医療系のためのやさしい統計学入門
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2例1変数の種類血圧値改善年齢不変目的変数(従属変数) 最も関心がある変数,結果説明変数(独立変数) 比較したいグループ分けをiviv種類定義二値尺度名義尺度2種類のみの値をもつもの3種類以上で順序がないもの職業,病名,地区など順序尺度3種類以上で順序があるもの数量尺度数量で表されるものこれから研究をしようとしているのだけど,どのようなデータを集めて,どのような統計手法を使って解析すればいいかわからないよ. それにしても,あらかじめ解析方法を考えたうえでデータ収集を行わないといけないから,やみくもにデータを集める前に相談してくれてよかったよ.データを変数とよぶのだけど,変数の個数・種類・尺度の種類によって,どの検定法を使えばよいかがわかるフローチャートがあるから,それを見せるね.する変数,原因数量だけれど正規分布しないと考えられる場合は,フローチャートでは順序尺度のところを見てください.正規分布かどうかの判断は往々にして主観的なものです.まずは何を明らかにしたいのかをはっきりさせて,先行研究の有無や内容を確かめないとね(本書Ⅰ章2節(  7  ページ)参照).そして,先行研究を参考に研究計画を立てるといいよ.例1 年齢と血圧値例2 プログラム別のADLの1年後の変化(人数)悪化説明変数(独立変数)その前に,まずはフローチャートに出てくる用語について説明しよう.目的変数(従属変数)説明変数(独立変数)目的変数(従属変数)変数の尺度の種類プログラムAプログラムB男と女,「はい」と「いいえ」,事業前と事業後,右腕と左腕,正常と異常など「健康/やや健康/あまり健康でない/健康でない」,尿検査の「-/±/+/2+/3+」,改善/不変/悪化など年齢,体重,血圧値など48235962362714統計手法の選び方

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