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診断と治療社 | 雑誌詳細:産科と婦人科

産科と婦人科

精選された情報満載読者各位にとって欠かすことができない情報をタイムリーに提供. 「生殖おもしろ話」・「外界事情」・「青い血のカルテ」・「産婦人科診療 私のコツ」など連載も充実.

抜群の読みやすさオール2色刷り.一目でキーポイントがわかるレイアウト.

充実したラインナップ日常診療の場で即役立つ「増刊号」を年各1冊発行.日進月歩で激変する医学界のキーワードを読み解き,読者各位の壮大な負託に応えるべく「産科と婦人科」は微力を注ぎます.

2021年 Vol.88 No.2 2021-01-19

これでわかる 婦人科稀少腫瘍

定価:3,190円(本体価格2,900円+税)

冊 

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掲載論文

企画 渡部 洋

Ⅰ.子宮頸部腫瘍
1.腺様基底細胞がん・腺様囊胞がん / 安田政実
2.すりガラス細胞がん / 井上佳代・他
3.胃型腺がん / 西尾 真

Ⅱ.子宮体部腫瘍
4.悪性度不明な平滑筋腫瘍(STUMP) / 田邉康次郎・他
5.腺肉腫 / 加藤友康・他
6.子宮内膜間質肉腫 / 藤堂幸治

Ⅲ.卵管腫瘍
7.漿液性卵管上皮内がん(STIC) / 棟方 哲

Ⅳ.卵巣腫瘍
8.輪状細管を伴う性索腫瘍 / 牛若昂志・他
9.セルトリ・ライディッヒ細胞腫 / 刑部光正
10.カルチノイド腫瘍 / 瀬尾優太朗・他
11.非妊娠性絨毛がん / 小柳貴裕・他
12.卵黄囊腫瘍 / 文野誠久・他

Ⅴ.外陰腫瘍
13.乳房外パジェット病 / 伊東孝通
14.悪性黒色腫 / 市村友季・他

Ⅵ.絨毛性腫瘍
15.胎盤部トロホブラスト腫瘍 / 水本泰成・他

連載
若手の最新研究紹介コーナー
CD70 antibody—drug conjugate exhibits potent targeted antitumor activity against uterine leiomyosarcoma / 中江瑠璃子

原著
COVID—19に関する緊急事態宣言が奈良県の地域産婦人科医療に与えた影響 / 三宅龍太・他

症例
がん腫成分が小細胞がんであった卵巣がん肉腫の1例 / 一井直樹・他
Edwardsiella tardaの経胎盤感染により胎児発育停止,胎児機能不全を認め,新生児早期敗血症に至った1例 / 永井あや・他

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ねらい

 日常の産婦人科診療では良性・悪性を含めて数多くの婦人科腫瘍の治療を行っているが,一般的に,子宮筋腫,子宮腺筋症,子宮頸部上皮内腫瘍,子宮頸部扁平上皮がん,子宮頸部腺がん,子宮内膜がん,あるいは,卵巣子宮内膜症性囊胞,成熟囊胞性奇形腫,表層上皮性間質性悪性卵巣腫瘍といった腫瘍が大半を占めている.ところが,予想外にこれまでに全く診断や治療経験のない特殊な婦人科腫瘍に遭遇し,放射線診断医あるいは病理診断医を交えた合同症例カンファレンス等の場で,婦人科腫瘍医としての意見を求められて慌てることも少なくない.
 また,婦人科稀少腫瘍はその発生頻度の少なさから,主として症例報告などの所見から知識として疾患の病態の特徴を学ばざるを得ないため,施設間における病理診断や画像診断のみならず患者へのインフォームド・コンセントにも齟齬をきたす可能性がある.さらに悪性腫瘍の場合は,症例数の問題から治療法に関する高レベルのエビデンスを有する臨床研究による有効性検証の成績がないため,治療適用の選択に苦慮されるといった問題もある.
 そこで本特集号においては,子宮頸部腫瘍,子宮体部腫瘍,卵管腫瘍,卵巣腫瘍,外陰腫瘍および絨毛性腫瘍から,特に臨床上問題となる婦人科悪性稀少腫瘍を選定し,病態および治療に関する解説をいただくことを企画した.今回選択した腫瘍の中には,企画者も経験したことのない腫瘍も含まれるが,近年の研究から診断や治療に関する新たな知見が得られているものもあるため,読者の婦人科稀少腫瘍に関する知識の有効なupdateに寄与できると自負している.産婦人科日常診療の場におけるガイドブックとして活用いただければ幸甚である.

(東北医科薬科大学産婦人科 渡部 洋)

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