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脳血管内治療の進歩-ブラッシュアップセミナー2021 電子版 診断と治療社 | 電子メディア | 電子書籍 | 電子書籍詳細:脳血管内治療の進歩-ブラッシュアップセミナー2021 電子版
硬膜動静脈瘻・再開通療法update2021

電子書籍

神戸市立医療センター中央市民病院脳神経外科部長

坂井 信幸( さかい のぶゆき)  編集

国立病院機構仙台医療センター臨床研究部長

江面 正幸(えづら まさゆき) 編集

筑波大学脳神経外科脳卒中予防治療学講座教授

松丸 祐司(まつまる ゆうじ) 編集

愛知医科大学脳神経外科主任教授

宮地 茂(みやち しげる) 編集

兵庫医科大学脳神経外科学講座主任教授

吉村 紳一 (よしむら しんいち ) 編集

2022年06月13日リリース

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6,600円(税込)

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脳血管内治療の普及とレベルアップを目的に開催される「脳血管内治療ブラッシュアップセミナー2021」の演題をまとめたイヤーブック.エキスパートの基本技術から応用テクニック満載のセミナー演題に加え,実臨床に山積する課題をテーマにをとりあげた充実の内容.今版では,硬膜動静脈瘻と再開通療法の最新情報およびディベート2項目,アンケートなど を盛り込みました.最新のデバイスと治療技術を知るための定番書籍です.

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目次

序 文 坂井信幸・他
執筆者一覧

脳血管内治療ブラッシュアップセミナー2021
I 硬膜動静脈瘻update2021
 1 静脈洞をバルーンで温存したdAVFの根治的経動脈塞栓術/津本智幸
  1 はじめに
  2 適応
  3 静脈洞閉塞用バルーン
  4 手技のポイント
  5 代表症例
 2 硬膜動静脈瘻頚動脈的塞栓術における疑似枝払いの有用性
   ―multiple balloonによる分枝閉塞下でのOnyx injection
    /坂本 誠,宇野哲史,中島定男,黒崎雅道,吉岡裕樹
  1 はじめに
  2 Multiple balloon techniqueの実際
  3 dAVFのTAEのポイント
 3 dAVF に対するOnyx TAEにおけるバルーンカテーテル活用法/長谷川 仁
  1 はじめに
  2 Onyx TAEに必要なカテーテルシステム
  3 バルーンカテーテルからのOnyx TAE
  4 Tenporary Balloon Occlusion法(バルーンカテーテルによる一時遮断)
  5 バルーンカテーテルによる静脈洞プロテクション
  6 番外編:バルーンカテーテルによる静脈洞PTA
  7 おわりに
 4 Onyx TAEにおけるバルーンを用いたフローコントロールの有用性/鶴田和太郎
  1 はじめに
  2 硬膜動静脈瘻における液体塞栓物質の挙動
  3 動脈側でのフローコントロール
  4 静脈側でのフローコントロール
  5 おわりに
 5 Onyx TAE時のsinus balloon―SHOURYUとSterlingの使い分け/秋岡直樹,桑山直也
  1 はじめに
  2 静脈洞保護に用いるバルーンの選択
  3 おわりに
 6 Onyxの挙動と注意点/金子直樹
  1 はじめに
  2 Onyxとは
  3 Onyxの挙動
  4 体積の縮小
  5 X線不透過性の変化
  6 その他の注意点
  7 おわりに
 7 効果的なTAE を行うための一工夫:エピネフリン入りキシロカインの有用性について/中村 元
  1 はじめに
  2 皮膚から骨を貫通する流入血管(transosseous branch)の問題点
  3 Transosseous branchに対するE入りキシロ皮下注射法
  4 E入りキシロの使い方(応用編)
  5 まとめ
 8 早くて確実,しっかりサポート,両側IJV穿刺での病変部アプローチ/佐藤 徹
  1 はじめに
  2 方法
  3 考察
  4 結語
 9 Non-sinus type dAVFに対するtransvenous retrograde Onyx injection/寺田友昭,藤本剛士
  1 はじめに
  2 症例提示
 10 CCF患者の脳神経外科への早期受信を目指して―眼科医・内科医への啓蒙と医療連携の構築―/岐浦禎展
  1 はじめに
  2 本疾患の啓蒙と資料連携の構築の取り組みについて
  3 取り組み前後の変化
  4 まとめ
 11 dAVFの緊急治療―Onyxの使えないアウェイ病院での戦略―/杉生憲志,木村 颯,平松匡文
  1 はじめに
  2 アウェイ治療で考慮すべき事項
  3 アウェイ病院での治療戦略
  4 症例提示
  5 結語
 12 脳硬膜動静脈瘻に対するOnyx TAE の合併症対策/滝川知司
  1 はじめに
  2 合併症回避のための治療適応部位
  3 合併症回避のための術前検討
  4 合併症回避のためのセッティング
  5 手技中の合併症対策
 13 硬膜動静脈瘻の治療で再確認が必要な血管解剖のポイント/キッティポン スイーワッタナクン
  1 はじめに
  2 MMAから塞栓する際に注意すべきポイント
  3 OAから塞栓する際に注意すべきポイント
  4 その他関連する注意が必要な硬膜の領域
  5 おわりに
 14 硬膜動静脈瘻の微小解剖解析における高解像度cone beam CTの有用性/田中美千裕
  1 はじめに
  2 Imaging technique
  3 CBCT撮像の技術的側面とテクニック
  4 症例提示
  5 考察
  6 まとめ
 15 テント部硬膜動静脈瘻の治療戦略とそのピットフォール/榎本由貴子
  1 はじめに
  2 発生
  3 Tentorial dAVFの分類
  4  Tentorial dAVFの治療戦略
 16 Onyx で根治を目指す前頭蓋底硬膜動静脈瘻/木村尚人
  1 はじめに
  2 前頭蓋底硬膜動静脈瘻の疫学
  3 静脈の解剖
  4 治療の実際
  5 おわりに
 17 ACC 部dAVF におけるtarget embolization/泉 孝嗣
  1 はじめに
  2 症例提示
  3 おわりに
 18 下錐体静脈洞からの進入が難しい時~プランBとプランC~/大島共貴
  1 はじめに
  2 プランB:上錐体静脈洞アプローチ
  3 プランC:顔面静脈-上眼静脈アプローチ
  4 考察
  5 まとめ
 19 海綿静脈洞部硬膜動静脈瘻の治療の歴史/庄島正明,根本 繁
  1 外傷性とは異なるCCFの認識
  2 CCFに対する経動脈的塞栓術
  3 CCFに対する経静脈的塞栓術
  4 経静脈的塞栓術のさらなる進化
 20 CS dAVFに対する経静脈的塞栓術-病期に基づいた治療戦略/佐藤健一,松本康史
  1 はじめに
  2 血管構築の評価
  3 病期に基づいた治療戦略
  4 おわりに
 21 海綿静脈洞部,硬膜動静脈瘻両側病変への対応/石橋敏寛,野田昌幸
  1 はじめに
  2 症例提示
  3 本症例の考察
  4 両側海面静脈洞部硬膜動静脈瘻,近年の報告
 22 上矢状静脈洞部硬膜動静脈瘻に対する治療戦略/佐藤慎祐,新見康成
  1 はじめに
  2 治療方針,治療方法
 23 Falcotentorial dAVF の血管内治療/増尾 修
  1 はじめに
  2 症例提示
  3 まとめ
  4 おわりに

