2287骨関節画像診断入門 第4版
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1779.膝関節のMR“HANDLE”図9-5バケツ柄状断裂の模式図.バケツ柄状断裂とは,半月板の前後方向に縦断裂を生じ,断裂片が顆間窩内に変位してバケツの柄のように見えるものである.AB図9-6バケツ柄状断裂.A:矢状断像(グラディエントエコー法).内側半月板の最も内側を通るスライスにて,半月板体部が蝶ネクタイ様に認められる.B:Aのひとつ外側のスライス(顆間窩寄りのスライス)では,一見,正常な半月板の前角および後角が認められる.しかしながら,正常者では半月板が蝶ネクタイ様に見られるのは2スライスが普通であるので,バケツ柄状断裂と診断される(図の左側が前方).TearTear“HANDLE”図9-7バケツ柄状断裂の模式図.この図は,横断像(左)で認められる半月板の縦断裂が,冠状断像(右)でどのように見えるかを示している.右上:断裂部の遊離片が変位する前.右中:遊離片(ハンドル)が変位し,残存半月板が切断されたように見える状態.右下:残存半月板に荷重がかかって扁平化したために,元の半月板よりは小さいが同じような三角形に変形したもの.BA図9-8バケツ柄状断裂における変位した遊離片.顆間窩を通るTT2強調矢状断像(_A)と冠状断像(B).後十字靱帯の前方に,変位した遊離片が“バケツ柄状”に認められる.

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