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書籍詳細

Lippincott Williams & Wilkins 整形外科手術マスターテクニックシリーズ

手術展開のマスターテクニック診断と治療社 | 書籍詳細:手術展開のマスターテクニック

東京西徳洲会病院整形外科医長

北川 寛之(きたがわ ひろゆき) 訳

Bernard F. Morrey(バーナード・エフ・モーリー) 原著編集

初版 A4判 上製ハードカバー,全ページカラー印刷 344頁 2010年06月15日発行

ISBN9784787817495

定価:本体22,000円+税
  

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世界的に大好評であるシリーズの一冊の原著初版からの翻訳版である.本書の特長は極めて再現性の高いことで,わが国の既刊の類書にはみられない特筆すべきところである.手術展開を正確にイメージできるように記載されているため,上級医から直接指導を受けなければ覚えることができない手術であっても,非常に高いレベルまで学ぶことができる.日頃,手術の際に疑問に思っている点を明らかにし,新しい手術展開を学び,すでに行っている手技をさらに向上させるのに極めて有効で,整形外科医にとって必携の書である.

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目次

Contents 
翻訳者序文 
原著献辞 
原著シリーズ序文 
原著序文
原著謝辞 
原著執筆者一覧 
翻訳者紹介 
Figure Credits 

第1部 上  肢
 第1章 手と手関節 
  A 手関節背側アプローチ 
  B 手関節レベルでの尺骨神経への手術アプローチ 
  C 手関節と手の屈筋腱へのアプローチ 
  D 手関節の掌側アプローチ 
  E 舟状骨背橈側の展開 
 第2章 前  腕 
 第3章 肘 
 第4章 上 腕 骨 
 第5章 肩 

第2部 下  肢
 第6章 骨  盤 
 第7章 股関節と臼蓋 
 第8章 大 腿 骨 
 第9章 膝 
 第10章 脛骨と腓骨 
 第11章 足と足関節 

第3部 脊  柱
 第12章 頸  椎 
 第13章 胸  椎 
 第14章 腰  椎 
  A 腰椎前方展開 
  B 腰椎後方展開 


索  引

和文索引 
欧文索引

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序文

翻訳者序文

 日本の医師研修制度が新しくなり,整形外科医の研修も大学医局ではなく一般病院で行われるようになった.以前の医局での研修は,医局内に限定されてはいても複数の病院や上級医師からの指導が受けられ,様々な治療方法や手技を覚えることができたが,一般病院での研修は複数の治療法を学ぶのに不自由になったかもしれない.積極的に他の医師と接触する機会をもたなければ,その病院の治療法しか知らないことになりかねない.

 このMASTER TECHNIQUES IN ORTHOPAEDIC SURGERY seriesは手技を重視して書かれており,臨床に即した極めて優れた書籍である.
 手術展開について書かれた教科書は多数あるが,最小侵襲手技にふれているのはまだ少ない.最小侵襲手技自体の評価がまだ定まっていないため,これから徐々に教科書が増えていくと思われる.まだ最小侵襲手技には習熟が必要であり,今後さらに改善していくことが期待される.
 手術手技の改善はコロンブスの卵のようなところがあり,簡単なことに気づかずに従来の方法にとらわれていることも多い.他の人の手技を見たり手技書を読んだりすると,日常行っている手術でも新たな発見をすることもある.本書が読者の皆様の日常診療のブラッシュアップに少しでも助けになると,翻訳者としては望外の幸いである.

 最後に,本書を出版するにあたってお世話いただいた診断と治療社の皆様に,この場を借りて深く感謝する次第である.
2010年5月20日
東京西徳洲会病院整形外科医長 北川寛之


