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診断と治療社 | 雑誌詳細:産科と婦人科

産科と婦人科

精選された情報満載読者各位にとって欠かすことができない情報をタイムリーに提供. 「生殖おもしろ話」・「外界事情」・「青い血のカルテ」・「産婦人科診療 私のコツ」など連載も充実.

抜群の読みやすさオール2色刷り.一目でキーポイントがわかるレイアウト.

充実したラインナップ日常診療の場で即役立つ「増刊号」を年各1冊発行.日進月歩で激変する医学界のキーワードを読み解き,読者各位の壮大な負託に応えるべく「産科と婦人科」は微力を注ぎます.

2022年 Vol.89 No.7 2022-06-17

産科診療の進む道-診療ガイドラインの先にあるもの-

定価:3,190円(本体価格2,900円+税)

冊 
次号予告

2022年 Vol.89 No.8 2022年07月発売予定
特集/ここまで進んだ産婦人科関連の予防医学


今後の特集(予定)

Vol.89 No.9 特集/プロゲステロン・プロゲストーゲン・プロゲスチン−黄体ホルモンのすべて

Vol.89 No.10 特集/産婦人科における素朴な疑問と解説(1)婦人科編

Vol.89 No.11 特集/産婦人科における素朴な疑問と解説(2)産科編

Vol.89 No.12 特集/月経困難症治療あるある

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掲載論文

企画 石本人士

Ⅰ.総 論
 1 .診療ガイドライン産科編で今後取り組むべき課題 / 板倉敦夫
Ⅱ.各 論
 2 .分娩誘発・頸管熟化方法 / 新垣達也・他
 3 .硬膜外麻酔による無痛分娩の現状と課題 / 鈴木俊治
 4 .産科出血への対応 / 兵藤博信
 5 .切迫早産管理の動向 / 田嶋 敦・他
 6 .一絨毛膜性双胎の管理 / 村越 毅
 7 .妊娠高血圧症候群の診療 / 田中幹二・他
 8 .静脈血栓塞栓症の予防と管理 / 杉村 基
 9 .胎児健常性評価法の課題と方向性 / 松岡 隆
10.胎児治療の動向と近未来 / 和田誠司・他
11.出生前診断・遺伝学的検査の現状と近未来 / 佐村 修
12.周産期メンタルヘルスケアの問題点と今後の方向性 / 笠井靖代・他
13.社会的リスクを有する妊婦への対応 / 水主川 純

連 載
医療裁判の現場から 第33回
経口避妊薬(低用量OC)を服用した患者が,脳梗塞を発症し,左上下肢運動機能障害等の後遺症が残ったのは,医師が同剤添付文書記載の禁忌,使用上の注意に違反して同剤を処方したことによると主張したものの,裁判所がこれを認めなかった事例 / 山田隆史

症 例
急速に進行する子宮体癌肺転移による呼吸困難感にペムブロリズマブが著効した1例 / 荻本宏美・他
当院で経験した急性虫垂炎合併妊娠の13例 / 古井憲作・他

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ねらい

 エビデンスに基づく医療(evidence based medicine:EBM)は各領域で浸透してきている.EBMの実践には,疑問の定式化,エビデンスの収集と批判的吟味,患者への適用検討などのステップがある.しかし,臨床医がこの全ステップを,自分の力だけで,すべての診療で行うことには無理がある.そこで大きな手助けとなるのが診療ガイドラインである.2008年に発刊された「産婦人科診療ガイドライン産科編」は,版を重ね4回の改訂を経て2020年版となった.現在は2023年版に向け改訂作業中である.
 当初は,まだ診療ガイドラインとはどのようなもので,日々の診療にどうかかわってくるか,自分を含め多くの医師は理解しておらず,医師の裁量を狭めるだけなのではないか,エビデンス偏重の権化ではないか,訴訟に利用されるだけなのではないか,などと多くの批判があった.しかし関係者の多大な尽力と,喧々諤々の白熱した議論のかいあって,今では本ガイドラインは広く認知され,受け入れられ,産科臨床の実践に不可欠なものにまで成熟した.エビデンスの収集と批判的吟味にかかる膨大な時間の節約が,誰の目にも明らかであったことは,本ガイドラインが普及した大きな理由であろう.また本ガイドラインが,ほかの診療ガイドラインと一線を画し,コンセンサスを重視し,実行可能性を加味した標準的産科診療を目指したことも普及の一因であろう.
 今では逆に便利さゆえに,本ガイドラインへの過度の依存が,特に推奨への盲従が懸念される.これはキャリアをスタートさせたばかりの若い医師の間で強い傾向にあると感じる.ガイドラインは変えてはならない金科玉条ではなく,あくまでも,現時点での信頼に足る道標に過ぎないことを,われわれは今一度認識する必要がある.
 「産婦人科診療ガイドライン産科編」は,この先どのように変わっていくのだろうか.それは産科診療の方向性とも軌を一にするはずである.
 そこで本号では,今後の改訂で変化が想定される項目や,新たに取り上げられる可能性のある項目について,各分野のエキスパートの先生方に現状と問題点,方向性などを論じていただくこととした.もちろんすべてを網羅することはできないが,近未来の産科診療に向けて,いかに準備,対応すべきかを理解する一助となれば幸いである.

