2248評価プロセス×リハプログラム PT/OTリハ演習メソッド
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142道具を使うときに手を固く握りこんでいる1C 脳性麻痺Ⅰ 身体障害・手を固く握りこんでくる原因と運動発達障害を呈する疾患を理解する.・児の運動機能の全体像を把握する.・道具を使うときどのような上肢や手指の使い方をしているか評価する.・握りこまない姿勢の工夫や自助具・補助具の工夫ができないか考える.ポイントポイント思考の〜あなたが解決する課題 発達支援学校に通う男児.生後から四肢の運動麻痺があります.発語は可能.知的障害があります.歩行困難で平地は車椅子駆動,長距離は介助で移動,床上はずり這いで移動します.車椅子やトイレへの移乗は這い上がるようにして可能です.食事は全介助で,スプーンを使用すると握りこんでしまい,肘が伸びず皿まで届きません.また,反対側の手が引けてしまいテーブルから落ちてしまいます.ひらがなが読めるようになってきたので,学校ではひらがなでの表出方法を模索しています.ペンを持って文字盤を押そうとしますが,握りこんでしまいなかなか届きません.8歳 男児 事例あなたが担当する事例の評価と支援プログラム作成までのプロセスリハビリテーション処方箋プロセス❶手を固く握りこんでくる原因と運動発達障害を呈する疾患を理解する児のおよその運動発達・ADL・知的発達レベルを知るプロセス❷生育歴,観察結果を統合し運動発達障害の原因を分析するプロセス❸事例の診断について,一般医学的知識を参照する支援プログラムの作成.小学校や家庭での具体的な支援方法の提示プロセス❹

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