原著シリーズ序文

 1994年の初めから,Master Techniques in Orthopaedic Surgeryシリーズは研修や臨床を行っている者にとって標準的な教科書となってきた.本シリーズが極めて成功しているのは,本シリーズの最初の編者であるRoby Thompsonのおかげであろう.彼が序文で記したように,本シリーズは“専門医の間で‘マスター”として知られている整形外科医の好む手技について,直接詳細に知ることができる”ということを目的にしている.レジデントや整形外科臨床医から,研修や臨床でこれらの書籍が役立ったことを聞き,非常にうれしく思う.
 本シリーズが成功した鍵は,その形式にある.この形式の有用性は,他の書籍も採用していることからも明らかである.専門家が長年にわたる経験から得た金言を,標準化された形式で提供するというのが,このシリーズの本質である.豊富なカラー写真と図によって,読者は手順を追って手術を理解できる.
 Master Techniquesが成功した二つ目の鍵は,シリーズの著者らの名声と経験である.著者らは真の“マスター”であり,本書を通じて彼らの豊富な経験を共有できる.われわれは著者の皆様に非常に感謝するとともに,長年にわたって発展してきたMaster Techniquesシリーズの評判を維持してさらに高めるため,責任を負っている.われわれは第3版へと発展することを誇りに思い,本シリーズの内容が充実していくことを非常にうれしく思っている.六つの新しいタイトルがやがて出版される.われわれの仕事の広い範囲を扱うことができるようになる.われわれは,従来の形式に従ってMaster Techniquesのタイトルを増やし,著者を選定している.
 新しいタイトルの最初が,本書“Relevant Surgical Exposure"である.私は本書の編集を行えたことを名誉に思う.次の新しいタイトルは,“Essential Procedures in Pediatrics"である.その後も,“Soft Tissue Reconstruction",“Management of Peripheral Nerve Dysfunction",“Advanced Reconstructive Techniques in the Joint",と新タイトルが続き,最後に“Essential Procedures in Sports Medicine"が出版される.これで,16の実際的で有用なタイトルがそろうことになる.
 私はシリーズ編者の役割を引き受けたことを喜ばしく思う.整形外科医が専門家の手術手技を学ぶのに,本シリーズが有用であると確信している.この努力の真の意義は,本シリーズが批評に耐えてさらに成功することで確かめられる.私は,Dr. Thompsonの最初の視点とリーダーシップ,このスタイルと視点に同意したMaster Techniquesの編者や多くの著者らに助けられている.私がThe Hip第2版の序文を依頼したときにWilliam Mayoが述べた言葉が,このシリーズの最終的な目標を表している.“患者が最も注目していることこそ,考えるべきことである”.われわれは,充実したMaster Techniquesが提供する情報によって,われわれの手術チームが有している患者中心の視点が実現できると確信している.
Bernard F. Morrey MD


原著序文

 Master Techniques in Orthopaedic Surgeryの初版は1990年代中頃に出版された.現在では古くなった10のタイトルのもともとの考えは,手技に重点を置き,詳細な図解と記述を行うということである.これら10のタイトルはすべて第2版となっている.私がこのシリーズの編者となり,整形外科医が行う手術を考えて,足りない部分を埋めるようにタイトルを加えてきた.
 私は個人的に,本書を編集して執筆できたことを喜んでいる.これにはいくつかの理由がある.第一に,最も重要あるいは有用と思われる手術展開に注目する機会が得られた.これが“relevant"ということである.これは汎用的なアプローチということではない.このようなアプローチは,むずかしい症例で本当に有用な治療手段を決めるには役立たない.第二は,Master Techniqueの形式に従って記述できたことである.Master Techniqueは,明瞭な図解を用いた,鮮やかで統一された標準化したスタイルで記述している.本書では,よく普及している従来の手術展開と,新しい最小侵襲手技を組み合わせて述べられている.最も貢献してくれたのは,私の共編者であり息子であるMatthewである.彼はメディカルイラストレーターとして勤務しており,現在はMayo Clinicの整形外科レジデントである.彼のメディカルイラストレーターと整形外科医としての専門技術によって,解剖や写真,極めて詳細な解剖図を用いて,手術展開の重要な部分を表現できた.私が喜んで作成した本書が,研修中あるいは臨床に携わっている整形外科医の役に立つことを,心から願っている.われわれは,本シリーズの共通目標に常に眼を向けるように心がけている.第一線で筋骨格の問題を抱えた患者を診療しているわれわれの同僚に,実際的で有用な情報を提供することである.私は本書を編集する機会を与えられことを名誉に感じている.本書が私の整形外科同僚の皆様の助けになることを願っている.
Bernard F. Morrey MD


翻訳者紹介

氏  名 北川寛之(きたがわ ひろゆき)
現  職 東京西徳洲会病院整形外科医長
生年月日 1967年3月18日

学歴および職歴
1991年3月 旭川医科大学卒業
1995年   札幌医科大学救急集中治療部
1998年   Loyola University Department of Orthopedic Surgery and Rehabilitation 
2003年   慈泉会相澤病院整形外科
2006年   東京西徳洲会病院整形外科

専門領域
整形外科全般 特に手の外科手術

主要著書・論文など
Greenの手の外科手術(翻訳)2003年11月 診断と治療社
運動器疾患臨床ガイドブック――診断とリハビリテーションプロトコール(監訳)2005年4月 診断と治療社
整形外科手術マスターテクニックシリーズ――骨折治療のマスターテクニック(翻訳)2009年12月 診断と治療社
整形外科手術マスターテクニックシリーズ――手術展開のマスターテクニック(翻訳)2010年6月 診断と治療社(本書)
など