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診断と治療社 | 雑誌詳細:産科と婦人科

産科と婦人科

精選された情報満載読者各位にとって欠かすことができない情報をタイムリーに提供. 「生殖おもしろ話」・「外界事情」・「青い血のカルテ」・「産婦人科診療 私のコツ」など連載も充実.

抜群の読みやすさオール2色刷り.一目でキーポイントがわかるレイアウト.

充実したラインナップ日常診療の場で即役立つ「増刊号」を年各1冊発行.日進月歩で激変する医学界のキーワードを読み解き,読者各位の壮大な負託に応えるべく「産科と婦人科」は微力を注ぎます.

2019年 Vol.86 No.8 2019-07-19

漢方の今,これから

定価:本体2,800円+税

冊 

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掲載論文

漢方の今,これから

企画 髙松 潔

1.漢方療法の考え方と使い方 / 武田 卓

Ⅰ.漢方療法のランダム化研究やビッグデータ解析
2.慢性便秘患者に対する大建中湯の効果 / 眞部紀明・他
3.術後のせん妄への抑肝散の効果 / 菅野伸洋・他
4.がん薬物療法に起因する口腔粘膜炎に対する半夏瀉心湯の効果 / 三嶋秀行・他
5.シスプラチン/パクリタキセル併用療法を受ける子宮頸癌・体癌患者における嘔気・嘔吐に対する六君子湯の効果 / 大西俊介・他
6.医療ビッグデータを用いた漢方研究 / 康永秀生

Ⅱ.漢方療法の適用を見直す
7.月経前症候群 / 塩田敦子
8.妊婦の便秘 / 津田弘之
9.陣痛誘発 / 岡村麻子・他
10.遺残胎盤 / 徳毛敬三・他
11.夜間頻尿 / 二宮典子・他
12.下肢痛・しびれに対する疎経活血湯の効果―婦人科手術既往症例― / 関 典子・他
13.蜂窩織炎を反復するリンパ浮腫 / 小林範子・他 

連 載
若手の最新研究紹介コーナー
HPV LCRを用いた新規選択的治療法の開発 / 田中克征

来たれ! 私たちの産婦人科 第32回
愛媛大学医学部産科婦人科学教室 / 杉山 隆

症 例
リトドリン塩酸塩錠5 mgの内服で横紋筋融解症を発症し,筋強直性ジストロフィーと診断された1例 / 細江美和・他
ペッサリーが原因と考えられた腟癌の1例 / 月村英利子・他
血中エストロゲン高値のため顆粒膜細胞腫を疑った卵巣明細胞癌の1例 / 小澤梨紗子・他

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ねらい

 漢方療法とは,東アジアの伝統医療,とくに中国の伝統医学である中医学が日本に伝わったあと,日本人の体質にあわせて独自に発展した医療体系です.医療関係者のみならず,一般の人々の間でも知名度が高く,生薬とよばれる自然界にある植物や鉱物などを,原則として複数組み合わせてつくられた方剤を用いて治療することもあり,「自然」を好む傾向にある日本人女性ではアドヒアランスがよく,頻用されています.
 漢方療法の特徴は,その考え方の基本である,心と身体は切り離せない「心身一如」という全人医療の考え方と生体のバランスを重視することにあります.このように元来,基礎となる概念や学問体系も異なりますし,口伝のようなナラティブな形で継承されてきたこともあり,西洋医学のエビデンス・ベースド・メディスン(EBM)とは少し異なった形で発展してきました.このため,西洋医学の立場からはその効果には疑問を呈する声があったのも事実です.しかし,近年,EBM に基づいた各種ランダム化研究の結果が報告されるようになり,漢方療法にもエビデンスが蓄積されてきました.さらに,ビッグデータを用いて,漢方の医療経済学的な有用性も評価されています.
 また,漢方には「異病同治」という考え方があります.西洋医学では異なった疾患に同一の薬剤を投与することは少ないですが,漢方医学的には総合的に判断して,異なる病態に同じ漢方方剤が投与されることも少なくありません.たとえば,女性の更年期障害に効果を有することで有名な加味逍遙散は,病態によっては男性にも投与されます.この点で様々な新しい適用も考えられるわけですが,実際にはこれまでの「4,000 年」ともいわれる長い歴史の中で,先人たちがほとんど試しています.そこで,西洋薬で効果がない,あるいは少ないような疾患・病態に対して,改めて古典からヒントを得て,漢方方剤による治療を試みるという,まさに温故知新的な発想での治療も行われています. 本特集では,漢方の現在から未来を模索すべく,EBM としてのランダム化研究やビッグデータ解析の概要と結果,また,適用の拡大としての各種方剤の応用について解説をお願いしました.明日からの診療において,自信をもって漢方方剤を処方し,診療の幅を拡げるヒントとなることを期待しています.

