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書籍詳細

骨関節画像診断入門 第4版診断と治療社 | 書籍詳細:骨関節画像診断入門 第4版 電子書籍付書籍

広島大学病院放射線診断科教授

粟井 和夫 (あわい かずお) 監訳

株式会社エムネス

西岡 康二 (にしおか こうじ) 翻訳

広島大学病院放射線診断科

飯田 慎 (いいだ まこと) 翻訳

広島大学病院放射線診断科

末岡 敬浩 (すえおか たかひろ) 翻訳

広島大学病院放射線診断科

赤木 元紀(あかぎ もとのり) 翻訳

第4版 B5判 並製 260頁 2017年04月01日発行

ISBN9784787822871

定価:6,600円(本体価格6,000円+税)
  

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1995年の初版発行から,骨関節画像診断といえばみんなこの本で学んできました.実際に必要な生きた知識を厳選してわかりやすく解説してきた本書が,第3版以来10年ぶりの改訂で,さらに充実.放射線科医や整形外科医はもとより,開業医や研修医など骨・関節の画像診断に携わる全ての方々の役に立つ1冊です. 本書の原著と日本語版も電子書籍で読むことができますので,いつでもどこでもスマホ,PCなどの端末でご活用ください.

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目次

1 不必要な検査
   Unnecessary Examinations
2 良性溶骨性病変
   Benign Lytic Lesions
3 悪性骨腫瘍
   Malignant Bone Tumors
4 “DON'T TOUCH” LESIONS
   “Don't Touch” Lesions
5 外 傷
   Trauma
6 関節炎
   Arthritis
7 代謝性骨疾患
   Metabolic Bone Disease
8 その他の稀な疾患
   Miscellaneous Conditions
9 膝関節のMR
   MR Imaging of the Knee
10 肩関節のMR
   MR Imaging of the Shoulder
11 腰椎─椎間板疾患と脊柱管狭窄
   Lumbar Spine: Disc Disease and Stenosis
12 足部と足関節のMR
   MR Imaging of the Foot and Ankle
13 その他の領域のMR
   Miscellaneus MR Imaging
付録
  鑑別診断リスト
   Differential Diagnosis

索引

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序文

監訳者まえがき

 筆者と医局の先輩である西岡の2人で,本書の日本版第1版を翻訳し出版したのは1992年なので,かれこれ25年にわたり本書の翻訳に携わってきた。この25年で,わが国の骨軟部画像診断の状況も随分変わってきた。以前は単純X線写真を中心に診断をしていたのが,現在ではMRが主たる診断モダリティーとなった。また,年1回開催される日本骨軟部放射線診断研究会が活況ぶりを示している通り,この領域に興味を持つ放射線診断医も増えてきている。そもそも,筆者らが本書の翻訳を思い立ったのは,当時,骨軟部画像診断のよい入門書がなく,本書を気軽に日本語で読むことができれば,多くの若手放射線科医に役立つだろうと思ったからである。現在では「骨軟部疾患の画像診断(秀潤社)」,「関節のMRI(MEDSI)」などの優れた日本語の教科書も数多く出版されており,昔と比較すると骨軟部画像診断も格段に勉強しやすくなっている。そのような状況で,あえて第4版を訳出したのは,本書の入門書としての価値は未だ損なわれていないと考えたからである。診断に本当に役立つ所見のみを明確に記載するという原著者の姿勢は第1版から一貫しており,初心者は本書を通読することにより骨軟部画像診断の概略を過不足なくつかむことができることと思う。本書を足がかりにして,より詳しい教科書に進むことにより効率的に骨軟部画像診断を学ぶことができよう。
 この第4版では,第3版までの監訳をしていただいた伊藤勝陽先生(広島大学名誉教授)が退任されたのに伴い,筆者(粟井)が全体の監修をさせていただいたほか,一部の訳者を筆者の研究室の若手に交代した。新しい版も,骨軟部画像診断の初心者に役立つものと確信している。
 最後に,第1版から変わらず本翻訳書の上梓のために尽力してくださった日本版編集スタッフのみなさんに深謝いたします。

2017年1月
粟井和夫


著者まえがき

 4版の内容は第3版とあまり変わっていない(実際,骨折を説明するのにどれだけのやり方があるだろうか?)が,過去35年間の骨軟部領域を専門とする放射線診断医としての著者の経験をもとに,若干の推敲や修正を加えた。ただし,MRを扱う章では,進歩著しい領域でもあるので,かなりの改訂になってしまった。
 親しみやすいカジュアルなスタイルで記述するという方針は,第4版でも継続している。初版を出版するときには,まじめなトピックスをあまりに軽々しく扱っていると同僚や先輩たちに批判されるのではないかと,著者は内心ヒヤヒヤものだった。ところが驚いたことに,初版は大変好評でみんなが好いと言ってくれた。本書の記載が不真面目だと考えた読者も実際には多かったと思うが,初版以来25年たった今では,著者はこのような批判をまったく気にしていない。事実,本書の記載は気楽なスタイルであるし,著者自身それを目指して書いているのだから!それは,著者が骨軟部画像診断を軽んじているからではなくて,初学者がこの領域をもっと気楽に学べるようにと思って,選んだのがこういうスタイルだったというだけのことなのだ。
 いったん物事の基礎が習得できたなら,何かのトピックをより深く掘り下げることもできるようになる。骨軟部画像診断の難しさばかりに紙面を割いている他の教科書の真似をしても始まらないのだ。これから骨関節画像診断を学ぶ人たちに声を大にして言いたい。まずは,この本を使ってみて!そして,楽しく学ぶことの素晴らしさをつかみ取ってもらいたい。本書では,習得が難しいトピックスについても意図的に短く簡潔に記載している。マーク・トゥエイン曰く,“ボクにもっと時間があれば,もっと短い本が書けたでしょうね”ってね。
 では,Enjoy it

Clyde A. Helms