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書籍詳細

脳血管内治療の進歩2013診断と治療社 | 書籍詳細:脳血管内治療の進歩2013
脳血管内治療―技術と知識の再確認~脳血管内治療ブラッシュアップセミナー2012~

神戸市立医療センター中央市民病院脳神経外科部長

坂井 信幸(さかい のぶゆき) 編集

東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科血管内治療学分野臨床教授

瓢子 敏夫(ひょうご としお) 編集

虎の門病院脳神経血管内治療科部長

松丸 祐司(まつまる ゆうじ) 編集

名古屋大学大学院医学系研究科脳神経病態制御学准教授

宮地 茂(みやち しげる) 編集

岐阜大学大学院医学系研究科脳神経外科学分野臨床教授

吉村 紳一(よしむら しんいち) 編集

初版 B5判 並製 170頁 2012年11月20日発行

ISBN9784787819901

定価:本体4,800円+税
  

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脳血管内治療の普及とレベルアップを目的に開催される「脳血管内治療ブラッシュアップセミナー」の演題をまとめたイヤーブックの第3号.エキスパートのテクニック満載のセミナー演題に加え,脳血管内治療に関連する内科疾患や抗血小板療法など,この分野の医師にとって必須の知識を解説したコーナーもあり,盛りだくさんの内容である.

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目次

序 文 坂井信幸・他
執筆者一覧

脳血管内治療ブラッシュアップセミナー2012
I CAS,よりよい結果を求めて
①プロキシマルプロテクションの目的と方法,基本事項の確認  /津本智幸
 1 はじめに  
 2 プロキシマルプロテクションの目的  
 3 プロキシマルプロテクションの方法 
 4 プロキシマルプロテクションの臨床成績  
②ステントの使い分け,実際の症例から  /泉 孝嗣 
 1 はじめに  
 2 代表症例 
 3 まとめ  
③CASの治療成績の再検証  /石橋敏寛
 1 はじめに 
 2 術者の習熟度・技量の観点からみた治療成績 
 3 患者背景の危険度による検討:高危険群患者の自然経過 
 4 年齢による治療成績 
 5 この数年間の傾向:治療件数は年次的に増え,治療成績は向上している 
 6 ガイドラインについて 
 7 まとめ 

II 脳動脈瘤塞栓術,よりよい結果を求めて
 脳底動脈分岐部動脈瘤のコイル塞栓術
①─部位ごとにみたコイル塞栓術の戦略─  /石井 暁
 1 はじめに 
 2 アクセスルート 
 3 Pcomの発達の有無 
 4 BA bifからの視床穿通枝の有無 
 5 正面像と側面像での瘤のprojection 
 6 アシストテクニック 
 7 まとめ 
②Targetデタッチャブルコイル使用上のtips  /長島 久 
 1 Targetデタッチャブルコイルにおける変更点 
 2 360形状コイルの動脈瘤内での挙動の特徴  
 3 デリバリーワイヤー電極部分破損時のトラブルシューティング
③不整形動脈瘤に対するコイル塞栓術  /佐藤 徹
 1 はじめに 
 2 代表的なテクニック 
 3 使用するコイルの選択 
 4 症 例 
 5 おわりに 
④Enterprise assist塞栓術の基本  /近藤竜史・他
 1 Enterprise VRDとデリバリーシステムの構造 
 2 Enterpriseの適応
 3 手技の実際
 4 抗血小板療法
⑤破裂解離性椎骨動脈瘤塞栓術の基本  /片岡丈人
 1 はじめに 
 2 解離性動脈瘤の治療方針決定のポイント
 3 塞栓部位 
 4 テクニックについて 
 5 コイルの選択 
 6 対側椎骨動脈造影について 
 7 筆者の施設での治療結果
 8 まとめ 
⑥穿通枝を読む  /田中美千裕
 1 はじめに 
 2 Acom周囲での重要穿通枝
 3 basilar topでの穿通枝 
 4 椎骨脳底動脈吻合部における穿通枝 
 5 まとめ 

