3年ごとに改訂される「小児薬用量」の最新版.本書は,白衣に入るポケットサイズで成人量と小児量を並べてみることができる見開きの構成を取っているので,臨床の現場ですぐに参照できるようになっています.今回の改訂では,新規医薬品を加え,大幅にページ数を増加しました.また,糖尿病薬を独立させ,目的とした薬剤へアプローチしやすいようにしました.小児医療に関わる医師・薬剤師に使い込んでほしいポケットブックです.
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目次
執筆者一覧
序
凡例
体重(kg),体表面積(m2),および用量(成人量に対する%)の関係
1.抗菌薬 鹿間芳明
2.抗ウイルス薬 宮田一平
3.抗真菌薬 宮田一平
4.抗結核薬 宮田一平
5.駆虫薬 宮田一平
6.抗ヒスタミン薬 野村 滋
7.鎮咳去痰薬 野村 滋
8.解熱薬 柳澤敦広
9.健胃消化薬 柳澤敦広
10.止痢・整腸薬 神田祥一郎
11.下剤・浣腸薬 神田祥一郎
12.鎮吐薬 神田祥一郎
13.消化性潰瘍薬 藤代 準
14.肝胆膵疾患用薬 藤代 準
15.気管支喘息治療薬 成田雅美
16.抗アレルギー薬 成田雅美
17.リウマチ・膠原病薬 安戸裕貴
18.免疫抑制薬 安戸裕貴
19.免疫グロブリン 安戸裕貴
20.強心薬 林 泰佑
21.抗不整脈薬 林 泰佑
22.昇圧薬 林 泰佑
23.降圧薬 平田陽一郎
24.血管拡張薬 平田陽一郎
25.利尿薬 杉村洋子
26.その他の心臓脈管薬 杉村洋子
27.呼吸促進薬 松井彦郎
28.救急蘇生薬 松井彦郎
29.抗血栓薬 康 勝好
30.止血薬 康 勝好
31.造血薬 康 勝好
32.鎮静催眠薬 岩崎博之
33.抗てんかん薬 佐藤敦志
34.自律神経薬 佐藤敦志
35.中枢神経興奮薬・抗うつ薬など 佐藤敦志
36.抗精神病薬・精神安定薬 佐藤敦志
37.脳循環代謝改善薬・神経疾患治療薬 佐藤敦志
38.鎮痛薬 蜷川 純
39.麻酔薬 蜷川 純
40.筋弛緩薬 蜷川 純
41.糖尿病薬 髙橋千恵
42.ホルモン薬(1)(ペプチドホルモンなど) 髙橋千恵
43.ホルモン薬(2)(ステロイドホルモンなど) 伊藤純子
44.解毒薬・代謝系薬 加藤元博
45.抗腫瘍薬 加藤元博
46.新生児用薬 西村 力
47.ビタミン 五石圭司
48.輸液用電解質液(電解質補正薬を含む) 張田 豊
49.内服用電解質薬 張田 豊
50.高カロリー輸液 張田 豊
51.腹膜透析液 三浦健一郎
52.漢方薬 生井良幸
53.トローチなど口腔用薬 生井良幸
54.坐剤 生井良幸
55.耳鼻咽喉科用薬 井上剛志,守本倫子
56.眼科用薬 内田研一
57.軟膏・クリーム・外用薬 中村晃一郎
58.造影剤 堤 義之
59.負荷試験用薬 田中裕之
60.特殊ミルク 岩崎博之
61.ワクチン 清水彰彦
索引
小児のALS 進藤考洋(前見返し)
年齢別体重平均値/小児への薬の飲ませ方 木津純子(前見返し)
元素の周期表(後見返し)
緊急薬早見表 進藤考洋(後見返し)
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序文
本書が最初に出版されたのが1964年ですので,版を重ねながら半世紀以上に渡り,本書を小児医療にかかわる現場でご利用続けていただいてきていることになります.新規の医薬品の開発が日々進んでおりますので,それに合わせて最新の医療を反映できるように本書も改訂をさせていただきました.
本書の特徴は,このポケットサイズと見やすくまとめた表形式であるかと思います.私自身の長年の小児科医としての診療の際には,本書を必ず白衣のポケットに入れて,いつでも参照できるようにして参りました.処方する際などに,さっと取り出して参照したり確認したりする癖は,今でも変わりません.ですのでハンディで見やすいということを大事にして編集をさせていただきました.第7版より,救急医薬品などは表紙裏にまとめて記載をさせていただき,急ぎ確認する場合にもご利用しやすいようにさせていただいております.また適宜,メモを書き込んでいただけるようなページや余白もとるようにしておりますので,ご利用される皆様が,使いやすいようにご利用いただければ幸いです.
医療では当然のことですが医療安全の重視が求められております.本書の執筆に際しましても,各分担の先生方には,その観点を注意をしながら作業をしていただきました.ただ,添付文書に盛り込まれているすべての副作用や使用時の注意事項を本書のサイズに盛り込むことはできませんので,適宜,添付文書の記載も参照をいただくようにお願いいたします.
今回の改訂でも,木津純子先生には薬学の専門的お立場から編集をしていただき,心より感謝申し上げます.
本書が引き続き,多くの皆様にご利用いただき,小児医療に貢献することができれば幸いです.
2021年2月
岡 明