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書籍詳細

Lippincott Williams & Wilkins 整形外科手術マスターテクニックシリーズ

骨折治療のマスターテクニック診断と治療社 | 書籍詳細:骨折治療のマスターテクニック

東京西徳洲会病院整形外科医長

北川 寛之(きたがわ ひろゆき) 訳

初版 A4判 上製ハードカバー,全ページカラー印刷 608頁 2009年12月25日発行

ISBN9784787817020

定価:本体29,000円+税
  

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原著第2版からの翻訳版である本書の一大特長は極めて再現性の高いことにある.これはわが国の既刊の手術書にはない特筆すべき点である.手術を正確にイメージできるように記載されているため,上級医から直接指導を受けなければ覚えることができない手術であっても,非常に高いレベルまで学ぶことができる.手術の疑問に思っている点を明らかにし,新しい手術を学び,すでに行っている手術をさらに向上させるのにすこぶる有効で,整形外科医にとって必須の書である.

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目次

Contents 
翻訳者序文 
原著献辞 
原著者一覧 
翻訳者紹介 
原著シリーズ序文 
原著序文 
 
第1部 上  肢

第1章 鎖骨骨折――観血的整復と内固定 
第2章 肩甲骨骨折――観血的整復と内固定 
第3章 上腕骨近位骨折――観血的整復と内固定 
第4章 上腕骨近位骨折――関節形成 
第5章 上腕骨骨幹部骨折――観血的整復と内固定 
第6章 上腕骨骨幹部骨折――髄内釘 
第7章 上腕骨遠位関節内骨折――観血的整復と内固定 
第8章 肘頭骨折――観血的整復と内固定 
第9章 橈骨頭骨折――観血的整復と内固定 
第10章 前腕骨折――観血的整復と内固定 
第11章 前腕骨折――髄内釘 
第12章 橈骨遠位端骨折――創外固定 
第13章 橈骨遠位端骨折――観血的整復と内固定 
 
第2部 下  肢

第14章 大腿骨頸部骨折――観血的整復と内固定 
第15章 大腿骨頸部骨折――関節形成術 
第16章 転子間骨折――スライディングヒップスクリューの使用
第17章 大腿骨転子間骨折――intramedullary hip screw 
第18章 大腿骨転子間骨折に対する股関節形成術 
第19章 大腿骨転子下骨折――プレート固定 
第20章 大腿骨転子下骨折――reconstruction nail 
第21章 大腿骨骨折――順行性髄内釘 
第22章 大腿骨骨幹部骨折――逆行性髄内釘 
第23章 大腿骨顆上骨折――観血的整復と内固定 
第24章 膝蓋骨骨折――観血的整復と内固定 
第25章 膝 脱 臼 
第26章 脛骨高原骨折――観血的整復と内固定 
第27章 脛骨近位骨折――ロッキングプレート 
第28章 脛骨骨幹部骨折――観血的整復と内固定 
第29章 脛骨骨幹部骨折――髄内釘 
第30章 脛骨骨幹部骨折――スペーシャルフレーム 
第31章 脛骨ピロン骨折――観血的整復と内固定 
第32章 リング固定器による脛骨遠位関節近傍骨折の治療 
第33章 足関節骨折――観血的整復と内固定 
第34章 距骨骨折――観血的整復と内固定 
第35章 観血的整復と内固定――踵骨関節面陥没骨折に対する拡大外側アプローチ(extensile lateral approach) 
第36章 足根中足関節,Lisfranc損傷――評価と治療 
 
第3部 骨盤,寛骨臼

第37章 骨盤骨折――創外固定とC‐クランプ 
第38章 恥骨結合離開――観血的整復と内固定 
第39章 骨盤輪後方の破綻――iliosacralスクリュー 
第40章 骨盤骨折――仙骨固定 
第41章 臼蓋骨折――Kocher‐Langenbeckアプローチ 
第42章 臼蓋骨折――ilioinguinalアプローチ 
第43章 臼蓋骨折――拡大iliofemoralアプローチ 
 
第4部 トピック集成

第44章 大腿骨頭骨折手術目的の股関節脱臼 
第45章 人工関節近傍の大腿骨骨折 
第46章 腓腹筋とヒラメ筋回転筋弁――軟部組織による被覆 
 
索  引
和文索引 
欧文索引 


翻訳者紹介


氏  名 北川寛之(きたがわ ひろゆき)
現  職 東京西徳洲会病院整形外科医長
生年月日 1967年3月18日

学歴および職歴
1991年3月 旭川医科大学卒業
1995年   札幌医科大学救急集中治療部
1998年   Loyola University Department of Orthopedic Surgery and Rehabilitation 
2003年   慈泉会相澤病院整形外科
2006年   東京西徳洲会病院整形外科

専門領域
整形外科全般 特に手の外科手術

主要著書・論文など
Greenの手の外科手術(翻訳)2003年11月 診断と治療社
運動器疾患臨床ガイドブック――診断とリハビリテーションプロトコール(監訳)2005年4月 診断と治療社
など

