HOME > 書籍詳細

書籍詳細

COLOR ATLAS
産婦人科手技シリーズⅠ診断と治療社 | 書籍詳細:産婦人科手技シリーズⅠ
腹腔鏡下手術

医療法人財団順和会山王病院院長

堤 治(つつみ おさむ) 著

初版 B5判 並製 142頁 2010年05月29日発行

ISBN9784787817785

定価:本体8,500円+税
  

立ち読み機能は、ただ今準備中です  


技術の習得が求められる産婦人科における腹腔鏡下手術を美麗なイラストや写真でわかりやすく解説.手術手技のノウハウを凝縮した産婦人科医の必携の書.

関連書籍

ページの先頭へ戻る

目次

はじめに
1 腹腔へのアプローチ
2 視野の確保
3 基本手技①
4 基本手技②
5 卵巣囊胞
6 子宮筋腫核出術①―LM
7 子宮筋腫核出術②―LAM
8 子宮全摘術
9 異所性(子宮外)妊娠
10 不妊症と内視鏡
11 性分化異常への応用
12 悪性腫瘍への応用
文献一覧
腹腔鏡下手術のトレーニング
インフォームド・コンセント
婦人科腹腔鏡下手術の術前・術後
Q&Aで学ぶ腹腔鏡下手術のポイント
腹腔鏡下手術の関連機器等の主な取り扱い会社一覧
平成22年度社会保険診療報酬改定一覧
索引
編著者,執筆協力者紹介
おわりに

技術認定へのアドバイス
 ①手術ビデオの審査基準は?
 ②視野の確保に関する審査基準
 ③切開・切断・止血に関する項目の審査基準
 ④縫合・剝離に関する項目の審査基準
 ⑤卵巣囊胞の摘出に関する項目の審査基準
 ⑥筋腫核出術に関する審査基準
 ⑦LMとLAM
 ⑧腹腔鏡を用いた子宮全摘術
 ⑨異所性(子宮外)妊娠手術に関する項目の審査基準
 ⑩子宮鏡下手術の審査基準

COLUMN
 トロカールの挿入─どれがどうしていけないか?
 ワンポート腹腔鏡
 カメレオン─必要は発明の母
 弘法筆を選ぶ
 患者さんの痛みを知る

ページの先頭へ戻る

序文

はじめに

医学の世界も日進月歩であるが,外科領域における近年の目覚ましい進歩といえば,内視鏡下手術の発展であろう.患者に対する侵襲性minimally invasive surgeryは様々な領域で外科手術のあり方に変革をもたらしている.婦人科領域においても,腹腔鏡,子宮鏡,卵管鏡と内視鏡下手術の応用が進み,ほとんどすべての良性疾患の手術療法は開腹を回避することが可能になった.さらに諸外国では実施され成果が報告されている子宮癌や卵巣癌などの婦人科悪性腫瘍の治療にもその応用が期待されている.
内視鏡下手術では,開腹を回避しレーザーや特殊機器なども駆使し患者に対する侵襲は軽減できる.反面,術者にとっては三次元の臓器を二次元のモニター上に投影して手技を実施し,特殊な機器や機具の利用も不可欠である.したがって技術の修得,向上には一般手術と同様あるいはそれ以上の教育とトレーニングが必要になる.
本手術手技シリーズでは,腹腔鏡下手術を主に,これから手術を始める入門者にもわかりやすく図解を中心に解説した.長年医育機関で初心者への指導をしてきた経験から,腹腔へのアプローチや視野の確保,基本手技は本書に従って実施いただけば,安全な手術を開始できると確信している.卵巣囊胞や子宮筋腫核出手術,子宮全摘手術など日常実施する頻度の高い術式は,基本的な術式の記述にとどまらず,いわゆる‘コツ’も開陳した.安全確実な手術を実施することは,日本産科婦人科内視鏡学会の技術認定制度にも通じることはいうまでもない.本書は「技術認定へのアドバイス」を含めて,技術認定医をめざす皆様にもおおいに役立つものである.さらに技術認定医の諸兄姉あるいは技術審査員の皆様にも後輩の指導や審査の基準確認などに利用いただければ望外の幸せである.
産科婦人科という診療科は昨今様々な問題に直面し,将来を危惧する声も聞く.しかし元来産科婦人科はやりがいがある科であり,学問的にも興味深いものではある.そのサブスペシャリティのなかでも内視鏡は魅力的であり,将来への明るい展望の一つといえよう.内視鏡下手術は,近い将来産科婦人科医の必修技術になることも予測される.本書では手技のみならず,トレーニングやインフォームド・コンセントにも言及し,医師と患者の強固な信頼関係のもと,安全かつ確実な腹腔鏡下手術の普及に役立つことを最大の眼目とした.また,Q&Aやコラムも楽しく学ぶために工夫したつもりである.

堤 治