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診断と治療社 内分泌シリーズ

内分泌代謝専門医のセルフスタディ230 電子版 診断と治療社 | 電子メディア | 電子書籍 | 電子書籍詳細:内分泌代謝専門医のセルフスタディ230 電子版

電子書籍

国立病院機構京都医療センター内分泌代謝高血圧研究部長

成瀬 光栄 ( なるせ みつひで)  編集

先端医療振興財団先端医療センター病院長

平田 結喜緒 (ひらた ゆきお) 編集

国立国際医療研究センター病院糖尿病内分泌代謝科医長

田辺 晶代 (たなべ あきよ ) 編集

2022年07月14日リリース

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4,950円(税込)

※価格は書店により異なる場合がございます.


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内分泌代謝疾患を問題形式で学ぶ問題集.全230問のオリジナル問題で幅広い内分泌代謝学の知識を整理・学習できる.各問題と問題解説を8つの分野別にまとめて掲載,各問題には易しい・ふつう・難しいの3段階の難易度を示し,学習の指針とした.また,出題テーマから各問題にたどりつける索引を設け,利便性に配慮した.実臨床での知識の整理にも活かせる,内分泌代謝専門医待望の書籍である.

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目次

推薦のことば
序文

執筆者一覧
略語一覧

第1章 下垂体  問題1~37
一般問題 長文問題 解答・解説

第2章 甲状腺  問題38~73
一般問題 長文問題 解答・解説

第3章 副甲状腺・骨代謝  問題74~103
一般問題 長文問題 解答・解説

第4章 副腎  問題104~141
一般問題 長文問題 解答・解説

第5章 糖尿病,脂質,肥満  問題142~186
一般問題 長文問題 解答・解説

第6章 性腺,多腺性,遺伝性内分泌  問題187~214
一般問題 長文問題 解答・解説

第7章 小児科  問題215~219
一般問題 長文問題 解答・解説

第8章 妊娠糖尿病・糖尿病合併妊娠  問題220~230
一般問題 長文問題 解答・解説

索引

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序文

推薦のことば

 内分泌代謝学の臨床は間脳・下垂体,甲状腺,副甲状腺・Ca代謝異常,副腎,性腺,糖・脂質代謝異常,肥満など広範囲に及び,また小児期から老年期にわたる各期での特徴や妊娠時などの特殊な病態時の対応など多彩である.内分泌代謝専門医はこれらの病態に精通した能力が要求される.
 内分泌代謝疾患の診療にはきちんとした基礎的知識の上に最新の知見をもち,症例を丁寧に診ることが大切である.知識の習得には教科書・講義などでの受動的な学習に加え,症例からの問題を抽出し,その問題に対して判断・解決し,知識を深めていくことも重要である.編者らは内分泌代謝疾患に関して『内分泌代謝専門医ガイドブック』をはじめ,内分泌代謝疾患の臨床を広くカバーする書を発刊されてきた.今回刊行される『内分泌代謝専門医のセルフスタディ230』は幅広く内分泌代謝疾患をカバーした問題集である.問題に対し,自分ではどう考え,この状況でどう対処するのかを考えて判断し,解答をみて,その後文献などでより知識を深めることができると思われる.このように問題提示から学ぶことは教科書から学ぶのとは異なった意味で,内分泌代謝疾患を効果的に学ぶことできると思われる.
 本書は内分泌代謝専門医を目指す先生方にとって広く活用していただけると同時に,すでに臨床経験を多くつまれている専門医の先生方にとっても最新の内分泌代謝臨床の知識の整理ができる書であると確信し,推薦する次第である.

2015年10月

東京女子医科大学 理事・名誉教授
肥塚直美



序文

 内分泌代謝学は内分泌代謝疾患に関する包括的な学問であるが,時代とともに内分泌疾患を主とする内分泌学,糖尿病を主とする糖尿病学に分かれ,その流れはますます加速している.しかしながら,実際の診療現場では内分泌疾患と代謝・糖尿病疾患の両者を並行して診療する機会が圧倒的に多いことから,バランスのとれた専門知識の習得が不可欠である.編集者らは内分泌代謝疾患の診療水準向上を目的として,本内分泌シリーズの第一号『内分泌代謝専門医ガイドブック(初版)』を2007年4月に企画,刊行した.その後現在までの8年間で『原発性アルドステロン症診療マニュアル』『褐色細胞腫診療マニュアル』『クッシング症候群診療マニュアル』『甲状腺疾患診療マニュアル』など計14企画を刊行し,内分泌代謝疾患の様々な領域をカバーしてきた.
 今回はこれらに引き続き新たに『内分泌代謝専門医のセルフスタディ230』を企画・刊行することとなった.内分泌代謝学の歴史は古いが,現在でも疾患の成因,病態に関する研究の進歩があり,さらにそれらに基づく診断法,治療法も日進月歩で変化している.そのため,内分泌代謝領域の臨床医として診療に従事するうえで,古典的かつ基本的な骨格となる知識を常にリニューアルしていく必要がある.しかしながら,自身の経験から,多忙な日常診療のなか,実際に担当した患者につき解決すべき課題がある場合を除いて,システマティックに内分泌代謝学の教科書を学習することは容易ではない.一方,問題形式の場合,自分の知識や判断をその場で問われることになり,テキストに対して能動的な姿勢となる.自分では理解しているつもりが,いざ問題形式で明確な解答を求められると,意外にあやふやな知識に気がつくことも少なくない.問題に向き合うことで,知識を整理,間違った理解を修正し,自分の専門分野以外の知識を比較的効率よく習得することが可能となる.
 本書はこのような背景にて企画・制作された.対象はすでに内分泌代謝学の専門医として第一線で活躍されている先生方,これから専門医としてさらに診療の中核を担う先生方である.問題作成は内分泌代謝学の第一線の若手の先生方に,ブラッシュアップは中堅あるいは指導的立場で診療・教育に従事している先生方にお願いした.視床下部・下垂体から糖尿病までの各領域の問題をバランスよく配分し,参考とすべく各問題に難易度を付記した.執筆・ブラッシュアップを担当していただいた先生方に改めて深く感謝申し上げるとともに,本書が内分泌代謝学のセルフスタディのツールとして多くの臨床医に活用いただければ幸いである.

2015年10月

国立病院機構京都医療センター
内分泌代謝高血圧研究部長
成瀬光栄