III 脳動脈瘤塞栓術,もう一度基本から  
①アクセス・ガイディングシステム  /藤中俊之 
 1 はじめに 
 2 術前評価 
 3 血管穿刺・シースイントロデューサー留置 
 4 ガイディングカテーテルの選択
 5 ガイディングカテーテルの誘導(基本手技と応用手技) 
 6 アクセス・ガイディングカテーテルによる合併症と対策  
②マイクロカテーテル ─選び方・シェイピング・誘導─  /杉生憲志 
 1 マイクロカテーテルの種類 
 2 マイクロカテーテルの選択  
 3 マイクロカテーテルのシェイピング 
 4 マイクロカテーテルの誘導 
③working angle,framing coil  /江面正幸
 1 working angle 
 2 framing coil 
④packing&finishing coil  /大石英則
 1 はじめに  
 2 理想的なpackingとfinishing 
 3 packing coilに求められる資質 
 4 finishing coilに求められる資質
 5 コイル形状
 6 プライマリーコイルの太さ 
 7 塞栓テクニックによるコイルの使い分け   
⑤ダブルカテーテルとバルーンアシスト  /広畑 優 
 1 ダブルカテーテルテクニック 
 2 バルーンネックリモデリング 
⑥動脈瘤塞栓術/ステント支援塞栓術  /今村博敏・他 
 1 はじめに 
 2 虚血性合併症  
 3 治療成績 
 4 おわりに 
⑦脳動脈瘤コイル塞栓術のトラブルシューティング  /石井 暁
 1 はじめに 
 2 動脈瘤破裂 
 3 血栓症 
 4 コイルのアンラベル  
 5 離脱したコイルのmigration/protrusion  
 6 血管損傷 
 7 ガイディングカテーテルのトラブル  
 8 アシストバルーンのトラブル 
 9 まとめ 
⑧頭蓋内デバイスのエクスチェンジの極意  /滝川知司・他 
 1 デバイスのエクスチェンジ
 2 頭蓋内デバイスのエクスチェンジの方法 
 3 頭蓋内デバイスのエクスチェンジのTips 1 
 4 頭蓋内デバイスのエクスチェンジのTips 2 
 5 頭蓋内デバイスのエクスチェンジのTips 3 
 6 頭蓋内デバイスのエクスチェンジのTips 4  
⑨脳動脈瘤に対する脳血管内治療の現状と今後
 ─私はこう考える─  /村山雄一・他
 1 はじめに 
 2 ステント併用治療の今後  
 3 画像技術の進歩
 4 血流動態を検討した治療 
 5 まとめ 
⑩脳動脈瘤塞栓術の今後  /新見康成
 1 はじめに  
 2 血管撮影装置 
 3 アクセスデバイス 
 4 治療デバイス 
 5 塞栓術の今後 
 6 まとめ 

IV 血栓回収療法の実際  
①mechanical thrombectomy文献レビュー  /早川幹人 
 1 はじめに
 2 Merci retriever
 3 Penumbra system
 4 stent retriever  
 5 おわりに
  
実践に役立つ! 知識のコーナー
●脳血管内治療成功のカギをにぎる 抗血小板療法マスター講座  /榎本由貴子
テーマ 周術期抗血小板療法,どう評価し,どう使うか?
 抗血小板療法の薬剤効果評価方法 
 血小板機能検査はどこまで周術期合併症を予測できるか?  
 実際はどのように使うか?   
●知っておきたい内科の知識  
Thema 1 動脈硬化性疾患と脳血管障害  /西村明洋 
 はじめに
 動脈硬化性疾患における脂質異常症診療の意義
 脳卒中全般と脂質異常症の関連
 脳卒中予防に対する脂質異常症治療とエビデンス 
 出血性脳卒中とTCとの負の相関 
 頚動脈狭窄症と脂質異常症 
 頭蓋内動脈狭窄症と脂質異常症
 くも膜下出血,脳動脈瘤と脂質異常症  
 『動脈硬化性疾患予防ガイドライン』2012年版改訂のポイント 
 実臨床におけるLDL-C目標値の設定手順  
Thema 2 脳血管内治療と血圧管理  /平松里佳子 
 高血圧治療ガイドライン 
 高血圧治療に使用する薬剤
 脳梗塞急性期の血圧管理 
 急性期脳出血,くも膜下出血の血圧管理 
 慢性期脳梗塞における血圧管理 
 脳血管内治療における血圧管理(特にCKD症例において) 

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序文

序 文
 脳血管内治療ブラッシュアップセミナー(Brushup Seminar of NeuroEndovascular Therapy:BSNET)は,脳血管内治療技術と機器研究会が運営する脳血管内治療の最新情報の提供と教育を目的としたセミナーで,2010年にそれまで代表幹事が運営してきた3つのセミナーをまとめて発足しました.2012年は,Asian Australasian Federation of Interventional and Therapeutic Neuroradiologyの学術集会(宮地 茂会長)とともに名古屋国際会議場で開催しました.多くの参会者を得て盛会裏に終えることができましたが,これまで同様,BSNETで行われたレクチャーの内容に加筆訂正した原稿を中心として『脳血管内治療の進歩』としてお届けすることになりました.まず,執筆者各位に厚く御礼申し上げます.
 この『脳血管内治療の進歩2013』には,BSNET2012で取り上げたテーマ「技術と知識の再確認」に沿って行われた講演がまず収められています.第I部は頚動脈ステント留置術のよりよい結果を求めて,何を考えているのか,現状はどうなのかが解説されています.第II部では,脳動脈瘤塞栓術のよりよい結果を求めて,何に注意しているのか,そのコツは何かがまとめられています.そして第III部は,例年通り基本から応用までをしっかり勉強するセミナーの中心企画ですが,2012年は「脳動脈瘤塞栓術,もう一度基本から」と題しました.これから脳血管内治療に積極的に取り組もうとされる先生はもちろんのこと,すでに経験を積まれた先生方にも大いに参考になる企画となりました.兵頭明夫先生の極意,村山雄一先生と新見康成先生の今後の展望も大変勉強になりました.また,早川幹人先生の血栓回収療法のレビュー,これまで連載してきた「抗血小板療法マスター講座」「知っておきたい内科の知識」を引き続きお届けすることができ,これらも先生方のお役に立つことを確信しています.
 このイヤーブックが脳血管内治療の発展に少しでも貢献できることを願っています.すべての関係各位に厚く御礼を申し上げます.

2012年10月
脳血管内治療ブラッシュアップセミナー 代表幹事
坂井信幸,瓢子敏夫,宮地 茂