2220よくわかる 子どもの喘鳴診療ガイド
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5. 気管支喘息157分泌液の排出が遷延化することがあるが,このような時期には全身性ステロイドはすでに不要なことが多い.むしろ安静解除などにより積極的に排痰を促すことを考慮する.文 献 1) 濱崎雄平,河野陽一,海老澤元宏,ほか(監修),日本小児アレルギー学会(作成):小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2012,協和企画,2011(徳山研一)表5 医療機関での喘息発作に対する薬物療法プラン(2~15歳)発作型小発作中発作大発作呼吸不全初期治療β2刺激薬吸入酸素吸入(SpO2≧95%が目安)β2刺激薬吸入反復*1入院酸 素吸入・輸液β2 刺激薬吸入反復*1またはイ ソプロテレノール持続吸入*3ス テロイド薬全身投与*2ア ミノフィリン持続点滴(考慮)*3入 院(意識があれば人工呼吸管理)酸 素吸入・輸液イ ソプロテレノール持続吸入*3ス テロイド薬全身投与ア ミノフィリン持続点滴*2追加治療β2刺激薬吸入反復*1ス テロイド薬全身投与ア ミノフィリン点滴静注および持続点滴(考慮)*2入 院治療考慮イ ソプロテレノール持続吸入(増量)*3人工呼吸管理イ ソプロテレノール持続吸入(増量)*3人工呼吸管理アシドーシス補正(下記考慮)麻酔薬*1: β2刺激薬吸入は改善が不十分である場合に20~30分ごとに3回まで反復可能である.*2: アミノフィリン持続点滴はけいれんなどの副作用の発現に注意が必要であり,小児の喘息治療に精通した医師のもとで行われることが望ましい.*3: イソプロテレノール持続吸入を行う場合は人工呼吸管理への移行を念頭に置く必要がある.〔濱崎雄平,河野陽一,海老澤元宏,ほか(監修),日本小児アレルギー学会(作成):小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2012,協和企画,2011〕

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