(東京歯科大学市川総合病院産婦人科 髙松 潔)

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2019年 Vol.86
No.12 特集/オフィスギネコロジーにおける脂質管理最新号
No.11 特集/新時代の子宮鏡診療
No.10 特集/どうする 再発婦人科がん
No.9 特集/エキスパートに聞く 産婦人科超音波ABC
No.8 特集/漢方の今,これから
No.7 特集/広がる子宮内膜症の世界
No.6 特集/腹式広汎子宮全摘術のすべて
No.5 特集/無痛分娩・産科麻酔Update
No.増刊号 特集/新時代のホルモン療法マニュアル
No.4 特集/新時代に入ったがん・生殖医療
No.3 特集/どうする?妊娠合併婦人科腫瘍の管理
No.2 特集/妊娠高血圧症候群_PIHからHDFへ
No.1 特集/産婦人科医が押さえておくべき法・指針・医療体制
2018年 Vol.85
No.12 特集/思春期にまつわる最近の話題
No.11 特集/月経を診る―患者満足の外来診療のために
No.10 特集/よくわかる腫瘍随伴症候群
No.9 特集/ここまで進んだ胎児治療
No.8 特集/感染症に強くなる
No.7 特集/産婦人科関連ホルモンの基礎を学びなおす
No.6 特集/婦人科医が注意すべき悪性腫瘍関連疾患
No.5 特集/エキスパートに聞く合併症妊娠のすべて
No.増刊号 特集/産婦人科関連 専門医・認定医ガイド
No.4 特集/女性アスリートのヘルスケア
No.3 特集/生殖医療−知っておきたい最新トピックス
No.2 特集/臨床スキルアップのために−画像診断・病理診断・麻酔
No.1 特集/胎児心臓をみる−診断から治療へ
2017年 Vol.84
No.12 特集/HRTガイドライン2017年度版 改訂の要点と最近の話題
No.11 特集/子宮腺筋症と稀少部位子宮内膜症の最新の取り扱い
No.10 特集/次世代への予防医療―DOHaDを活かす
No.9 特集/今日からできる最新の産婦人科ケア
No.8 特集/女性の将来の健康のために―疾患・病態相互の関連
No.7 特集/産婦人科領域における難病を考える
No.6 特集/他科エキスパートが教える婦人科医のための合併症管理
No.5 特集/産科出血に立ち向かう
No.増刊号 特集/知らなきゃ困る 産婦人科小手術
No.4 特集/骨粗鬆症ベストプラクティス
No.3 特集/Non-ARTの不妊症診療
No.2 特集/ここが知りたい 産婦人科周術期管理
No.1 特集/産科領域における遺伝診療の最前線
2016年 Vol.83
No.12 特集/月経前症候群・月経前不快気分障害の最新知見
No.11 特集/子宮筋腫の最前線
No.10 特集/産婦人科臨床研究最前線
No.9 特集/妊娠と感染症 ―外来で聞かれてどう説明する?
No.8 特集/骨盤臓器脱と下部尿路機能障害Up to Date
No.7 特集/ART最前線
No.6 特集/婦人科がんの診断・治療の最適化を目指して
No.5 特集/不育症 Up to Date
No.増刊号 特集/産婦人科処方実践マニュアル
No.4 特集/中高年女性に多くみられる症候とその対策
No.3 特集/生殖医療における倫理的問題を考える
No.2 特集/OC/LEPガイドライン ポイントの解説
No.1 特集/婦人科がん治療の新機軸
2015年 Vol.82
No.増刊号 特集/よくわかる検査と診断
2014年 Vol.81
No.増刊号 特集/産婦人科手術 Up to Date