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序文

翻訳者序文
 日本の医師研修制度が新しくなり,整形外科医の研修も大学医局ではなく一般病院で行われるようになった.以前の医局での研修は,医局内に限定されてはいても複数の病院や上級医師からの指導が受けられ,様々な治療方法や手技を覚えることができたが,一般病院での研修は複数の治療法を学ぶのに不自由になったかもしれない.積極的に他の医師と接触する機会をもたなければ,その病院の治療法しか知らないことになりかねない.
 このMASTER TECHNIQUES IN ORTHOPAEDIC SURGERY Seriesは手技を重視して書かれており,臨床に即した極めて優れた書籍である.
 本書からは,上級医から直接指導を受けなければ覚えることができなかった手術を,かなりのレベルまで学ぶことができると思われる.つまり,上記した研修制度のウィークポイントを補ってくれるものとしても位置づけることができよう.
 手術の疑問に思っている点を明らかにしたり,新しい手術を学んだり,あるいはすでに行っている手術をさらに向上させたりするのに,本書が一助となると翻訳者としては望外の幸いである.
 なお,本書と同シリーズの1巻として「整形外科の手術展開」に関する翻訳も現在進行中であり,近いうちに診断と治療社から上梓する運びとなっていることも付記しておきたい.
 最後に,本書を出版するにあたってお世話いただいた診断と治療社の皆様に,この場を借りて深く感謝する次第である.
2009年11月13日
東京西徳洲会病院整形外科医長 北川寛之


原著謝辞
 Master Techniques in Orthopaedic Surgery: Fracturesは2003~06年に南カルフォルニアで編集された.私はその頃Southern California Orthopaedic Institute(SCOI)に勤務していた.おおよそ25年にわたって,骨折とそのあとに生じる問題の治療に従事してきた.このような仕事を行っている者は誰でも,一般には知られていない多くの人の業績に助けられている.
 本教科書の図版を担当してくれたCarolyn M. Capersに感謝する.彼女の素晴らしい才能によって,複雑な骨折とその固定方法を描くことができた.彼女の図版によって,詳細まで立体的に理解できるようになった.
 校正の過程ですべての原稿を繰り返しタイプしてくれたEleanor O'Srienにも感謝している.彼女の編集と校正の力がなければ,本教科書の完成は極めて困難となっただろう.彼女の忍耐力と熱意に感謝する.私の業務を調節してくれるPam Swanは,執筆者やスタッフ,Lippincott Williams & Wilkinsの出版担当者と連絡をとってくれた.Lippincott Williams & WilkinsのMichelle LaPlanteとスタッフは,Master Techniques in Orthopaedic Surgery: Fractures第2版の編集を終えるまで忍耐強く支援してくれた.
 最後に,ほかの仕事があるにもかかわらず,貴重な時間を割いてくれた各執筆者に心から感謝する.骨折治療に関する彼らの専門知識と手技の詳細な説明は,筋骨格系の外傷を治療するすべての整形外科医にとって,非常に有益なものとなるであろう.


原著シリーズ序文
 1994年の初めから,“Master Techniques in Orthopaedic Surgeryシリーズ”は研修や臨床を行っている者に受け入れられ,必須の存在となってきた.広範にわたる整形外科手技に関して,信頼できる情報を読者にわかりやすく図示して提供するというスタイルを採用することで,整形外科の医師を教育するうえで欠けていた部分を埋めることができた.本シリーズが多大な成功をおさめているのは,本シリーズの最初の編集者であるRoby Thompsonによるところが大きい.彼の目的は,“専門医の間で《マスター》として知られている整形外科医の好む手技について,直接詳細に知ることができるシリーズの刊行”(シリーズ前書き,Volume I)であった.成功した理由は明らかである.編集者を慎重に選んだことに加えて,題材の構成も優れている.私は個人的にレジデントと整形外科臨床医から多くのコメントをいただいている.彼らは,このシリーズが研修や治療において非常に有用であることを述べている.この構成は他に類がなく,標準的なものとなった.“何年にもわたる経験から,コツや金言を豊富に含む標準的な情報を,多くのカラー写真と図版を用いて,手術手順に従って示す”(シリーズ前書き,Volume II).
 現在,本シリーズでは,第2版となって出版されているものが10タイトルある.つまり,本シリーズで現在10の分野が成功していることになり,近い将来には,より広い範囲の整形外科分野についても扱うことを考えている.新しい分野は,手術展開と末梢神経手術である.他の分野についても積極的に検討しており,今後数年間で15タイトルに増やす予定である.
 私は本シリーズの編集責任者となることができて,光栄である.私が行う業務の意義は,このシリーズが批評に耐えてさらに成功することで確かめられる.私は,Dr. Thompsonの最初の視点とリーダーシップ,このスタイルと視点に同意したMasterシリーズの編集者や多くの執筆者たちに助けられている.最後に,Mayoの同僚らが述べているように,“患者が最も興味をもっていることが,考えなければならないこと”である.Masterシリーズの情報によって,患者を中心としたわれわれの外科的な視点を,外科医に幅広く伝えられることを希望する.
Bernard F. Morrey, M.D.
シリーズ編集者


原著序文
 アメリカの医学は変革の真っ只中にある.政府,ウォール街,医療費を負担する者,患者は,低費用と治療成績の向上を求めている.医師が常に科学的な証拠をもとに治療を行い,効果を評価するシステムを用いて結果を分析することで,よりよい医療(整形外科治療)が可能となる.コストの軽減は,保険維持機構や医療費支払い制度,管理ケアの大規模な変更によっても一部可能であろう.
 外傷は複雑な問題であり,初期治療が最終的な結果を決めることもしばしばである.迷いや間違いによって,死亡や変形という結果をきたしたり,法医学的な問題が生じたりする.自信と十分な計画,技術をもって治療にあたると,死亡率や合併症,永久的な障害,経費は大きく減少するだろう.医師による不確実で消極的,不適切な治療は,すべての患者の経過を悪化させる.従来の考えや固定手技を捨てて,新しい方法を学んでいかなければならない.
 本教科書は,われわれに対する“低費用でよい整形外科治療を”という社会からの要請に応えることを意図したものである.頻度が高く,しばしば問題を生じる46の骨折について,レジデントや臨床医に手術アプローチを提示した.正しく行われると,安全かつ効果的な治療が可能となるであろう.本教科書の第2版が,骨折治療の文献で欠くことのできないものとなることを願っている.
Donald A. Wiss, M.D.