2229医療系学生のための 図解病態治療学テキスト&ノート
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48第3章 呼吸器の疾患かぜ(感冒)とインフルエンザ,急性気管支炎2₁かぜ(感冒) 上気道(鼻腔,咽頭,喉頭)におこる炎症を上気道炎といい,感染症による急性上気道炎をかぜ(感かん冒ぼう)という(表3-1).表3-1 かぜとインフルエンザの違いかぜ(感冒)インフルエンザ発 症ゆっくり急激発 熱37~38℃程度(微熱)38~40℃程度(高熱)発症時期年中冬季・乾燥した時期に流行主症状上気道炎(鼻炎・咽頭痛など)全身症状(関節痛・筋肉痛・全身倦怠感・頭痛など)合併症まれ肺炎,インフルエンザ脳炎原因微生物ライノウイルス,コロナウイルス,パラインフルエンザウイルス,RSウイルス,溶連菌,百日咳菌,淋菌,マイコプラズマなど多数インフルエンザウイルス感染力弱い強い図3-3 抗インフルエンザウイルス薬の作用メカニズム核①感染ウイルス粒子RNAポリメラーゼ阻害薬の作用点ウイルスゲノムノイラミニダーゼ阻害薬の作用点M2タンパク阻害薬の作用点②脱殻④再集合⑤放出③増殖アマンタジンファビピラビルオセルタミビルザナミビルペラミビルラニナミビル細胞内

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