2348マクギーのフィジカル診断学 原著第4版
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Part 2 エビデンスを理解する18どであった.B.EBM BOXの各部分について1.所 見1列目には臓器別に整理された様々な身体所見とその情報源を記載している.EBM BOXの下段には所見を組み合わせる方法を記載している.2.感度と特異度2列目と3列目にはこれらの研究で示された身体所見の感度と特異度の範囲を記載している.3.尤度比4列目と5列目には身体所見の陽性および陰性LRを載せている.“身体所見がある場合の尤度比”EBM BOX 3.1 肺炎*所 見(文献)†感 度(%)特異度(%)尤度比(LR)‡所見あり所見なし全身所見悪液質1110974.0NS意識変容12-1412~1492~951.9NS肺の所見打診上の濁音11-13,15,164~2682~993.0NS呼吸音の減弱12,13,15-187~4973~982.20.8気管支呼吸音化1214963.3 NSヤギ声11-134~1696~994.1 NSクラックル11-1919~6736~962.3 0.8Wheeze 12-17,1910~3650~860.8 NS診断スコア(Heckerlingら)12,20所見0~17~2933~650.3 ―所見2~348~55―NS―所見4~538~4192~978.2 ―*診断基準:肺炎については,胸部X線検査の浸潤影.†所見の定義:Heckerling診断スコアでは医師が以下の5つの所見のうち1つを見つけるごとに1点とする:37.8℃以上の発熱,心拍数100回/分以上,クラックル,呼吸音の減弱,喘息がない.‡所見がある場合の尤度比(LR)=陽性LR,所見がない場合のLR=陰性LR.NS:有意差なし.可能性+45%+30%+15%‒15%‒30%‒45%LRs低くなる高くなる0.10.20.512510LRs肺 炎Heckerlingスコア4~5ヤギ声悪液質気管支呼吸音化打診での濁音Heckerlingスコア0~1

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