 泉・他 
3.子宮腺筋症の分類 / 太田郁子 
4.子宮腺筋症と不妊・不育 / 笠原恭子・他 
5.子宮腺筋症の妊娠合併症,妊娠予後への影響 / 田村博史・他 
6.子宮腺筋症の薬物療法 / 明樂重夫 
7.flap法による子宮腺筋症摘出術:
  臨床成績と子宮破裂予防効果の検討 / 長田尚夫・他 
8.子宮腺筋症に対するTLH
  ―逆行性子宮全摘術を中心に / 松本 貴・他 
9.子宮腺筋症と動物モデル / 平岡毅大・他 
[Ⅱ.稀少部位子宮内膜症]
10.胸腔子宮内膜症 / 栗原正利・他 
11.腸管子宮内膜症 / 佐竹絵里奈・他 
12.臍子宮内膜症 / 谷口文紀・他 
13.膀胱・尿管子宮内膜症 / 甲斐健太郎・他 
14.その他の稀少部位子宮内膜症 / 種市明代・他 

連載
医療裁判の現場から 第4回
排卵誘発剤を使用したところ卵巣過剰刺激症候群および
 脳血栓症を発症し左上肢機能全廃の後遺症が残った事例
 について,医師の説明義務違反を認めた事例 / 秦 奈峰子 

若手の最新研究紹介コーナー
血管新生と低酸素誘導因子HIF-1に着目した
 子宮内膜症の新規治療戦略 / 都築朋子
子宮内膜症におけるケモカインシステムの
 分子病理学的研究 / 溝口美佳 

来たれ!私たちの産婦人科 第11回
日本赤十字社医療センター 産科・婦人科 / 安藤一道 

Essay外界事情
高齢者の自動車免許 / 矢沢珪二郎 

Essay青い血のカルテ
エロスとタナトスとフクロネズミ(アンテキヌス) / 早川 智 

ジエノゲストの子宮腺筋症に伴う疼痛改善作用
 ―有効性および安全性の検討 / 清水 豊・他 

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ねらい

 一般的な子宮内膜症においては,この十数年間に多くの薬物の登場ならびに腹腔鏡手術と生殖補助医療の進歩により,取り扱いが大きく前進した.また,ガイドラインの発刊や学会・研修会などを通して最新の取り扱いが常時アップデートされている.さらに,臨床研究・基礎研究ともに活発である.
 このような一般的な子宮内膜症をめぐる情報と研究の豊富さに比べ,子宮腺筋症ならびに稀少部位子宮内膜症は情報・研究ともに少なく,取り残された疾患の様相を呈していた.歴史的に子宮内膜症が疾患単位として意識され始めた19世紀後半においては,子宮内膜症,稀少部位子宮内膜症,子宮腺筋症はまとめて一つの疾患概念として理解されており,急性膵炎のCullen徴候で有名なCullen教授が20世紀初期に描いた図には,これら3つの疾患が一つの疾患として示されている.その後,腹腔内へ流入した月経血中の子宮内膜が腹膜へ移植されて子宮内膜症が発生するという移植説をSampsonが提唱した際に子宮内膜症(endometriosis)という病名が創出され,子宮腺筋症は子宮内膜症から独立した疾患となった.
 病理学的には子宮内膜類似の組織が異所性に発育するという点において子宮内膜症と子宮腺筋症には共通点があるが,臨床的には異なる点が多い.たとえば,子宮内膜症では疼痛,不妊,卵巣囊胞が問題となるのに比べ,子宮腺筋症では疼痛,出血,流産などが問題となり,子宮内膜症とは異なった対応が必要とされる.また,胸郭,腸管,膀胱,臍などに発生する子宮内膜症も特有の症状を呈しており,一般の子宮内膜症と区別した取り扱いが求められる.このため,近年これらの子宮内膜症は稀少部位子宮内膜症という概念でとらえられるようになった.興味深いことに,この数年間,子宮腺筋症,稀少部位子宮内膜症において新たな知見が加わってきており,本領域が今後,急速に発展していくことが期待されている.
 本特集においては,急速に発展し始めた本領域の現状と最新の取り扱いを専門の先生方にご解説いただいた.日々の診療に活かしていただければ幸いである.
(東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座 大須賀 穣)

