2203亀田総合病院KAMEDA-ERマニュアル改訂第3版
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トを留置しておく.サイズの目安は成人男性7.5~9.0mm,成人女性7.0~8.0mm. カフ用シリンジ:10mL. チューブ固定用のテープや固定具. 喉頭鏡とブレード:ライトが点灯することを確認する.ブレードは通常3号だが体格の大きい場合は4号を準備しておく. ・ P:Pharmacology(薬剤)(3)Premedication 4)Paralysis with induction参照) ・ ME:Monitoring Equipment(モニター管理). 患者に静脈ラインが留置され,心電図,SpO2モニター,血圧計が装着されているのを確認する. 2) 酸素化(Pre-oxygenation). ・ バッグバルブマスクをリザーバーマスクの代わりとして100%酸素投与を2分以上(理想は5分)行い,肺内および血中をできるだけ酸素で満たす.補助換気なしでは酸素化が保てない場合は,輪状軟骨を押しつつ圧をかけないようバッグ換気を行う. ・ 酸素化を行っている間にその他の準備を並行して行う. 3) 前投薬(Premedication). "ALU"に従って前投薬の投与を考慮する. ・ A:Atropine アトロピン注0.05%シリンジ0.01~0.02mg/kg IV. 10歳以下の小児に考慮するが,必ずしも必要ではない. ・ L:Lidocaine リドカイン静注用2% 1.5mg/kg IV. 気道過敏や頭蓋内圧上昇予防に対して投与が推奨されるが,その有効性はいまだに議論されている.しかし,有害事象もないことから喘息(気道抵抗上昇)患者や頭蓋内圧上昇患者への前投薬としては推奨される. ・ U:Ultrashort-acting opioid(超短時間作用方の麻薬) フェンタニル2μg/kg IV.ただし血行動態の不安定な患者には投与すべきではない. 4) 筋弛緩薬と導入薬(Paralysis with induction). ・ まずは導入薬を投与し鎮静を得る. ドルミカム®(ミダゾラム)0.1~0.3mg/kg IV 健忘作用あり. ディプリバン®(プロポフォール)1.0~2.5mg/kg IV 即効性あり. ケタラール®(ケタミン)1.0~2.0mg/kg IV 血圧低下をおI 心肺蘇生─4 ERでの気道確保8

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