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書籍詳細

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頸動脈エコー法テクニカルガイド診断と治療社 | 書籍詳細:頸動脈エコー法テクニカルガイド

広島市民病院脳神経外科部長

西野 繁樹(にしの しげき) 著

広島市民病院臨床検査部副技師長

飯伏 義弘(いぶし よしひろ) 著

初版 A5判 並製 106頁 2011年06月15日発行

ISBN9784787818959

定価:4,180円(本体価格3,800円+税)

高血圧,高脂血症,糖尿病などのいわゆる生活習慣病が増加しつつある現在,これらの疾患に導かれる動脈硬化を早期に発見し治療するために,頸動脈エコー検査の重要性は日に日に高まっている.ご高評をいただいた「頸動脈エコー法マスターガイド」をより読みやすく,よりわかりやすくリニューアルしつつ,内容をアップデートした.各項目の重要事項を「メモ」として冒頭にまとめ,知識の整理役立つよう工夫した.

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目次

I 基礎編
1.頸動脈エコーの基本
A. はじめに 
B. 解 剖 
C. 断層法の基本 
D. ドプラ法の基本(doppler)
E. アーチファクト(artifact) 
2.検査の基本
A. 断層法の表示  
B. 体 位  
C. 基本断面とドプラ波形 

II 臨床編
3.検査の実際
A. 評価方法  
B. 内膜中膜複合体厚(IMT:Intima-Media Thickness)計測  
C. プラーク(plaque) 
D. 血管径の計測  
E. 狭 窄  
F. ドプラ法による血流の評価  
G. stiffness parameter β  
H. その他の検査  
4.症例検討

索 引

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序文

本書は,脳血管障害を扱う神経内科医や脳神経外科医のみならず,一般内科医師,検査技師など頸動脈エコー検査に関わるすべての人のために企画されたものである.頸動脈エコー検査・診断は,高血圧,高脂血症,糖尿病などのいわゆる生活習慣病が増加しつつある現在,これらの疾患に導かれる動脈硬化を早期に発見し治療するために,その重要性は日に日に高まっている.今をさかのぼること6年,「頸動脈エコー法マスターガイド」として産声を上げた本書であるが,特に超音波検査に詳しくない方でも容易に理解できるようにとの思いで,図や写真を多用した.その甲斐あってか,ある程度のご評価をいただき改訂版を発行することができた.身に余る光栄というべきである.
そして今回,新シリーズとして再スタートをきることになった.基本的な編集方針は変えず,内容をアップデートすることと,より読みやすく,よりわかりやすくをモットーに紙面を刷新した.また,「メモ」として,その項目における重要事項を冒頭にまとめた.知識の整理に役立てていただければと思う.「I.基礎編」では,特に検査時の注意点やコツをコンパクトにまとめた.そして「II.臨床編」では,実際の画像の読み方やレポートのポイントを解説した上で,検討症例を21例提示し,脳神経疾患で実施される脳血管撮影,X線CT,MRI,SPECTなど各種診断画像を頸動脈エコー検査画像と対比させながら,臨床症状との関連などをまとめてある.
執筆するにあたり,広島市立広島市民病院脳神経外科医師,臨床検査技師のみなさんには多くのご支援とお励ましをいただいた.また,県立広島病院臨床検査部の吉田尚康先生には貴重なエコー画像をご提供いただいた.ここに尊名を記し心よりお礼申し上げる.

2011年5月
著者