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2017年 Vol.84
No.12 特集/HRTガイドライン2017年度版 改訂の要点と最近の話題最新号
No.11 特集/子宮腺筋症と稀少部位子宮内膜症の最新の取り扱い
No.10 特集/次世代への予防医療 DOHaDを活かす
No.9 特集/今日からできる 最新の産婦人科ケア
No.8 特集/女性の将来の健康のために
―疾患・病態相互の関連における新しい知見
No.7 特集/産婦人科領域における難病を考える
―新たに成立した難病法の視点から
No.6 特集/他科エキスパートが教える 婦人科医のための合併症管理
No.5 特集/産科出血に立ち向かう
―どこまでできる? 診療所から大学病院まで
No.増刊号 特集/知らなきゃ困る 産婦人科小手術
No.4 特集/骨粗鬆症ベストプラクティス
No.3 特集/Non–ART の不妊症診療—体外受精なしでここまでできる
No.2 特集/ここが知りたい 産婦人科周術期管理
No.1 特集/産科領域における遺伝診療の最前線
2016年 Vol.83
No.12 特集/月経前症候群・月経前不快気分障害の最新知見
No.11 特集/子宮筋腫の最前線
No.10 特集/産婦人科臨床研究最前線
No.9 特集/妊娠と感染症―外来で聞かれてどう説明する?
No.8 特集/骨盤臓器脱と排尿障害Up to Date
No.7 特集/ART最前線
No.6 特集/婦人科がんの診断・治療の最適化を目指して
No.5 特集/不育症 Up to Date
No.増刊号 特集/産婦人科処方実践マニュアル
No.4 特集/中高年女性に多くみられる症候とその対策
No.3 特集/生殖医療における倫理的問題を考える
No.2 特集/OC・LEPガイドライン ポイントの解説
No.1 特集/婦人科がん治療の新機軸
2015年 Vol.82
No.12 特集/分娩管理の新機軸
No.11 特集/婦人科腹腔鏡手術の最前線
No.10 特集/婦人科悪性腫瘍治療に対するドラッグリポジショニングの幕開け―既存薬に秘められた新たな可能性
No.9 特集/胎盤のバイオマーカー
No.8 特集/PIH既往女性の生活習慣病リスクとヘルスケア
No.7 特集/黄体ホルモンの基礎から臨床まで
No.6 特集/遺伝性乳癌卵巣癌のマネージメント
No.5 特集/無痛分娩Up to Date
No.増刊号 特集/よくわかる検査と診断
No.4 特集/OC・LEPの静脈血栓塞栓症リスク Q&A
No.3 特集/女性アスリートを診る ―産婦人科的問題とその対策
No.2 特集/血管新生を標的とした婦人科癌治療
No.1 特集/ワンランク上の妊婦健診
2014年 Vol.81
No.12 特集/よくわかるホルモン補充療法 Q&A
No.11 特集/産婦人科における漢方の理論と実践
No.10 特集/がん・生殖医療の現状と展望
No.9 特集/女性のうつ
No.8 特集/女性と静脈血栓塞栓症
No.7 特集/多囊胞性卵巣症候群(PCOS) Up to Date
No.6 特集/オミックスデータからみた婦人科疾患と遺伝情報の解釈  -システム生物学の理解と通した婦人科腫瘍学の新展開
No.5 特集/妊産婦と脳血管疾患
No.増刊号 特集/産婦人科手術 Up to Date
No.4 特集/女性と感染症Up to Date
No.3 特集/幹細胞と生殖医学
No.2 特集/がん免疫療法の最前線
No.1 特集/新たな早産予防戦略
2013年 Vol.80
No.増刊号 特集/ホルモン療法実践マニュアル