2268脳血管内治療の進歩2017
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173症例呈示とエキスパートのディベートから学ぶ 内頚動脈撮影ですけれども.右のsylvian veinは,うしろへ返っていっています.cavenousは関与していないということであります. そういうことで,アプローチをどうしますかということと,システムはどうされるでしょうかということで,いったんここで止めておきます.アプローチは?システムは?宮地(司会) 松丸先生はどうですか?松丸 TVEです.IPSは詰まっているのですか.詰まっているのだけれども,そこをなんとか通して,シャントのあるところにセレクティブにコイルを入れます.僕は,その2か所というのはよくわからなかったのですけれども.僕には,うしろのほうの外側の1か所に見えたのですけれども.そこにTVEをします.桑山(司会) IPSを最初に経由して,掘ってみる.松丸 そうです.桑山(司会) IPSのときにいつも話題になるのが,どうやって掘るか.0.035 inch(以下,35)で掘るか,0.014 inch(以下,14)で掘るかというのは,いつも話題になっていますけれども.松丸先生は,確か35派ですね.松丸 僕は,35です.桑山(司会) コメンテーターの先生方,35で掘る人,手を挙げてください.14で掘る人手を挙げてください.私は14派なのです.35でも,14でも,こういきますよね.cavenousに入ったら,そこで白マップをとってワイヤーを引くのです.そうすると道が真っ白に写りますから,そこをめがけてマイクロカテーテルを入れていく.IPSを掘るのにどんな工夫があるか,寺田先生,何かありますか.寺田 大体35で掘っていくのですけれども.先生が言われるように,どうしても,basilar plexusのところは35が入らないときがあるので,そのときは通常のマイクロカテーテルで掘るのですが.根本先生のやっているクルクル法は,確かに役に立ちます. それと注意点は,cavenous sinusに入ったと思っても,実はノーマルに入っていて,本当のシャント・コンパートメントは別にあって,そこからもう1枚破らないといけないというのはあります.桑山(司会) そうですね.コンパートメントになっていることは,ありますよね.IPSで行かなかったとしたら,立嶋先生,どのルートで行かれますか.立嶋 そうしたら,もうfacialから行くと思います.桑山(司会) facialですよね.facialの注意点を教えてください.図1 3D-DSA(stereo view)宮地 茂 先生桑山直也 先生江面正幸 先生

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