2343わかりやすい予防接種 改訂第6版
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52第1部 予防接種の準備ワクチンの標準的な接種年齢1)定期接種の場合 “接種が定められている年齢”とは,定期の予防接種として費用のほぼ全額が公費負担で接種を受けられる期間を指定するものです.この期間より早くても遅くても接種は定期扱いにならず,全額個人負担になります.“標準的な接種年齢”は“接種が定められている年齢”のなかの一部の期間で,接種を受けるときのお勧めの接種時期を示しています.基本的には“標準的な接種年齢”に達したらなるべく早期に接種を開始するのがお勧めということになります. 現在は定期接種だけでも乳児期早期に接種が必要なワクチンがたくさんあります.1歳未満で接種が望まれるワクチンの推奨スケジュールの一例を図15に示します(6週間隔の接種,定期外接種を含む).矢印が縦に重なる所は同時接種がよいと思います.同時に行う分早期に免疫が獲得できるからです.予防接種をどのように受けていったらよいかを保護者から質問された場合は,この図15を参考にして説明するとよいでしょう.52か月出生Hib小児用肺炎球菌B型肝炎BCGロタウイルスDPT-IPV4か月6か月定 期定 期 外月 齢ワクチン図15 0~1歳未満のワクチン接種スケジュール

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