II 再開通療法 update2021
 1 急性期血行再建術における治療開始時の機器選択/太田剛史
  1 はじめに
  2 Stent retriever
  3 Aspilation catheter
  4 Combined technique
  5 おわりに
 2 ATBI症例への対応,時間経過での対応/竹内昌孝
  1 はじめに
  2 ATBI急性閉塞への対応
  3 症例提示
  4 ATBI症例への新たな試み
  5 時間での対応
  6 おわりに
 3 ガイディングカテーテル内径より大きく硬い塞栓子の回収術/今井啓輔,山田丈弘
  1 はじめに
  2 GEDRの診断基準と頻度,成因
  3 GEDR除去の方法
  4 おわりに
 4 MeVO(M2閉塞など)に対する再開通療法/山上 宏
  1 はじめに
  2 頻度と治療成績
  3 治療適応
  4 治療手技とデバイス
  5 合併症
  6 おわりに
 5 悪性腫瘍関連脳梗塞に対する血栓回収療法/早川幹人
  1 活動性悪性腫瘍に合併する脳梗塞の病態
  2 悪性腫瘍「合併」脳梗塞に対する血管内再開通療法の有効性
  3 悪性腫瘍「関連」脳梗塞に対する血管内再開通療法の治療戦略
  4 悪性腫瘍「関連」脳梗塞の術前診断
  5 再開通療法施行後の再発予防
 6 椎骨脳底動脈閉塞に対する血栓回収療法/太田貴裕
  1 はじめに
  2 BA閉塞例に対する血栓回収療法における注意点
  3 治療前の判断
  4 アプローチ
  5 デバイス
  6 病型
  7 症例提示

ラウンドテーブルディスカッション
ディベート 私はこうする
 (1)5~10mmの内頚動脈傍前床突起部動脈瘤(ICA paraclinoid AN)の治療方針
 (2)Distal balloon protection なしで行うCAS

特別企画
 脳血管内治療専門医は今どう感じているのか?-アンケート結果と解析/宮地 茂
  1 はじめに
  2 方法
  3 回答者プロフィール
  4 結果
  5 まとめ

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序文

 脳血管内治療ブラッシュアップセミナー(Brushup Seminar of Neuroendovascular Therapy:BSNET)は,脳血管内治療技術と機器研究会が運営する脳血管内治療の最新情報の提供と教育を目的としたセミナーで,2010年にそれまで代表幹事(発足当時,坂井信幸,瓢子敏夫,宮地 茂)が運営してきた3つのセミナーをまとめて発足しました.2014年から仙台セミナーの合流を受けて瓢子敏夫先生に代わって江面正幸が加わって現体制になりました.
 2021年は「硬膜動静脈瘻,再開通療法update2021」をテーマにライブ供覧とレクチャーを展開し,セミナーで行われた講演がこの講演集に収められています.
 エビデンスの確立により爆発的な発展を遂げてきた血栓回収療法,Onyx TAEの普及に伴って新たな知見が蓄積されている硬膜動静脈瘻の治療の最新情報について,エキスパートの適応と技術を学ぶ機会を提供いたしました.
 またラウンドテーブルディスカッションとして,「ディベート 私はこうする」と題し,「5~10 mmのICA paraclinoid ANの治療方針」「Distal balloon protection なしで行うCAS」や特別企画として脳血管内治療専門医のアンケートも収録しています.
 これから脳血管内治療に積極的に取り組もうとされる先生はもちろんのこと,すでに経験を積んだ先生方にも大いに参考になる企画となったと思います.このイヤーブックが脳血管内治療の発展に少しでも貢献できることを願っています.すべての関係各位に厚く御礼を申し上げます.

2022年4月
脳血管内治療ブラッシュアップセミナー 代表幹事
江面正幸,坂井信幸,宮地 茂
 同 運営幹事
松丸祐司,吉村紳一,石井 暁,今村博敏