1849内分泌代謝臨床研究マニュアル
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168●●●第8章 結果解析の実践 実際のソフトを使ってることが多い.「下側95%」,「上側95%」を表示させるときは,示された解析結果の上部左にある赤い▼をクリックする.プルダウンされた「信頼区間」をクリックすると表示される.解析結果のまとめ項推定値95%信頼区間P値性別[女性]-0.822-1.459 ⊖ -0.2570.0038*年齢(歳) 0.114 0.052 ⊖  0.1870.0002*高血圧罹病期間(年) 0.050-0.042 ⊖  0.1530.2962PAC(pg⊘mL) 0.005 0.001 ⊖  0.0100.0056* APA摘出術1年後において,CKDのリスクに関連のある因子として,性別,年齢,高血圧罹病期間,PACを予想して多変量の検討を行った.ロジスティック回帰分析により,性別,年齢,PACが有意に関連のあることが示された.一方,高血圧罹病期間は有意な関連を示さなかった.「推定値」についての注意事項 CKDのリスクと関連のある変数を検討目的とするとき,CKDが「なし」を基準として「あり」の場合の関連を検討したいときが多い.JMPを使用する場合,デフォルトでは,アルファベットや数字の最初のコードの関連の解析結果が示される.たとえば,aとbの2値であれば,aの関連が示される.0と1の2値であれば,0の関連が示される.今回のデータセットでは,「CKD」のデータ値は「あり」「なし」の2値のため,最初のコードの「あり」の関連の解析結果が示されている.一方,「CKD」の2値を,「あり」を1,「なし」を0とコード化した場合,「0」(「なし」)に対する解析結果が示されるので,「1」(「あり」)の解析結果とするためには「推定値」にマイナスを付けると「1」(「あり」)の解析結果となる.34

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