(東海大学医学部専門診療学系産婦人科 石本人士)

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2022年 Vol.89
No.7 特集/産科診療の進む道-診療ガイドラインの先にあるもの-最新号
No.6 特集/HPVワクチンのこれまでとこれから
No.5 特集/やせ・肥満と女性のヘルスケア
No.増刊号 特集/こんな時どうする?他科とのコミュニケーションガイド
No.4 特集/婦人科腹腔鏡下手術TLH/LM/LCの基本とコツ
No.3 特集/新型コロナウイルス感染症が産婦人科診療に与えた影響
No.2 特集/早産と妊娠高血圧腎症:病因・病態生理−私はこうみる
No.1 特集/外陰疾患 AtoZ
2021年 Vol.88
No.12 特集/少子化時代における就労女性の不妊治療
No.11 特集/変わる婦人科がん薬物治療
No.10 特集/帝王切開−明日からできる工夫と留意点−
No.9 特集/骨盤臓器脱(POP)のすべて−診断と治療の最前線
No.8 特集/卵巣 Up to Date
No.7 特集/婦人科がん機能温存治療のすべて
No.6 特集/OC・LEPガイドライン2020年度版を読み解く
No.5 特集/胎児モニタリング with Corona
No.増刊号 特集/画像!−エキスパート直伝 産婦人科画像診断−
No.4 特集/産婦人科医も知っておきたい歯科の知識
No.3 特集/QOLを考える
No.2 特集/これでわかる 婦人科稀少腫瘍
No.1 特集/最新産婦人科遺伝診療ABC
2020年 Vol.87
No.12 特集/女性のうつに強くなる
No.11 特集/着床を考える
No.10 特集/分子標的薬を極める−基礎から臨床まで−
No.9 特集/もう胎児付属物とはいわせない!−胎盤,臍帯,羊水−
No.8 特集/プレコンセプションケアってなに?
No.7 特集/異所性妊娠の最新診療
No.6 特集/婦人科がん臨床研究のトレンドを知る
No.5 特集/妊娠糖尿病の理解を深めよう
No.増刊号 特集/やさしくわかる 産科婦人科検査マスターブック
No.4 特集/産婦人科医も知っておきたい旅行医学関連の諸問題
No.3 特集/婦人科ロボット支援手術コンパクトマニュアル
No.2 特集/一から学びなおす 婦人科がん化学療法有害事象の管理
No.1 特集/早産!
2019年 Vol.86
No.12 特集/オフィスギネコロジーにおける脂質管理
No.11 特集/新時代の子宮鏡診療
No.10 特集/どうする 再発婦人科がん
No.9 特集/エキスパートに聞く 産婦人科超音波ABC
No.8 特集/漢方の今,これから
No.7 特集/広がる子宮内膜症の世界
No.6 特集/腹式広汎子宮全摘術のすべて
No.5 特集/無痛分娩・産科麻酔Update
No.増刊号 特集/新時代のホルモン療法マニュアル
No.4 特集/新時代に入ったがん・生殖医療
No.3 特集/どうする?妊娠合併婦人科腫瘍の管理
No.2 特集/妊娠高血圧症候群_PIHからHDFへ
No.1 特集/産婦人科医が押さえておくべき法・指針・医療体制